爆弾のレビュー・感想・評価
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スピード感の中に人を描いている映画
佐藤二朗さんの タゴサクが
圧巻だった。
この作品は、タゴサクが イマイチなら
駄作に なってしまう映画なので 素晴らしかった。
散りばめられた、伏線回収、スピード感
タゴサクと 対戦する面々、最後登場する
類家くん
この映画は、謎解きのかげに 人を描いていて
そこが この映画の魅力と
なっている気がしました。
とにかく
佐藤二朗さんのタゴサク凄かった。
役者としての
引き出しの多さと そうなるまでの 色々背景に
勝手に 胸が熱くなりました
タゴサクと類家くんの 第二戦みたくなりました
素敵な映画でした
記憶が優れた優秀でかつ律儀な浮浪者は存在するのか疑問!
.......
今
早 日
速 は
鑑 「
賞 爆
し 弾
ま 」
し を
た
。
世間を賑わせてる「爆弾」ですが、やはり腑に落ちない所が多々感じます。
その部分を挙げて行きたいと思います。
おっと、最初の爆発まで あとXX分!(笑)
①
不
可
解
な
点
・長谷部有孔(役:(自殺した刑事):加藤雅也さん)の行動。
何故事件現場でXXXな事をしていたのか?何故見つかるの分かっていてXXXしたのか。カッコいいのに~無理やり設定過ぎて納得できない。ストレスから来ているのか?それなら病気処理でしょ。カウンセリング受けてそれをリークされて週刊誌に載って。カウンセリングに成って無いし、カウンセラとして失格。
・警察を無理に辞めさせられて?恨み生じた?
誰に恨みをなのか。自分は何もしていないと言えるのか。
何故急に 電車に飛び込むのか。自暴自棄なのか。これもストレスの影響か。
そして鉄道会社から自殺による損害賠償求められる。
・これにより長谷部一家離散。旧姓石川使うが、何故家族は再起出来ないのか?
そして母は浮浪者にってあんまり有り得ないな。誰か助けるんじゃないかな。
そして息子は世間(警察、鉄道会社)へ恨み? 直結するの何でかな?
製薬会社勤めの人は 誰でも爆弾作れる不思議さ。
かつ、他人の命を平気で巻き込む考えに至る所の甘さ。
製薬会社に勤めていても人としての道義は備わっていないのか。
そう想うのも、そう想われるのも困る。
・母が息子をXXX。ここまで来ると ちょっとサイコな母明日香。
XXXれるかな? この女では大いに疑問。葛藤に至ってなく成り行きXXXか。
・そして 普通の酔っぱらい浮浪者スズキタゴサク(役:佐藤二朗さん)の 登場!
凄く 律儀と思う 明日香とのXXX関係性 この流れ。
ここまでXXXを引き継ぎ、用意周到性、そして計画記憶に 仕掛け罠。
優秀過ぎる点が 仇だと思う。
或る意味、類家(役:山田裕貴さん)と 頭脳的にはいい勝負でしょうか。
・全体的に社会に復讐として恐怖のズンドコ(どん底)に持っていくには動機理由が弱いと感じますね。細部に拘った愉快犯的にしかなって無くて もひとつ深く感情移入には至りませんでした。
その点が惜しい所。
②
面
白
か
っ
た
点
・身元が割れる携帯電話の存在を故意に有る場所に置いた所。
そこへ誘導させる為の狂言と、踏み込む警察の流れは面白かった。
遺体損壊爆破と、矢吹泰斗(役:坂東龍汰さん)の足吹っ飛び場面。
中々やりますね。タイミング的な所など見せ方は良い出来と感じます。
・今作 どの爆破場面も結構良く出来ていてエキストラ使っての大掛かりな撮影が功を奏したと思います。
タイトルが爆弾なだけに 主役は爆弾ですし爆破を見せなきゃ意味ないですもんね。その点は 期待通りの場面仕上がりだったと思います。
話の流れ展開、動機等が腑に落ちませんが、
