爆弾のレビュー・感想・評価
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もう一回取調べお願いします。
「爆弾」
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いきなり取り調べが始まっている導入部が素晴らしい。
「ドラゴン・タトゥーの女」なオープニングクレジットも微笑ましく、また謎のヒントになっているところもいい。
主な登場人物も特にフォーカスが当たるわけでもなく、淡々と主要人物が画面に登場するさりげなさもいい。誰もかれもが、特殊なわけでもなく、誰もかれもが、同じ側面を持っている。主人公然しない山本裕貴、毅然とした渡部篤郎の崩れ方。山本と渡部の関係も語られないがそれはいいだろう。
だが、その描写故、主要人物のだれもが、「なぜ」それを「するのか」、「できるのか」といったクエスチョンが緊迫感の持続を遮っているのが痛しかゆし。
記録係の手打ち入力。爆発の有無をネットニュースの速報で確認する。そんな警察署に駆け込むネットに踊らされた市民。なかなか引っかかる。
目指すべきてんこ盛りなエンターテイメントになっているが、個人的には回想シーンは全く必要ない。さらに爆破シーンは意外性がないため、展開の緩急になっていない。グロい描写が安っぽく、カメラが外に出れば出るほど逆に映画的な面白さが損なわれている。
お客さんを呼び込むエンタメ映画のための派手なシーンは必要、かと言うと、今年の邦画の充実ぶりを見ると、必ずしもその結論だけではないように思う。
思い切って、全く取調室から外に出ず、会話劇、密室劇に徹するほどの意気込みと練りこみを求めれば、よりインパクトを与える作品になったと思う。
「ジョーカー」で「ジョン・ドウ」な佐藤は、「容疑者X」。「レクター博士」のようなバックボーンの構築も可能。ここでは佐藤と山本の対決は、言葉遊び、「記憶力」の対決。そこに「間宮」な要素はないが(いや、無いわけでもないか)、萩原聖人にこの役をやってほしかったなあ。
もう全部吹き飛ばしてしまえ!
最高に面白かった。下手すると犯人?スズキに共感してしまう。そのスズキの指をへし折った年配刑事(名前なんだっけ)の気持ちも判る。如何に妙な性癖があったとはいえ、それを変態呼ばわりして取り囲むマスコミ、安易に動画を拡散、そして「俺シラネ」といって逃げを決め込む。警察の聞き込みにカメラを向けて嫌味をつける。世の中、良い奴なんて居やしない。アニメにしたら、さぞかし黒インクが足りなくなるだろうという、最初っから最後まで薄暗い映画のイメージ。とことん視聴者にストレスをかけ、むしろ犯人に共感してしまう。スズキから「あなたもそう思ったんじゃないですか」という問いかけは、まさに視聴者へのメッセージ。
でも、ちゃんと釘を刺すのはいいですね。「お前は悪だ」と言い切る年配刑事のセリフのお陰で踏みとどまった気分。露骨に爆弾で傷つく警察官を含めた被害者達の姿に、「悪いことをするとこういうことになるんだ」と目を覚まさせてくれる。そのへんが、この映画の良識だったと思う。面白さ半分、やっぱり見終えて鬱屈した気分にもなったけど、「高い焼き肉おごれ」というメッセージで少し上向き気分になれます。あのメガネの切れ者、類家くんもポーク(なんだっけ)が喰いたいというセリフ。そういえば「じゃりン子チエ」でも言ってました。「まずはお腹いっぱい食べること。お腹が減っていると、ついつい変なことを考えてしまう」ということなのでしょう。国民に飢えさせる国では駄目なんでしょうね。日本の豊かさもまた、治安維持の否決かもしれません。
