爆弾のレビュー・感想・評価
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不気味なリアリティ
犯人役の話し方や表情の作り方が非常にうまく、不気味を通り越して恐怖すら覚える。
登場する警察関係者は各自信念を持って行動している一方、それを際立たせるためか一般人は愚かな大衆といった印象で描かれている。
社会的弱者や自己顕示欲、ネットリンチ等、現代社会の根底にある問題が事件の引き金として描かれていることや、最後の爆弾が見つかっていないことなど、不穏な雰囲気のまま終幕を迎えている。
ややグロテスクなシーンもあるが、爆発の凄惨な描写と俳優の高い演技力が相まった没入感が高い良作だと思う。
原作が気になる
前半のスズキタゴサクと警察との駆け引きは、ミステリー要素もあり、頭は良いが狂った犯人像でまるでブラピの『セブン』を彷彿とさせるワクワク感たっぷりな展開。正直ここ10年くらいで1番好きな映画。
後半は一回戦よりも二回戦のワクワク感がない。3回戦の結局爆弾について明かさない感じは嫌いじゃないが、動機や石川明日香とのやりとりがあまり描かれていないため、20倍に薄めた『容疑者Xの献身』という感じ。
「等々力を用意しとけ」というセリフがあったり、タゴサクが初め等々力としか話さないと言っていたので、三回戦でその辺の回収をして欲しかった。
原作が面白いらしいので、気になる上、小説は続編もあるようなので、そちらもチェックしたい。
とは言え、前半の盛り上がりは一級品なので4.5で。
まさに傑作!最後までハラハラの展開が終わらない!
タイトルにも書きましたが、個人的な感想でいうと想像のはるか上をいく傑作でした!まずストーリーや演出が素晴らしい!登場人物のキャラクター性がいちいち面白いですし、共感も持てました。もちろんフィクションですが変なリアルさ(撮影場所がリアルに散らかっていたり、汚れていたり、役者の細かい不潔で異様な感じとか)と説得力を感じ、途中から引っかかること(映画を観ていると必ず毎回、そんなやつおらんやろとか、タイミングや演出に無理があるとか)がほとんどなく没頭して映画を思う存分楽しめました。
佐藤二郎の怪演を初め、山田裕貴の目線や表情、伊藤沙莉の心情や人間臭い部分、渡部 篤郎、染谷将太を含めた脇役たちが振り回され、次第に壊れていく流れ、このジャンルの映画でいうとここ数年ではトップクラスの面白さと満足さでした。セリフも一字一句無駄のない流れだったので、是非大ヒットしてほしいと思うそんな映画です。最後の意味深な変にスカッとさせていない終わり方も好きで素晴らしかったです。ちなみに所々グロテスクなシーンがあるのでその辺が苦手な方はご注意を。
圧巻の佐藤二朗 vs 山田裕貴!!