心理戦、謎解きは複雑でしたが十分楽しめました。
ご
是 興
非 味
劇 あ
場 る
へ 方
! は
エンタメ作品としては申し分ない
スズキタゴサクという怪奇なキャラクターを
もはやその人そのものであるかのように演じた佐藤二朗、
カメラワーク、定期的に爆発する飽きさせない展開、
取調室にいながら犯行が続くが、それを止めることができないという設定の発想(※小説原作)、
犯行が続くのに自供もせず物証もないため逮捕できないジレンマ、等々。
オチの論理に若干の甘さがあるものの、
エンタメ作品としては
申し分ないものだったと思う。
素晴らしかった。
佐藤二朗さんの好演がもったいない
クレジットロールでは山田裕貴さんが初めに出てくるが、本作は佐藤二朗さん主演作品だ。
佐藤さんはそのキャラから、おやじギャグ連発の愉快なおじさんというような設定が多いが、実は繊細あるいは神経質な役柄が相応しい(御本人は強迫性障害の過去を告白されている)。今回の無邪気な子供のイタズラにも思える序盤構成にはピッタリの配役といえる。
自販機を蹴り店員を殴って警察で事情聴取を受ける中年男は「僕には霊感がある」といって、これから秋葉原で爆発が起きると予言?する。やがてその言葉は現実のものになり、警察内部はざわつく。そして、男と警察の攻防戦が始まる。
事件の動機は爆発の前までにさかのぼることになるが、作品中の警察関係者には発端の事件のことが了解済みとされている。一方で観客は事後的に追いかけるのだが、そのことで消化不良になっているような気がする。
原作(未読)とは異なるかもしれないが、発端となった事件を初めに提示したほうが構成としては良かったのではないかと思う。
原作が有名なものだと、原作ファンへの気遣いが映像化への障害となる例は多い。
原作ファンをも納得させる改変を是非とも実現してほしかった。
脚本は、来年度の大河ドラマ「豊臣兄弟!」を担当する八津弘幸さん。
爆弾テロや殺人を肯定する気などないが、こういったサスペンスでは犯人の動機が観客の心に入り込む必要がある。
残念ながら、動機が今ひとつしっくり来ない。事件の遺族としては何かと大変だったかもしれないが、それが大規模な爆弾テロへと至る過程がすんなりと受け入れられない。犯人にも幾ばくかの理屈はあるんだなあとは思えない。
終映後に反芻してみても、何か見逃しているのかと思えてくる位だ。
警察は捜査と取り調べのプロだ。渡部篤郎さん演じる捜査官はおそらくは現場で交渉人などを任されるプロなのだろう。爆破を予告(予言)する正体不明のタゴサクに、当初は臆することなく冷静に対峙しているが、いつの間にかタゴサクのペースに乗せられ、挙句には、タゴサクが多分わざと差し出した指を折ってしまう。
タゴサクは、FBI捜査官並の心理テクニックを駆使しているのではないかと思えてくる。タゴサクはただのホームレスではない。相当の手練れだ。
これでタゴサクは無罪への切符を手にしたのだ。タゴサクは爆弾を仕掛けたとはひとことも言っていないし、指が折れたことで自白の強制と違法捜査が強固になってしまった。
予告編を映画館で観たときから、二朗さんが最高に決まっているという直感があったが、それは正解だった。
残念ながら、映画そのものがガッチリとは決まっておらず、課題を残す結果となったというのが私の印象だ。
もったいないなと繰り言が出てくるばかりだ。
原作では「法廷占拠」という続編が既に出ているらしいので、本作がヒットすれば続編映画化もあるかもしれない。
尺の都合上キャラの掘り下げが浅い
原作既読。
キャラが多いのは原作もそうなんですが、原作での丁寧なキャラの深堀がけっこう削られてた気がします。