あと、雑感というかなんというか。こういう事件、一人の犯人が知恵をふるって警察全てを翻弄するなど、本当に有り得るものかどうか。こういうフィクションって本当にファンタジーだと思う。ファンタジーというと語弊が悪ければ、現実味の無い夢物語。懲りに凝った計画犯罪って、なんの経験も無しにプランを組んで実行して、それがどこまで上手くいくものか。ようするに「手練れ」でなければ、「未経験」では駄目だと思う。常習犯で無ければ、成功率なんてかなり低いのでは無いか。
加えて、警察署の取調室で、強面の刑事の取り調べを受けて、どこまで踊りきることが出来るものか。あのスズキも若くないし、どんな経験を積んできたかは知らないけど、出世争いで殴り合ってきた警察相手に面と向かってからかうなんて、どれほど海千山千の経験を詰めば出来るものなのか。映画を見ていて、「そんな人間がいきなり登場するなんて有り得ないよな」という気分に終始囚われてしまいました。でも、だからこそ、「邪悪な怪物」ぶりが面白いんですけどね。
その怪物ぶりを演じきった佐藤二朗さんでしたか。凄まじい名演でした。役者陣が実に魅力的な凄い人達、類家くんが出演者の筆頭に上がってるけど、まさに怪物スズキこそ、この映画の主役だったのではないかと思います。
そういえば、類家くんの名乗りの連呼。あれがなければ、見ていて名前が認識できませんでしたね。役割がハッキリしていれば登場人物に名付ける必要はないと思っていますが。
佐藤二朗ショー
なかなかの怪作というか、佐藤二朗ワンマンショーみたいな映画だったのだが、いかんせん私は佐藤二朗の芸風が苦手なので、彼のどアップの連続とクセつよ演技の炸裂ぶりにちょっと辟易してしまった。佐藤二朗ファンの方本当にごめんなさい。
原作未読なので映画の情報のみでの評価になるが、話の土台の部分がちょっとわかりづらかった。原作を読んでおけばよかったかもとちょっと後悔。
そもそも山脇と梶、石川辰馬は何故環状線の爆破を計画したのか。長谷部の心の闇が何に由来するものなのか。タゴサクに行動を依頼した明日香の動機。明日香が息子の辰馬を殺した理由も今ひとつ腑に落ちず。明日香から頼まれただけであそこまでするタゴサクのモチベーション。
全く描写がないとは言わないが、山盛りのネタに対して人物造形の作り込みが乏しすぎる気がした。さらっと流されたこの辺りのことが引っ掛かり、テンポよく進んでいく物語に乗りきれなかった。
取調室でのタゴサクと捜査一課の面々とのやり取りの緊迫感はよかった。前述のように私は佐藤二朗の芸風が苦手なのでタゴサクのトークにも嫌悪感を抱いたのだが、そもそもタゴサクは観客に嫌悪感を抱かせたら正解と言っていいようなキャラなので、私の受けた印象は佐藤二朗の狙い通りということなのかもしれない。
佐藤二朗 vs 染谷将太、渡部篤郎、山田裕貴の畳み掛けるような台詞の応酬は、爆発シーンと並んで見応えがあった。彼らの間で行き交う言葉を追いつつ、タゴサクの言葉遊びの謎解きにも気を回すため自ずと集中して展開を追うことになる。この辺はゲーム的な要素があって面白かった。
ただ、タゴサクの弾丸トークに垣間見える彼の主張、「人の命が平等だとか欺瞞じゃね? 心の奥では皆そう思ってんだろ?」といったような(違っていたらすみません)メッセージには、正直あまり新鮮味がなく、タゴサクをそれほど怖く感じなかった。あれだけ意味深な言葉を立て続けに吐いて、たまに突然大声も出すのだから、見るからにヤバい奴、という意味での怖さはそれなりにあったが。
個々の人間にとって他人の命が平等でないのは当たり前であり、ただ社会秩序のために「命は平等」という単純化した理想を標榜しているに過ぎない。社会秩序が失われれば個々人が危険に晒されるから当然のことだ。だから社会秩序を守る立場の警察の人間が、命は等しく大切だという体裁を取るのも当然だし、類家のように本心では誰かを殺したいと思ったことのある刑事がいるのもこれまた当たり前。そこを今更つついて喜んでいるタゴサクが、ちょっと子供っぽく見えてしまった。