原作未読。
メインは取調室内での対話劇であるため、画面の変化には乏しいのだが、
それでも魅せ切るのは巧みな脚本と俳優陣の演技によるものだろう。
演技は指・手の使い方や表情で視覚的に、
声の強弱で聴覚的に訴求してくるので、全く飽きない。
むしろ、佐藤二朗演じるスズキタゴサクは巧妙な話術で爆弾のしかけられた場所の
ヒントを出すのだが、そこはちゃんと紐解かないと解明できない。
そして、解明できるのは山田裕貴演じる類家のみ。
この構図が実に面白かった。
事件の全貌が少しずつ明かされていくと、
各登場人物との知られざるつながりが見えてきて、なるほどと感心させられた。
ただ、人物像というか人物の深掘りが今ひとつなされていないし、
爆弾犯グループの動機や、既にしかけられた爆弾以外に
どうやってタゴサクが爆弾をしかけたのか、、、などなど、謎のまま終わってしまった。
しかし、ミステリー作品で、ここまで爆弾が爆発する映画もなかなかないのではないか。
もはやテロレベルなので、めちゃめちゃ恐ろしい。
佐藤二朗は本作が代表作になるのではないか。
山田裕貴も染谷将太も渡部篤郎も伊藤沙莉も素晴らしかったが、
佐藤二朗は圧巻の演技で、今まで見たどの佐藤二朗よるも素晴らしかった。
ラストはどう捉えるか、、、
小説では続編があるので、映画もぜひ続編をつくってほしい。
佐藤二郎さんの怪演だけでも高評価になる作品。
原作買いましたが、
先に映画を拝見。
純粋に面白いし、
佐藤二郎さん無しでは
ここまで高評価に
ならなかったのではないか。
というくらいの迫力と無垢な悪意の表現。
その他刑事については鈴木に比べて
存在感が抑え目に見えるキャラクターも多いですが
狙ってかどうかは別として
それは今回の作品では成功している印象です。
クイズの精度が微妙な面も
鈴木が飽くまで真犯人の中にいなかったなら
納得です。
本来なら自分の身の上も諦め、
慎ましく現状を受け入れていたとき
さした石川の一つの『帽子』という
形の光。
それすら
鈴木からすれば
思い込みの可能性があるとはいえ
石川に利用されるのだと地に落とされ
何もかもどうでもよくなった。
その時に、純粋で無邪気なただの悪意
そのものになったのだと。
純粋無垢な『悪』を
怪演した佐藤二郎さんを見るだけで
本当に見る価値があります。
是非劇場で。スクリーンで見る価値があります。
壮大な心理戦
壮大な話しでした。
スズキタゴサクvs刑事たちという図式で、壮大な心理戦が取調室で繰り広げられ、俳優たちの怪演に圧倒される。
まだ見終わったばかりなので整理ができていないが、壮大すぎてラストの展開が難しすぎた。
一度見ただけでは整理がつきそうにない…とも感じている。
世界と人間の矛盾について
映画「爆弾」を語る上で佐藤二朗の怪演について避けて通るわけにはいかない。
それくらい、「スズキタゴサク」のキャラクターは強烈で、沼のように対峙する人間を飲み込んでいく不気味な魅力が鈍く輝いていた。
映画を振り返って考えてみると、酒屋で暴れていたタゴサクの調書を取った倖田巡査の台詞で、すでに警察が「タゴサク沼」に足を踏み入れていることがわかる。
「舐められないように気合入れてたら、思ったより下手に出られて拍子抜けした」
他社と対峙する時、大なり小なり身構える最初の心理的ブロックを自分を下に見せることで取り払い、あたかも主導権を握っているのは自分だと勘違いさせるような誘導を行うことで、実際はタゴサクのペースに乗せられていく。
この後の取調室での対話も、タゴサクは似たような手法で相対する人間を巧妙に絡め取ろうと画策し、警察はタゴサクの思惑に引きずり込まれていく。
催眠と霊感を盾に、爆弾のヒントを出しながら、タゴサクが本当に突きつけている問題は常に「矛盾」である。