75点の鶴久さんの娘さんのやりとり、結構好きだったんですが、まぁそんな大切じゃないし端折りますよね。
ラストの爆発後の等々力さんの独白が小説でかなり良かった(独身で無くすものもないでしょ?良いじゃないですか。とタゴサクに言われたとこで肯定と否定をバシッと決める心情がめちゃくちゃかっこいい)のがなくなったのも残念。
長谷部さんの被害者家族に献身的に寄り添う気持ちに嘘はないのに、その事件現場で自慰行為をしてしまう複雑なジレンマというか、心理描写が映画ではやや薄い気がした。
小説はキャラの心理描写が細かく、本音を垣間見ることが出来、刑事でも聖人ではない、完璧ではない、という人間臭さが魅力です。
これ以上感想を書くと、映画より小説の感想になりそうなので控えますが、映画で好きになった方は是非原作も読んで欲しい。
続編の「法廷占拠(爆弾2)」もタゴサクの裁判の話で、当然今回のキャラがぞろぞろ出てきて面白いです。
悪くはないが....ちょっとモヤモヤします
佐藤二郎さんの一人芝居と言っても良い映画。取調室が舞台となる緊迫感のある運びも悪くはありません。そして出ている面々も贅沢で見ても損はしない映画です。
ただ、私自身はちょっと予告編で期待しすぎましたね。少しモヤモヤしちゃいました。
★良かった点
1)映画の造り
舞台が取調室と現場。タゴサクとの知恵比べは見所だと思う。取り調べのやりとりで現場の爆発が防げるかどうかはとても緊迫感がある。
2)キャラクタがよく描けている
タゴサク、清宮、類家、矢吹、等々力...などのメンバーのキャラクタが良く描けている。
特に類家というキャラクターはシリーズ化されそうと感じる。
3)真相に意外性がある
なるほどとは思えるけど、ホンマかとも思ってしまう真相。
★物足りなく思った点
1)長谷部有功という刑事について
何故、週刊誌に単なる平刑事のしょうもないスキャンダルが載ったのか。これこそが不幸の始まりなんだけれど、まずこのことに違和感を感じた。普通に考えると大手マスコミが飛びつくような話じゃあない。
2)スズキタゴサクの謎の知力と動機、正体....これは謎のまま
彼の生い立ちや暮らしがほぼ描かれないので、なぜこんなことをしたのか、ちょっと理解できない。正義感とも違う行動原理。しかも変に知的な策略。こういうことを自力で成し遂げられるホームレス、そういう人物像に説得力がないと感じてしまった。
3)爆発は防げないし真相も曖昧...爽快感が薄い
捜査一課の類家刑事が頑張るのだけれど、結局、惨事を防げない。「緊取」とか「相棒」のドラマだったらもっと防げてるんだけれどねえ。まあ、そういう爽快感をもたらす物語じゃないというだけの話で、そこは作家さんの感性だから文句を言うのは筋違いかもね。
映画の物語として真相は語られてはいるのだけれど、劇中ではタゴサクも明日香も有罪となったかどうかは有耶無耶で終わっている。ちょっと気持ちの悪い終わり方でした。
★最後に一言
清宮さん、どんなに腹が立っても容疑者の指を取調室でへし折ったりしたらダメだよ。もっとドライに行かないと。
最高品質のタイマン頭脳戦
今作の見所は何と言っても山田裕貴演じる類家と佐藤二郎演じるスズキタゴサクの超高密度な会話劇だろう。
互いの並外れた知性をぶつけ合う駆け引き満載の舌戦に観客はどう足掻いても惹きつけられる。
佐藤二郎演じるスズキタゴサクはキャラクターとして魅力しかない。住所や出自は一切不明で、突出した知性を持ち、東京が破壊される様を無邪気に楽しむ狂気を帯びた表情がたまらなく不気味。
しかしながら、主犯格がタゴサクではなかったという事実が判明した場面では、(ミッション・インポッシブルⅢでP・S・ホフマンの裏にマスグレイブがいた時のような)少なくない落胆を覚えた。