相手の心に踏み込むサイコキャラを出してくるなら、普通に話しているだけでいつの間にか取り込まれそうになる怖さ、あれ?この人そんなに間違ったこと言ってなくね?となりそうになってゾッとする怖さを感じたかったが、タゴサクにはそれはなかった。あくまで私の主観、好みの問題だろうけど……
終盤もちょっと不完全燃焼というか……爆発物を仕込んだのが辰馬たちとは分かったけどもう死んでるし、そもそも明日香は娘を守るために犯罪を計画した辰馬を殺したのかと思ってたら自分が警察署に爆弾抱えて来てるし(不発だったけど)、発見しきれない爆弾残ったまま終わるしで消化不良感が強かった。
山田裕貴のインタビューによると「ベートーヴェン捏造」と撮影時期がかぶっていたようで、彼と染谷将太(上記作品にセイヤー役で出演)の演じ分けを味わうというメタ的な楽しみはあった。
各俳優達の演技が素晴らしい
非常に見応えあり。各俳優達の演技が素晴らしい。
特にスズキタゴサクを演じた佐藤二朗氏の憎たらしい演技は凄い。長いセリフのシーンも多くあったが良く覚えられたな、と感心してしまったぐらい。
ざっくり言うと過剰なマスコミ報道により死に追いやられた家族(父)とその後も続く生き残った家族へのしつような世間の嫌がらせに対する復讐を、その息子と仲間達が爆弾による無差別殺人で遂行した、というストーリーだが、息子を止めようとして殺してしまう母、その母とホームレスで知り合い身を寄せ合ったスズキが母から息子を殺してしまったことと無差別殺人計画を知らされ、自分がわざと警察に捕まり、爆弾の話をして(霊感で分かると嘘をついて)、母に警察の目が向かないようにするなど、それぞれの絡み合った人間関係も最後に伏線回収となった。
取調室での駆け引きや、同時進行で実施される警察署外での捜査員の捜査なども見応えがあり、年末最後の映画館での鑑賞に相応しい一作だった。
「このミステリーがすごい!2023年版」で1位を獲得した呉勝浩の同名ベストセラー小説も読んでみたくなった。
とても怖くて面白かったのだけれど…
タゴサクは、
「霊感」という予言に干支や石川啄木を散りばめるなど高度な教養の持ち主で、
しかも捜査官にズバリ言い当てられても知らん顔できる胆力があり、
後ろの刑事を抱き込めるほどの人心掌握術まで持っている…
映画ではなく原作の責任だろうが、
日本中を見渡しても、そんな有能な人間はなかなかいないにもかかわらず、
タゴサクが代々木公園でホームレス生活を送っていた、という設定はいかがなものか?
(作者は、タゴサクが「世捨て人」で通用すると思ったのか?)
アスカに「頼まれた」「利用された」から野球帽を捨てて身代わりになった、というのは、
頑強でドMなタゴサクにしてはメンヘラのようにナイーブな筋書きで、説得力がない。
そんな疑問を含め、最後の爆弾の所在も合わせて「謎」で終わらせることが鑑賞者(読み手)に恐怖感と問題意識を与えられると思ったのだろう。
しかし、そういう「謎」で問題意識を持たせる手法は、古い。
20年前の韓国映画みたい。「殺人の追憶」「嘆きのピエタ」「復讐者に憐れみを」…枚挙にいとまがない。
逆に消化不良になって、「この監督(作者)、もったいぶって逃げやがったな」と思われるだけ。
自分で広げたフロシキは、自分で畳むクセをつけるべきだろう。
役者とテーマと気付きについて
主な感想は、だいたい皆んなが語ってくれててほぼ共感できてるので別の視点で記録します。
山田裕貴、染谷将太が出るなら観たい、というモチベーションだけで鑑賞。
死んだ魚の眼ができる現代の二大サイコパス俳優の共演は、国宝のあの二人に負けない魅力。
その目当てのお二人は期待を裏切らない仕上がり、かつ、雰囲気俳優の寛一郎や、集中力がすごい伊藤沙莉といった他の若手も良く、大満足。
作品のテーマは人間の二面性。ライトサイド?ダークサイド?、善玉?悪玉?って割り切れるの?というやつだなと、鑑賞から一晩空けた今、思ってます。
本当の爆弾は今、あなたが握ってるその機械だよ?