タゴサクの言葉を借りるなら、学校で会社で社会で、常に命は選別され格差をつけられ、誰の命に最も価値があるのかを競い合う。そしてその基準は結局のところ、「誰が自分に利益をもたらしてくれるのか」つまり「その人がわたしに10万円貸してくれるわけじゃないし、どうでもよくないですか?」で決まっている事を突きつけてくるのだ。
どうやらホームレスをしていたらしいタゴサクだが、タゴサクがホームレスになった理由は明かされない。
想像に過ぎないが、多分彼は全てに絶望し、全てを諦め、全てを手放すことにしたのだと思う。
人が人を判断する。神のいない世界で、仕方なく神を代行するシステムを人が運用する限り、どうしても利害や価値観がその判断を鈍らせる。
多分、「昔から人の顔色をうかがって生きてきましたから」というのは本心なのだと思う。タゴサクの考えていることと世間の常識に齟齬が生まれる度、タゴサクはどちらが「正しいとされているか」を合理性ではなく観察によって知る。
警察や政府でなくとも、我々人間一人一人が常に善悪と真実のジャッジを行い、偏った判断を多数決の御旗の元に「正義」と呼称している世界。
その世界で生きていくのに、タゴサクは少し賢すぎたのだ。そして少し不器用すぎた。タゴサクの感じた絶望は、不完全を許容するしかない世界への絶望である。
ここまで考えてみると、さらに興味深いことにも気づく。
不完全世界に絶望し、全てを捨てたタゴサクが、それでもやはり「求められること」にに尊さを感じているらしいことだ。
タゴサクが明日香と接触したのは、明日香を気にかけたからであり、明日香に頼られた時、タゴサクは再び世界と関わることを決心した。
明日香がタゴサクに求めたことが、タゴサクが行った一連の行動と合致しているのかは正直わからない。もっと単純なことだったかもしれないし、もっと精神的なものだったのかもしれない。
ただ、求められそれに応えようとしたという事実だけが、人間の持つ善なる力であることだけは間違いない。
タゴサクというキャラクターが「鈍く輝いていた」と感じたのは、不気味な言動の数々の中に、どうしようもなく美しい高潔さが確かに存在していたから、なのかもしれない。
ムリムラムダ
佐藤二朗
1969年愛知県出身で俳優を志したのは
小学生の頃だったが適性に不安が
つきまとい働きながら役者の
勉強をしたいという現実的な方針
30代から劇団を立ち上げその
個性的な演技が堤幸彦の目に留まり
2000年代後半からドラマ等にも出演
素か演技かあやふやな危ないラインで
起用する監督によっては
アドリブでほったらかしにされ
空気読めない気のいいおっちゃんから
狂気あふれる殺人鬼まで
個性派俳優が生き残りやすい
日本演劇界でその存在感を
いかんなく発揮している
主演は一応山田裕貴となっているが
まあ実質佐藤二朗であろうという今作
酒屋で暴れた酔っ払いを捕まえ
事情聴取をしていると奇妙な事ばかり
言い始め連続爆弾魔事件へと発展していく
その真相は?というサスペンスミステリー
どうだったか
ハッキリ自分はダメ
取調室にもう犯人が拘束されている
状態から外界で事件が起こっていく展開
これは面白い発想なのだが
見せ方がダメダメすぎる
まずいらないシーンが多い
登場キャラにやたら性格や関係性を
説明したがりな描写を入れすぎで
展開上うるさいのである
男女の警官の長々した
くだらない会話シーン
てっきりパトカーのエンジンかけたら
爆発するんか?と思ってたら
しないでそのまま終わり
は?
あれひょっとしてそう思わせる
演出だったのか?
そうであったと信じたい
ムラ
こういうどうでもいいシーンが
多すぎる
頭が固い警察署長のシーンも
多すぎる
刑事ドラマで毎週やってる
シーンを何度も繰り返してる
感じでもうええわってなる
ムダ
ストーリーは緊迫感重視で
整合性はほったらかし
まあある程度はいいのだが
スズキタゴサクが石川辰馬の
犯行計画をどうしてそこまで