ああいう魅力的なキャラクターは脚色者ではなく原作者であってほしいと常々思う。
縛談
佐藤二朗 vs 山田裕貴、これは見逃せない。
…と思いきや、最初は佐藤 vs 染谷。
なかなか優秀ではあるが、本格的に事件化すると本庁へバトンタッチ。
ここでも渡部篤郎が主で、彼もしっかり切れ者。
…勝手にヒント途中で切り上げといて「お前なら解ける」と丸投げするまでは。笑
山田演じる類家が取調べの席に着くのは、予想に反し終盤からだった。
しかしそれまでも後方でしっかり存在感を発揮しており、「真打登場」といった印象。
物語は開始からずっと緊迫感が続く。
それも、取調べ室での静かなヒリヒリや爆弾捜索現場でのハラハラなど、多種が混在。
スズキの正体や目的といった縦軸に、爆弾の在り処という横軸が絡み137分をダレさせない。
とりわけ佐藤二朗の抑揚のついた怪演に依るところが大きいが、他も十二分な好演。
音の強弱の効かせ方も巧みだった。
深夜4時前の新聞屋への野次馬の数と、倖田の取調べ室乱入は有り得ないかな。
明日香が警察署へ入れた、どころか「ご苦労さまです」と声掛けまでされてたのは謎。
終盤に畳みかけるように口頭で説明されたせいか、動機や目的に納得感が薄いのもやや残念。
類家一人ではなくあくまで組織(特に等々力)で挑むのは、意外ながら魅力的。
最後の爆弾は見つからず、本当にあるのかも不明というオチは好みです。
市民の頭には残り続け、信憑性さえあれば動画一本ですら“爆弾”になり得るということか。
ED曲はもうちょっとちゃんと選んでほしい。
この“爆弾(スズキタゴサク)”に耐えられるか…!?
都内のあちこちに爆弾が仕掛けられ…という、一見よくある爆弾テロ・サスペンスに思えるが、劇中の怪人物のように見る者を翻弄させるトリッキーな展開。
こういう話の場合、爆弾は何処に?…もさることながら、犯人は…?
犯人らしき人物はすでに身柄を連行されている。酔っ払って自販機を壊し、店員に暴行した別件で。
住所不明。スマホや身元を特定するものも持っていない。記憶も曖昧。メタボ体型に頭に10円ハゲ。“スズキタゴサク”とだけ名乗る中年男。
腰は低く、人懐っこい感じもあるが、得体の知れない雰囲気も。寧ろ、そっちの方が大きい。
刑事の聴取にものらりくらり。そんな時、おかしな事を言い出したのだ。
私、霊感を持ってるんです。その霊感で分かるんです。秋葉原で何か起きるって。
戯言と思っていたら、秋葉原で爆発事件。
この男が爆弾を仕掛けた…?
本人は否定。あくまで霊感。
再び霊感が働く。これから一時間毎に後3度、爆発が起こるという。
仕掛けられた場所のヒントを、謎めいたクイズで提示。
本当にこの男が犯人ではないのか…?
クイズも意味不明。一体、何を言ってるんだ…? しかし…。
そもそもこの男は何者なのだ…?
爆弾が仕掛けられた場所は…?
迫るタイムリミット。刑事たちはこの“スズキタゴサク”という男の手のひらで踊らされ、焦り、翻弄させられ…。
取調室で行われる刑事たちとスズキタゴサクの行き詰まるやり取り。
スズキタゴサクの話はこちらを煙に巻く。クイズも難問。おちょくっているのか…?
しかしその話やクイズを深掘りすると、意味を成していく。
それらを繋げ、その先に、爆弾が仕掛けられた場所の答えが…!
それに気付いた頭脳派の刑事・類家。
が、都内のあちこちで爆発が続く。
スズキタゴサクに言い様に翻弄させられ、他の刑事たちはKO。一人は命の選択をしてしまい、一人は機密情報を外部の知人に漏らしてしまった結果…。
爆発も止められず、成す術は無いのか…?
類家が聴取を担当する。頭はキレるが、この怪人物に対し一切の容赦ナシ。
化け物vs異端児!