という主旨の投稿があって、腑に落ちたので記録させていただきます。
R15+級の性的・暴力的描写
「親子で観るにはちょっと気まずいかも」と思ってしまうタイプの作品でした。R指定はないものの、性的な描写やセリフ、グロテスクな死傷表現が想像より強く、体感はR15+級。配信された際は視聴シーンにご注意を。
キャスティングは本当に良かったです。佐藤二郎さんのスズキタゴサクの不穏さは、もはやホラーの領域。無邪気で気味が悪い。山田裕貴さんの類家の天才と狂気の同居も説得力があり、伊藤沙莉さんの倖田のまっすぐさは救いの光のようで、感情の芯がブレない存在感。染谷翔太さんの等々力の陰鬱さは物語の湿度を高める役割として完璧でした。
一方で、渡部篤郎さんと加藤雅也さんはややもったいない使われ方だった印象。俳優の格に対して脚本や演出が追いついていないのか、あるいはこのレベルの俳優じゃなくても成立したのでは…? と感じてしまったのも正直なところです。
展開は「よくある爆弾サスペンス」とは違い、予想外のタイミングでこちらの心臓を鷲掴みにしてくるので、普通にめちゃくちゃドキドキしました。謎解き要素やスズキタゴサクという正体不明の存在が生む不穏さも面白い。ただ、真犯人の動機や人物描写の積み上げが弱く感じられ、感情移入や“腑に落ちる感”はやや薄め。警察サイドが無力すぎる点もついツッコミたくなります(無能すぎない?)。
あと完全に私の勘違いなんですが、作中で出てくる「ハセベユウコ」を女性だと思い込んで観てしまい終始混乱。上映後にユウコじゃなくてユウコウで、加藤雅也さんのキャラだと気付きました。
総評としては、今までにないタイプのサスペンスだけど、スッキリ爽快ではない。俳優のマッチ度と心拍数を上げに来る演出は映画館で見る価値はあります。続編でこれを超える事件描くの大変そうだな…と思いつつ、シリーズになったら面白そうだと思いました
圧巻の二郎さんワールドとよくわからん動機のオンパレード
人間の二面性を描くと言うこの映画を評すると、めちゃくちゃいい点とひどい短所が併存してる。
まず二郎さん最高。まさに圧巻。緩急自在でかつ得体の知れない雰囲気が凄すぎて。
この映画のスコアが高いのはまさにそのせい。
悪い点は脚本か編集かわからないが、人の動機が弱く、いろいろ合点がいかない。
例えばなぜ、母明日香が、テロを計画してた息子を殺したか、いきなりでよくわからん。普通説得してとかしない?
仲良くなったとはいえ、明日香はなぜホームレスの鈴木に息子のテロを相談したのか?鈴木はなぜ元々のテロに新たにテロを付け加えたのか。なぜ石川啄木をそらんじるほど、頭いいのか。そんな人間がホームレスなのはなぜなのか。レスター博士は博士だから。
なぜ長谷部は事件の現場であんな行為するのか(自慰)。なぜ長谷部は等々力の条件を真に受けて、カウンセリング受けたのか、自分の恥ずかしいところを医者に言うだろうか。医者はなぜそれをマスコミにリークしたのか。そんなことしたら守秘義務違反で医者でいられないでしょ。やらないよねそんなこと。また等々力は、なぜわかる気がする、と言ったのか?
二郎さん凄すぎてその演技に難点が隠されてるが、ほんとはわからんことのオンパレード。
これだけヒットしてるから、2はあるんだろうが、国宝並みに長くていいから、工夫して、それぞれの内面をちゃんとして描いて欲しい。
独特な雰囲気な作品
佐藤二郎演じるスズキタゴサクが世間を翻弄する....!