乗っ取り切れたのか
突然始まるミステリー仕立ての
謎解きとか急に何が始まったのか
と思わされます
話が進むごとにタゴサクの
動機がどんどん弱くなっていき
部屋でやってることと
外で起こってる事のつながりが
なくなっていくのに
無理矢理解釈を長台詞で
山田裕貴は頑張っていますが
展開はダラダラ
長谷部の奥さん
(長谷部も正直全体的には
ただのクズ)
も気の毒だが
この事件に関わってくるには
あまりに存在感が弱いし
突然現場に行く娘が止める
お涙頂戴にすることで余計に
陳腐化している
あと何故何より
長谷部のスキャンダルを
リークした病院を
吹き飛ばさないのか
タゴサクは
洗脳されていて記憶が無い
と言い張ったで放り投げる
ナレーションエンドは
( ゚д゚)です
理解しろとか
ムリ
じゃあなんですか結局
社会への不満とか
理不尽な攻撃とか
クズはクズとか
色々な主語の大きいメッセージを
言うだけ言えたら話がまとまらなくても
満足みたいなのですかね
それでは自己満足です
そのためにいくつかの
オムニバスを無理矢理くっつけただけ
のよくわからない映画になったのかね
・・とここまで書いて
この監督の名前なんかどこかで
と思って調べたら「キャラクター」
撮ってた人なんすね
それも映画館観に行ってました
当時の自分のレビュー見返したら
全く同じように酷評してました
とにかくみーんな登場人物が
薄っぺらいんです
自分この監督は合わないんだと
確信しました
健康のために
次作は行くのやめとく
演者たちの冷静さが生み出すリアル感
これまでの日本映画に良くある、激昂して、分かりやすく怒りを表すような演出が殆どなく、冷静に状況に対応する警察官たちの演出がリアル感をもたらし、彼等と一緒に物語を進んで行ける良作。
佐藤二朗演じる容疑者のキャラクターは、佐藤自身の個性か、演出か判断出来ないが、内面を想像させない演技は見事だった。
「セブン」のジョン・ドゥ、ホアキン・フェニックスが演じたジョーカーなどのキャラクターに通じるものを感じた。
ただ、事件の発端となる警察のスキャンダルが、こんな事で世間が大騒ぎするか?といったものだったのが、リアルさを欠いている様に思えた。
主演佐藤二朗でしょ。
佐藤二朗って、ヨシヒコとかのコメディ演技しか見たことなかったけど、すごい役者だな。みごと。文字どおりの怪演。ずっと引き込まれて観た。ストーリーは最後のオチに向かうところが強引に感じてしまい、納得いかないけど、佐藤二朗の演技がとにかくすごい。それだけで観る価値あった。
追記
物語の後半気になったこと。
明日香は衝動的に息子を刺してしまってたけど、あれでは計画の全容は把握できてなかったのでは。
ブービートラップを爆発物素人の明日香とタゴサクが仕掛けるのは無理では?
自販機の中身に爆弾が仕込まれてたけど、指定時間前に買われてしまい、爆発物が発見されたり、爆発してしまう可能性があったのでは?
タゴサクは明日香からのまた聞きでしか計画を知らないと思うのだけど、それであそこまで計画を乗っ取って犯人を演じられるのか?
まあ、細かい気になることはあったけど、それを吹き飛ばすくらい佐藤二朗の演技が圧巻だったから良いけど、原作読んだら疑問は解かれるのかな?
結局
タゴサクが勝った感があっての終わりでしたよね。宣伝で類家が「俺に会った事を後悔させてやる。」って言うセリフがあったので、最後は大逆転の結果かと思ってました。でも、息をつかせぬ展開で面白かったですが。佐藤二朗さんは大変な役ですね。
伊藤沙莉で犯人いっちゃう
わからなくもない
佐藤児朗爆誕
でもいつもこんな感じかな
今回も笑いなしです
寒くないだけよかった
声を荒げるシーンは泣きました佐藤二朗で泣きました
ホームレスのシーンでやたらデカイなって調べたら180以上あるんやね
そんなホームレスいる?