支離滅裂、全く無関係のようなスズキタゴサクの話の中に、ある不祥事を起こし自殺した刑事の名、自身の過去も。
背景に思っている以上に大きな何かがある。
類家は少しずつ核心に迫っていくが、スズキタゴサクは3度の爆発以外の爆弾が仕掛けられている“2回戦”を予告する…。
取調室の攻防のワン・シチュエーションだけではなく、爆弾を見つけようと現場も奔走。丁々発止の男女巡査コンビの奮闘。思わぬ危険が…。(外部の知人はこの巡査コンビ)
取調室での緊迫感。本当に一挙一動に引き込まれる。
現場では動きあるスリル。爆発の臨場感、惨状、クライマックスの連続爆発のスケール…。
静と動のメリハリあるサスペンスが相乗効果となって盛り上げる。
ヒューマンドラマやコメディやラブストーリーやサイコ・スリラーなどで充実作を手堅く見せてきた永井聡監督。そのキャリアをまた一段と飛躍させたと言えよう。
最初にスズキタゴサクと対した染谷将太、スズキタゴサクにKOさせられてしまった渡部篤郎や寛一郎、現場で動き回る伊藤沙莉&坂東龍汰…。皆、熱演。
最初はただの変わり者若刑事かなと思った山田裕貴だが、頭のキレと鋭さで堂々と対し、実力を見せ付ける。
そのアンサンブル、話の面白さ、一級のスリル…。これらをまとめてのし上げたのは、言うまでもなく佐藤二朗。
佐藤二朗が(また映画comに消されるかもしれないけど)某バカ監督のおふざけ役者だけではないのは周知の事実。『さがす』『あんのこと』などでの本来の実力。
本作で魅せた惚けたユーモア、人を食った言動、初見物腰柔らかそうからの不気味さ、凄み…。
長台詞は圧巻。
社会の底辺者、虐げられる者の怨み辛み。
あの動画の声明にはゾッとする…。コンプライアンスが厳しいこのご時世、よく台詞にした。
これまでやってきたコミカルとシリアスの全てを併せ持った、佐藤二朗のキャリアの集大成と言って過言ナシ!
本作を見たかった理由の一つに、“佐藤二朗の演技がヤバい…!”との声々々だったのだが、その期待に違わぬと言うか、超えてきた。
本当にその怪演に震えた。ゾクゾクした。興奮した。打ちのめされた。
日本映画界に新たな化け物爆誕!
今年の助演男優賞は『国宝』の横浜流星で決まり!…と思っていたのだが、流星クンピンチ! インパクトは主役級。となると、吉沢亮もピンチ!
『さがす』『あんのこと』『爆弾』と類い希な才能と実力を魅せてくれた佐藤二朗。今後これらを超える作品や演技は…? いや、佐藤二朗ならまだまだ魅せてくれるだろう。
一見何の関わりも無いと思っていた自殺した刑事の不祥事やスズキタゴサクの身の上話。
これらが超重要…!
あまり言うとネタバレになってしまう恐れがあるので、嗚呼、言えないこのもどかしさ!
各ピースが繋がっていき、徐々に、そして遂に真相が明らかになる展開は、ミステリー好きには堪らない醍醐味!
なかなかに入り込み、見終わった後かなりドッと疲れるが、“このミステリーが凄い!”1位も納得の、邦画久々のKO級のサスペンス/ミステリー!
ラストも戦慄。爆弾はまだ何処かに…。あなたの身近の○○○の中かも…?
今年も後2ヶ月となり、年間MY BESTも形が出来てきた。
まだめぼしい期待作はあるが、そうそうBESTは崩れないと思っていたら、思わぬ伏兵登場!
隣町まで足を伸ばした甲斐があった。
まさに、“爆弾”級!