佐藤二郎が爆弾のヒントを話の中で切り出しますが、それに翻弄される警察との闘いを描いた作品。
印象に残っている所は、スズキタゴサクの昔あった殺人事件の冤罪の話を警察との話のなかでしていて、その話の中で女の子が殺されている回想のシーンがあった。しかし後にその話が全くでたらめであると発覚し、回想がまた流れその時に殺されてたはずの女の子が目を開けるシーンはぎょっとしました。
佐藤二郎の演技は不潔なホームレス感、奇人感があって良かった。
See,I'm not a monster. I'm just ahead of the curve. 最大の爆弾は佐藤二朗の顔面力!💣💥
爆破テロを仄めかす謎の男“スズキタゴサク“と、彼を問い詰める刑事たちとの心理戦を描いたミステリー。
監督は『帝一の國』『キャラクター』の永井聡。
警視庁捜査一課強行犯捜査係の刑事、類家を演じるのは『万引き家族』『ゴジラ-1.0』の山田裕貴。
沼袋交番勤務の巡査、倖田を演じるのは『悪の教典』『すずめの戸締まり』の伊藤沙莉。
野方警察署の刑事、等々力を演じるのは『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』の染谷将太。
沼袋交番勤務の巡査部長、矢吹を演じるのは『十二人の死にたい子どもたち』『犬鳴村』の坂東龍汰。
不祥事の末に自殺した野方署の刑事“ハセベユウコウ“の娘、石川美海を演じるのは『見えない目撃者』『街の上で』の中田青渚。
類家の先輩である警視庁捜査一課強行犯捜査係の刑事、清宮を演じるのは『スワロウテイル』や『マスカレード』シリーズの渡部篤郎。
謎の男、スズキタゴサクを演じるのは『銀魂』シリーズや『ザ・ファブル』シリーズの佐藤二朗。
『ユージュアル・サスペクツ』(1995)のカイザー・ソゼ、『セブン』(1995)のジョン・ドゥ、『ダークナイト』(2008)のジョーカーなど、匿名系サイコパス映画の系譜に連なる。特に『ダークナイト』からの影響は顕著で、ジョーカーの取り調べシーンだけを2時間の長編映画にブローアップしたという印象の作品である。
等々力の言った「気持ちはわからなくもない」というセリフが本作のキーワード。共感性のある警察官と、「爆発したって、べつによくないですかぁ〜ん?」なスズキタゴサクとのバトルを通して、観客ひとりひとりの倫理観に揺さぶりをかける。
不思議なことに、鑑賞が進むにつれてどんどんスズキタゴサクを応援したい気持ちになってくる。というのも、警察も市民も世間も、そのクソさが強調して描かれているから。身を粉にして働いても上司からはパワハラ、大学生にはスマホを向けられ、組織は保身の事しか考えず、世間はルールを逸脱したものをその身内ごと完膚なきまでに叩きのめす。そりゃ、類家も等々力も死んだ魚のような目になるわ。
このヘイトコントロールにより、観客にタゴサクを応援したくなる気持ちと、そんな悪党を応援している自分に対する罪悪感を植え付ける。なかなか巧みな作劇だと感心した。
本作は職も家も家族もない、いわゆる“無敵の人“の凶行を扱った作品である。一方で、他者への共感性と自己肯定感が著しく低く、他責思考で、人が傷付く姿に快感を覚える匿名の存在が引き起こすこの爆破テロは、SNSやインターネットのメタファーであると読み解くことも出来るだろう。YouTubeにヘイト動画をアップし注目を集めるなど、タゴサクの所作にはネットに毒された今の世相がうまく反映されているし、同類と言える類家とタゴサクの取調室での問答の不毛さは、まさにネットのレスバそのもの。本作は、現代の日本における“爆弾“は我々ひとりひとりが手に握りしめている“それ“なのだと痛切に皮肉った、社会性を持ったカリカチュアなのかも知れない。