爆弾があるかもしれない駅になだれ込む東京人
わからなくもない
案の定爆発してざまぁって思いましたごめんね
最初の爆発で誰も死ななかったからラストマイルみたいに死なない展開かなってテンション下がりましたがばんばん人が吹っ飛んで面白かったです
迫力がある、良い。
全体的に良い点が目についた。面白い。客入りもそれを反映していたようだ。
ストーリーもそうだが、何より演出がいい。
例えば、緊迫したシーンで視界が揺れるカメラアングル。今日は目を酷使していたから、いよいよ限界が来たかと不安になったが、演出の創意工夫で一安心した。ただ、その演出に頼りがちな印象を受けたので、製作陣には観客の眼精疲労にもう少し配慮していただけると幸いだ。普段はまっすぐな清宮のネクタイピンが代々木の爆弾事件後は曲がり、スズキタゴサクの指は折れ、「命の選択」では子供に天秤が傾き...一連の演出がいい感じに雰囲気を作っていた。悪い点はあまりないが、あるとすれば爆発のCG。日本のドラマでよく感じるあのチープさが序盤、秋葉原のシーンで惹起された。
ところで、命令無視・感情優先の警察が多く、群衆は愚かに描写されていた。
現実はどうなんだろうか。警察のことはわからないが、連続爆破事件が起きたら、自分なら駅や人混みには近づかないから、警察署の前に大挙していたのは不思議な感覚だった。
終わり方が好みではないので、星5ではない。
締めに一言。伊勢くん、ずっと情けなかったね。
二朗さんが物語全体をコントロールしているような凄み
これはとても面白かったです。
低予算なのか、度々出てくる爆発シーンは、お話しの流れ的に重要なのに、テレビドラマ並みにちゃちな感じ。
それでも、話の展開の先が読めずに、引き込まれていきます。
山田裕貴さんが主人公の扱いなのだけれど、実質的な主人公は佐藤二朗さん。
その二朗さんの演技が変幻自在で、取調室の椅子に座って御託を並べているだけの役なのに、物語全体をコントロールしているかのような凄みがありました。
山田裕貴さんもハマり役で、一見生真面目に見えるけれどエキセントリックな中身というアクロバティックな役柄を演じることで、良さが出ています。
染谷将太さんは割りと美味しい役で、出番は限定されているけれど、お話しのターニング・ポイントに絡んで、上手く演じています。
伊藤沙莉さんは、相変わらず上手いのだけれど、おじさんが安易に考える若い女性のステレオ・タイプのイメージの役にはめられちゃったのは惜しいところ。
渡辺篤郎さんは、渋い演技。中盤のキーパーソンでした。
要するに、ほとんど全ての演者が良かったです。
警察の現場の闇に、少し踏み込んでいることが良いアクセントになっていました。
色々と行き詰まった社会を破壊する安易な快感に酔うのか。社会を絶望しつつ、社会システムを維持する辛苦に耐えるのか。
粗雑な問いのテーマの物語ではあるけれど、テクニック的な上手さに唸りました。
是非、映画館で観るべしです。
怪演佐藤二朗!他豪華俳優陣!
お寒いコメディとかやめてこういう「怪演系」の路線の方がいいような、、、
序盤からスリル満点なんだけど、こういう
え?なんで?どうなってんの?
って展開が「過ぎる」と、解決編がむりくりになったり、しょーもなっ!ってなりがちなのを恐れながら観てたんだよなあ。まあ、そういうのにはならなかったけど。
個人的には伊藤沙莉が結構好きでさ、「獣道」の演技もよかったしね。最初名前が出なくて「あー獣道のぉ、、、」ってなったけどね。
でもやはり、ラストらへん、すこーし邦画のやなとこでたかも。タゴサクの凄さが種明かしの時になんか、すっとんだような気がするよなあ。動機がちょっと弱い。もっと、快楽系な「完全悪」を貫いて欲しかった。
取調室という密室をうまくつかってたよね。あと、タゴサクの主張!「記憶喪失、催眠術、霊感」これなら、完全犯罪可能なんじゃない?リアル社会で模倣犯でないかな?😅
佐藤二朗は「あんのこと」でもシリアスな役演じてるし、この路線だよなあ。「稀代の悪党」役やれそう、、、
これまた、年間ベストの候補が、、、うーん、悩む!それほど良かった