タゴサク恐るべし・・・
ケガのため自宅療養していて、2カ月ぶりの劇場鑑賞でしたが、本作品メチャクチャ面白かった。
予告編の時から大きな期待を持ってたんですが、予想以上に楽しませてもらいました。
何しろ爆破のシーンが半端ない。生々しいド迫力で圧巻でした。グロいシーンも満載で、そんなところでもホラー大好きオヤジは、大喜びです。
そして、何より佐藤二朗さん演じるスズキタゴサクが半端ない。とぼけた態度でノラリクラリと捜査陣を欺く。山田さん演じる敏腕刑事との頭脳戦は、「デス・ノート」を彷彿させ、ワクワクドキドキ興奮が止まりませんでした。
染谷さん演じる刑事や、伊藤さん演じる警察官も、いい味出して本作品を盛り上げてくれます。まさに芸達者な皆さんの鬼気迫る演技に酔いしれる一本です。
【ネタバレ】
クライマックスで全ての真相が明らかになった時、尚更スズキタゴサクの恐ろしさを実感した気がします。全てが計算ずくだったしたたかな男。
結局、本当のところは明らかにされないまま、本作品はラストを迎えます。最後の爆弾はいつ爆発するのか・・・
エンドロール、宮本さんの歌が最高です。あのガナリ声、まさにエネルギーあふれる本作のラストを飾るに相応しい。
とかくこの世は住みにくい
スズキタゴサクのIQってものすごく高いんでしょう。
おそらくこの映画の登場人物のなかでもトップクラスの高さなんだと思います。
でも、この映画の登場人物のなかでも、もっとも社会に馴染めてない人(ある意味では弱者)です。
幼稚園を爆破するという流れで(本当の意味で社会的に弱者である)子どもたちを撮してないのは、偶然ではないでしょう。殺されたとされる女学生も虚偽であるっぽいし。
賢くても弱者ならざるを得ない。
周りと足並みが揃えられないと弱者に陥ってしまう。
マスかいたくらいは許してあげられる世の中であって欲しいと思いました。
情に棹させば…(小説草枕の冒頭)
長谷部有孔は、情に自身の棹をさしてしまった。
有孔って名前も(孔が有る)って…
おそらく、原作者はそこまで考えて書いてるんだと思いました。
どんな立場の人も、一瞬にして破滅しそうなそんな緊張感のある映画でした。
とかく住みにくい世の中で、等々力刑事の在り方が効いてきたラストでした。
ジョーカー、羊たちの沈黙
そんな映画が頭によぎりました。
人の闇を
予告から気になっていた映画でしたが
期待を裏切らない作品でした。
取調室内の無邪気なやり取り
ダメダメな上司
現場の警察官の微妙な向上心
それなりによくできていた爆破CG
やはり取調室内での会話が見ている人の
心の闇を突いてきてこちらも色々と
考えさせられました。
犯人側のサイコパス感が少々弱い気もしましたが
人間追いつめられるとそうなるよな・・・。
某総理の事件も今裁判中だし。
事件犯罪 罪の大小はあるけど
どこでその一歩を踏みとどまるかを
為される映画と私は見ました。
コメディ系バイプレイヤーが無慈悲な爆弾魔を演じる効果を最大限に活かした佳作
原作未読。
主演の山田裕貴の高IQの天才刑事に成り切った演技が印象的だったが、やはり心理戦の相手役・佐藤二朗の狂気の演技から魅せる存在感がずば抜けてよかった。
コメディ役者もいろんなタイプがいるが、何となく気の毒な感じがする役者さん(自分の中では被害者タイプと勝手に読んでおりトム・ハンクスやジム・キャリーがその代表格)ほど悲劇や狂気性を帯びた役をやると強烈なインパクトを残す。
佐藤二朗はまさにこのタイプで、演技力だけでなく素の容貌と佇まいでさらに鈴木田吾作の得体の知れない不気味さや狂気性、悲劇性に強烈なドライブをかけた。
メイン2人だけでなく、渡部篤郎、染谷将太、伊藤沙莉、正名僕蔵、坂東龍太など腕に覚えあり系の役者さんがズラリと居並びその一挙手一投足に見入ってしまった一方、謎解きや犯行動機には無理を感じてしまい、気持ち良いカタルシスを感じるまでには至らなかったのは残念だった。
田吾作は相手の心理を読むのが上手く、その正体はカウンセラーだと勝手に思ってたが、どうやら的外れみたいw
続編があるとしたら、刑務所から犯人の行動心理をアドバイスするレクター博士のような立場で登場とかw
日本版ユージャル・サスペクツ?