主演は類家を演じた山田裕貴だということになっているが、誰がどう見たってこれはスズキタゴサクを演じた佐藤二朗の映画である。
彼のオーバーアクトには辟易させられることも多いのだが、今回に限ってはその過剰さが完全に功を奏している。というのも、佐藤二朗が演じているのは“スズキタゴサク“ではなく、“スズキタゴサクを演じている男“だから。“男“の演技が過剰なのはスズキタゴサクというサイコパスを演じているから、というこのワンクッションにより、佐藤二朗の臭みが完全に取り払われている。これはなかなかの発明である。
この臭みから解放された佐藤二朗の存在感たるや。演技の質感は福田雄一作品などのコメディとほぼ変わらないのだが、それが完全にホラーとして作用している。
顔面力も凄まじく、どの爆破シーンよりも彼の顔面どアップの方が衝撃が強い。10円ハゲ、汚い歯、光のない目、どれもがタゴサクの凶暴な空虚さを強調している。
山田裕貴、染谷将太、渡部篤郎など、彼と対峙する役者は皆クセモノ揃いなのだが、それでも最終的に印象に残るのは佐藤二朗ただひとり。並居る名優を蹴散らした彼の演技は、間違いなく邦画史の歴史に残ることだろう。
火の点いた導火線の様に、結末に向かって一気に突き進む。勢いが良すぎるため観客が理解するより先にストーリーが進んでしまう事も度々あるのだが、とにかく次から次へと攻め寄せるエンタメの波は圧巻で、137分というランタイムが一瞬で終わってしまう。この面白さには正直驚いた。
『国宝』(2025)の大ヒットもあり今年は「邦画の当たり年」だとよく言われるが、確かにそれは事実かも。今後もこのレベルの作品を生み出し続ける事が出来れば、マジで日本映画の黄金時代がやってくるぞ!
※最後にひとつだけ苦言を。エンディングに流れるエレファントカシマシの「I AM HERO」、あれは無いわ…🌀エレカシに他意は無いが、曲の内容が映画の内容と合ってないよう。このお話にHEROなんて居ねえんだよっ!!
レコード会社が金出してるから仕方ないのかも知れんが、邦画はエンディング曲への気配りが無さ過ぎる。スタッフロール込みでひとつの映画なんだから、そこで世界観ぶち壊しのJ-POPをぶち込まれると一気に冷めちゃう。エンディング問題は日本映画界の今後の課題かもね。
IQ高そう
面白い心理戦でした
捜査一課の清宮でも落せず、類家でも微妙に負けていたように感じました。
スズキタゴサクのとんでもなく高いIQに踊らされているようでした。
タゴサクの過去の気持ち悪いエピソードも、高IQであるが故に、田舎では生きにくかったと感じました。
最初の頃にタゴサクを見た時は、ちょっと障害があるキャラかなと思っていましたが、最後は高IQに見えました。これを演じた佐藤二郎氏は素晴らしかったです。
PS
スズキタゴサク既視感があった、天才が故に世捨て人のようになり、しかし私利私欲のためではなく、社会に挑戦する人
「容疑者Xの献身」の石神哲哉でした。
佐藤二朗
原作未読で鑑賞。純粋に謎解きミステリー映画として面白いストーリー。序盤からつかみどころ無い佐藤二朗の演技にグイグイ引き込まれた。佐藤二朗は好きな俳優。でもたまに彼が目立ちすぎて他の役者食ってるときある。本作は対峙する渡部篤郎や山田裕貴が素晴らしくバランス取れてた。予想外のオチで中だるみもなし。阿佐ヶ谷と山手線の爆発被害を止められず警察側が失敗に終わった最後も良かった。事件現場で性的に興奮する描写は女性は嫌悪感ある人も居るかもしれないし、子どもに説明するの難しいと思うため、同伴ご注意を。でも是非多くの邦画ファンに見てほしい秀作です。佐藤二朗は改めてすごい俳優だ。
人間心理を突いた傑作!