2025年劇場鑑賞45作品目(46回鑑賞)
自分の好きな、ミステリーとサスペンスとホラーを詰め込んだ幕の内弁当的作品。役者の得意なキャラクターを適材適所に配置した快作品。
予告編で予想した通り、暗く地味な取調室から始まる物語。被疑者は酒欲しさに酒屋を襲った自称スズキタゴサク(佐藤二朗)。良い方向でも悪い方向でも、狂気を纏った役をやるのに日本一適した俳優だと思います。取り調べるのは等々力刑事(染谷将太)と伊勢巡査長(寛一郎)。自分が手掛けていること以外は興味も関心もない冷徹な役も、この二人にはピッタリな配役だと思います。
酒屋の事件を尋問しているうちに、電車のポイントを切り替えたように話は別の方向に強制的に走り出します。最初の引き金は秋葉原での爆破テロ、それを霊感で予知したようなタゴサクの言動に取調室は凍り付きます。尋問を続けても口を割らないタゴサクに業を煮やした捜査本部は捜査一課の清宮(渡部篤郎)に尋問の担当を代えますが、ここからタゴサクは次の爆破予告をクイズに替えて出題します。
同じく一課の類家(山田裕貴)と共に謎を解いていきますが、終わったと思っていたのは一段階目であって、これが三段階目まで続くと嘯くタゴサクに一同は絶望します。所轄の警察署でも矢吹巡査長(坂東龍汰)と倖田巡査(伊藤沙莉)のコンビが独断で地回りをしてタゴサクの住んでいたであろうシェアハウスを発見して踏み込んでいくのですが、コナン慣れしている自分は気付いちゃったんですよ、トラップの存在に。
予想では床下に張られた細いワイヤーに倖田が足を引っかけて爆発というものでしたが、絨毯の下にあった踏み込みスイッチを矢吹が踏んでしまうというオチでした。吹っ飛んだ左足は元通りにくっ付いたのかな? それにしても警察をあざ笑うかのように翻弄するタゴサクとのやり取りを、逆に楽しんで弄ぼうとする類家のキレ芸は圧巻でした。結局タゴサクは主犯ではなかったというのに物足りなさを感じましたが、推理好きとしては楽しめる作品でした。
やっと
最近、佐藤二郎の無駄遣いが多かったがやっと本領発揮❗️
素晴らしい👍
脚本の妙で最後までどわ〜っていきます
全てがディズニーぽくなった続き物ばかりのハリウッドより邦画の方が面白い!
私の今年のこの手の邦画ではベスト1かなぁ
万人向きではないですが、ぜひみてもらいたい。
ただ昼メシ前とかはやめたほうがいいかなりきわどい画面があります。
まさに「佐藤二朗」劇場だが、ラストの展開には理解が追いつかない
何と言っても、佐藤二朗の怪演ぶりが圧倒的で、彼の強烈な個性がなければ、この映画は成り立たなかったとさえ思われる。
一見すると愚鈍そうだが、高度な知性を内に秘めているようでもあり、卑屈な態度でおちゃらけていたかと思ったら、威圧的な態度で凄みを見せるなど、二律背反の独特なキャラクターは、まさに佐藤二朗の独壇場と言っても良いだろう。
それだけでなく、沈着冷静に取り調べをコントロールしようとしながら、犯人の術中にはまって「心の形」を露わにしてしまう渡部篤郎や、相手からの挑発をかわしつつ、意表を突く切り返しで犯人と渡り合う山田裕貴、あるいは、手柄を上げようとして犯人に取り込まれてしまう寛一郎も、それぞれに個性を発揮していて、彼らと犯人との「言葉による攻防戦」から一瞬たりとも目が離せなくなる。
また、取調室内での息の詰まるような会話劇だけでなく、それと並行して描かれる、外回りの巡査や刑事による捜査の様子も、物語にテンポやアクセントをもたらしていて、その成り行きにグイグイと引き込まれた。
その一方で、ラストの展開については、どうにも理解が追いつかず、置いてきぼりを食らわされる。
夏川結衣が演じる母親は、息子のことを殺してまで、その犯行を止めようとしていたのに、どうして、自分自身が爆弾を持って警察に乗り込むようなことをしたのだろうか?証人である佐藤二朗を爆殺して事件の真相を隠蔽しようとしたり、自暴自棄になって苦しい人生を終わらせようとしたのかもしれないが、自分が爆弾事件の犯人になったら、せっかく立ち直った娘が、再び世間から非難されることになるのではないだろうか?