佐藤二朗さんがハマり役を怪演!脚本はアテ書きされたものでは?
彼が演じる「スズキタゴサク」の不気味さ、薄気味悪さ、醜悪さ、哀しさ、可笑しさ、愛らしさ(?)に、最終盤までスクリーンに釘付けになります…
対峙する捜査側は、山田くん演じる風変わりな本庁エリート刑事の類家(ルイケ)が原作では主役なんだろうと類推しますが、映画では知恵比べキャラに留まったか? 事件の背景にある不祥事を起こしてしまった先輩刑事とその家族をよく知る染谷くんが演じる等々力の方に関心が向いてしまいました。
捜査を嘲笑うタゴサクに喰われていく、エリート代表のような本庁捜査一課の清宮上席刑事(渡部篤郎)や所轄の若手、伊勢(寛一郎)らが人間味に溢れ、いつの間にか観ている方もタゴサクに手玉に取られていきます⁈
所謂お巡りさん、矢吹巡査長(坂東龍太)と倖田巡査(伊藤沙莉)のバディぶりが一服の清涼飲料か? 彼らも酷い目に遭うのですが…
スキャンダルで自殺した先輩刑事の妻を演じた夏川結衣さんの佇まいに胸がざわつき…急なテンポアップからの唐突な結末にも納得感がありました。
取調室での会話劇が中心の設定、映画の視点がユージャル・サスペクツを想起させたのですが、虚言だらけのダゴサクが始めから犯人扱いされ、真実を知る者として登場しているので…またちょっと違うかな?
原作を読みたいと思います。
今年の主要な映画賞の主役は、吉沢亮くんで決まりと思ってましたが、佐藤二朗さん(日本版ケビン・スペイシー?)キマシター!
あ、相方はエンディング曲を歌うミヤジだけを目当てに付き合ってくれましたが、映画にも満足してました…よかった、よかった。
監督は数々のミステリーサスペンス映画と セブンあたりを観まくったに違いない
連休とはいえ 朝いちばん 8時15分上映開始にも
かかわらず わずか数席の空席のみ
ほぼ満席の館内。
期待がうかがえる。
なかなかのグロいシーン そして成人男性のひとりでの〇〇シーン
観にきていた子供たちには どう感じたのだろうか?
内容は
あっという間の150分
圧巻の釘付けとなる佐藤二郎ショーだ。
もちろん映画だからいいものの
これが本物の事件なら
どんな刑になることか
また こんなことって
現在の世の中でできるのだろうか?
ここまで警察を翻弄して
数々の爆破 そして大勢の死傷者・・・
すごい内容でした。
ストーリー展開と役者の演技で魅せる、面白い! 山田裕貴VS佐藤二朗、警官役の伊藤沙莉がイイ。爆発も見もの!!
山田裕貴VS佐藤二朗、取調室での容疑者と刑事の頭脳戦、駆け引きが面白い。
いささか無理のある”なぞなぞ”も、テンポよく展開するから気にする暇がない。
この二人の演技対決が見もの。
特に、佐藤二朗の緩急付けた芝居が素晴らしい。
さらに、現場チームの警官二人が同時進行で描かれる。
その掛け合いの”普通な感じ”と、警官としての正義感や功名心がまじりあい面白い。
その女性警官を演じる伊藤沙莉が、今回なんとキャスト順2番手!で大活躍。いい味出してます。
そして、邦画でありがちな、爆発を未然に防いでめでたし、でなく最後の1発を除いて?ちゃんと全部爆発するのがいい。
それも、無人とか、いかにもCGとかでなく、規模は小さ目なれど、人が吹っ飛ぶ、セメント煙が人に当たってるのがすごい。
しかも何発もあって、迫力あって見ものです!
期待通りの作品で良かった!