あるいは、佐藤二朗の犯人にしても、自分自身を真犯人に仕立てることが目的のはずだったのに、どうして夏川結衣が事件に関与していることが分かってしまうようなシナリオを描いたのだろうか?これでは、夏川結衣を庇おうとした佐藤二朗の「想い」が台無しになってしまうし、しかも、始めから、その爆弾を爆発させる気がなかったのてあれば、夏川結衣による爆弾騒動そのものが必要なかったのではないかと思えてならない。
と、頭を悩ませてしまったのだが、よく考えてみれば、スキャンダルを起こして自殺した刑事の息子が事件の黒幕だったのなら、父親は無実の罪を着せられた訳ではないので、息子の動機は「逆恨み」ということになり、あまり同情することも、納得することもできなかった。それどころか、彼が恨みを晴らそうとするのであれば、まず真っ先に、父親のことをマスコミに売ったカウンセラーか、父親のスキャンダルをセンセーショナルに騒ぎ立てたマスコミ関係者を狙おうとするのが自然なのに、いきなり、全都民を標的とした無差別テロを企てるというのは、いくらなんでも思考が飛躍し過ぎているのではないだろうか?
せっかく、俳優陣の迫真の演技と、手に汗握るサスペンスの面白さを堪能できていたのに、最後の最後に、物語のオチに納得することができず、釈然としない気持ちが残ったのは、本当に残念としか思えなかった。
二朗さんまくれるか!!
いや〜!
「国宝」が同じタイミングでなければ
二朗さん「最優秀助演男優賞」
獲れたでしょうね〜くぅぅぅ!!
相手がアイラブ流星君なので、本当〜に、
くぅぅぅ!!です。
主演は山田君ですが、主役を喰う迫力と、
存在感でした。
でも考えてみたら二朗さん、実際には
アレ、通常運転なんですよね凄いw
ガーデンホールでの舞台挨拶。
篤郎さん泣いてましたもんね。
二朗さんと篤郎さんの関係性を知り、こちらも感慨深くなりました。
(篤郎〜いきなり泣くから二朗さん、
ちょっと戸惑ってましたけど(^。^)
とは言え山田君も良かったですね。
先日の「木の上の軍隊」でもその演技力を証明しましたけど、本作でもミステリアスなネゴシエーター的存在の類家を熱演。
「木の上」では堤さんと、今作では二朗さんとタイマン。
(未見ですが「ヴェートーベン」では古田さんともガッツリ絡んだご様子)
実力派に引っ張られ、俳優としてキャリアアップして行く彼の姿をリアルタイムで見られる事にワクワクします。
今後追いたい俳優さんの仲間入りです。
他にも大好きアイラブ染谷君
(等々力が地味にやり手でカッコ良かった)や坂東君(3つのホクロが萌え)も適役。
沙莉ちゃん夏川さんの実力派俳優も
今回も安心安定。
沙莉ちゃんは彼女のチャームポイントのあの声が倖田というキャラに合っていたと思います。
夏川さんもあの柔らかい見た目に騙されました。
(明日香がクズでした)
正直、その演技には当たり外れはあるものの、タゴサクに喰われちゃう伊勢をプライド高めのおぼっちゃま寛一郎君が演ったのが妙に説得力あって良かったですw
注目の中田青渚ちゃん、凄い設定wの加藤さん、僕蔵さんらバラエティに富んだ俳優陣も役目を全う。
二朗さんのパワーが皆んなに伝染した力強い作品になっていました。
(個人的には類家を染谷君で見たかったよーな)
タゴサクは何者なのでしょう。
得体の知れないタゴサクが、次は何を言い出すのかと、ずっと集中して頭フル回転で観ていた。
しかし、彼の問いかけは答えの出ないものばかりだった。
自分の中の綺麗事を見抜かれているようで動揺した。
ただその中で唯一「命の重さは平等か」の問いは、残念ながら平等じゃないよねコレは私でも分かる。。
原作には続編があるのだとか。
「あいこ」で終わったラスト。
又タゴちゃんに会えるのか?
嬉しい様な嬉しい様な。。
タイトルの出し方がカッコ良かった!
全220件中、181~200件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。