伏線が
休日に娘とと鑑賞。
映画後、あまりに展開が急で(特に終盤)2人も疲れ果ててしまった。
エンドロール始まった瞬間に帰宅される方も少なかった気がする。
周りのお客さんも疲れたのかなと感じた。
山田裕貴さんが好きで観に行ったのだが(もちろん類家も文句なしに素晴らしい)、佐藤二郎さんの演技に脱帽。買ったカフェラテを飲むことも忘れてしまい。映画後には喉がカラカラになってしまった。
意図された部分かは不明だか、タゴサクが序盤で、ドラゴンズが負けたことを理由にしたシーン。
その際、タゴサクが「しかも6本もヒット打ったのに1点しか入れないんですよ」と語り、怒りの一要素として説明。
少し引っ掛かりがある描写※と感じた。6本ヒット打っても点が入らないことはザラにあると考えられる。
しかもこの場合は1点入ってる。
類家が(タゴサクは野球に詳しく無いのでは?と感じ取ったのか)中盤に、実際にいない選手名にてタゴサクに揺さぶりをかけ、嘘を誘導するシーンは流石と感じた。
あまり目立無いシーンだが、こういった細かい部分まで伏線回収されているのは素敵だ。
※ヒット6本という所がポイントか。5本にすると、そんなこと良くあるよになるし、10本打って1点だけだと、むしろ怒りの要素として問題なく理解できる。
6本と絶妙なラインを設定されたか。
また、タゴサクも何度も類家のことを「刑事さん」と呼び、類家を挑発。それに釣られ少し挑発に乗ってしまう類家の人間味も感じ取れた。
最後廊下でタゴサクは「類家さん」と明確に語っており、取調べ中は、「刑事さん」と呼び続け、類家の冷静さを崩そうとするタゴサク。純粋にゲームを楽しんでいる感じがして良かった。
あと何度かポイントとなったミノリの話はもう少しヒントが欲しかった印象。
最後ミノリが目を開けた描写の意味。どこかで回収されているのかもしれないが。
この話自体が、タゴサクの全くの創作なのか、何かとリンクするのか。もう少し考えてみたい。
いや、何はともあれ、すごく面白かった。
今日明日、もう少し考察に浸ろうと思う。
素敵な作品をありがとうございました。
佐藤二朗ありきの作品
よく内容の分からないまま、あまり予備知識入れずに鑑賞しに来ましたが、めちゃくちゃ面白かったです。この映画化は佐藤二朗無しでは成立しなかったと言えるほど、佐藤二朗ありきの作品でした。
この映画のキーワードは、伏線、匂わせ、でしたが、冒頭の、誰かが誰かの頭を短髪に調髪するシーンから既に伏線だった事に、見終わったあともワクワクが止まりません。
イントロダクション、話の導入、事件発生、謎解き、推理考察、そして後味の歯切れ悪さと、全てにおいてよく計算された邦画でした。
他の作品を否定する訳ではないですが、恋愛ものや、映像の迫力、美しさで魅せる作品に少し飽きを感じている邦画マニアの方に、ぜひ映画館で観てほしい作品でした。あなたもきっと、いま以上に、佐藤二朗という俳優が好きになると思います。
続編が楽しみ
題名のわりには、すでに爆発していることが何回かあったので、バンバン火薬を使ったりCGを駆使していた印象はない。むしろ登場人物が心に抱えている爆弾が見事に描かれていた。
社会や政治に一家言あるけれども、退屈で品(し)がない日常を送らざるを得ない若い世代がキュンキュンしそうな台詞で彩られていて、そういう層の鬱憤を晴らす捌け口でしかないかなと結論づけそうになった最後の最後、鈴木が移送される場面の等々力の台詞に、やられた。あの台詞がこの作品を何の教訓もない消費のための娯楽ではなく、観客に違和感を与え考えさせる崇高な美しさのある芸術としての映画にしていると思った。
2時間16分の上映時間は長く感じなかった(『盤上の向日葵』122分は長かった、、、)。いくつか動機づけが軽くなっていたり、展開が早すぎたりする感があったが、それもこの尺なのだから仕方がない。続編のクランクインが待ち遠しい。
全310件中、201~220件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。