原作未読で鑑賞。
とにかく佐藤二朗の演技が圧巻!
こんなに胡散臭い演技が出来る俳優さんが他にいるだろうか。
霊感で自分が犯人ではないと言う嘘臭さ。
絶対にお前が犯人だろうと思わせるその嘘臭さもわざとやっていたのだと分かる最後の驚愕。
自首よりも真っ黒だけど否定する人の方が、人はすんなり犯人だと思うよね。
他の俳優陣も素晴らしく、まったく飽きることなく最後まで観れました。
「好き」の反対は「無関心」
人に頼り頼られそれにより生きる価値を見出す田吾作
例えそれが悪意や殺意であれど人から感心を向けられることには変わりはないのだから
今回の爆弾ではただ物理的に爆発する爆弾とは違いの意味を持ち、最後の爆弾こそ現代日本社会に生きている人々がそれぞれ心の奥底に内蔵している気持ちそのものが爆弾なんだなという印象でした。
それにしてもラストの宮本浩次さんのエンディング曲「I AM A HERO」とは果たして誰に対してのヒーロー呼びなのでしょうね?
終始佐藤二朗氏に魅せられて最後まで呆気にとられる終わりに見えました、心理戦でもマウント取りまくりな感じでしたし
片時も見放せない対峙シーンも見応えあったと思います。
佐藤二郎怪演、和製「羊たちの沈黙」
原作はAmazonのオーディブルで聞くも鈴木のセリフの当て声がどうも喪黒福造に聞こえてしまいドームの爆発あたりで脱落、Kindleでも読み始めるが忙しくてまだまだ序盤の段階で積読だったが、ネタを知らずに観たのが幸いし存分に楽しめた。
原作は「このミステリーがすごい」の大賞作とのことでストーリーがしっかりしているところに徐々に緊迫感を増す展開を余すところなく絶妙な映像に仕上げてくれた監督、脚本家、スタッフの皆さまに感謝。
この鑑賞体験は「国宝」以上である。
キャストは佐藤二郎の怪演はもうまさにズバリハマり役、さらに山田裕貴、伊藤沙莉、染谷将太、渡部篤郎と皆キャラが立っていて、でも全体が調和していて物語に没入できる。
謎解きの難易度が徐々に増し、SNSを活用した群衆の巻き込み方と言ったギミックも効き、最後はナレーションで補足があったが最後の一つがまだ未解決というところで、大ヒット絶賛上映中の作品としては続編の制作はもう決定済みなのだろう。今から公開が待ち遠しい。
悩ましいのは読んでから観ることにするか、それとも観るまで読むのを我慢するかという贅沢な悩みが生じているところ。
ミステリー好きには伝説の名作「羊たちの沈黙」を彷彿とさせる展開。若者から私のようなアラ還世代まで万人に紹介したい作品だ。ぜひスクリーンで堪能しよう!
おそらく数年以内にハリウッドと韓国でも制作されそう。
頭空っぽにしてバカになって見たら満点だったかも…
高評価だったので映画館で観ました。
結果、総じて良かったです。
ただ矛盾というかなぜ?が多くて気になりました。
【良かったところ】
・作品の雰囲気めちゃくちゃ好き、映像が常にミステリーしてて緊張感あって良かった。
・俳優陣の演技は最高でした。佐藤二朗さんはもちろん、山田裕貴さん&染谷さんコンビは良かったし、伊藤沙莉さんも渡部篤郎さんも出演者全員良かった。特に夏川結衣さんの最後の方のシーンは震えました。
【気になったところ】
・いろいろと脚本の粗というか、登場人物の行動原理が理解できない箇所が気になってしまいました。
・はじめのタゴサクと伊勢のやり取りで、タゴサクが過去を話すとトラウマのような回想シーンになって、後に映画内の表現で伊勢が“食われた”形になりました。タゴサクによると回想の事件の犯人は先生とのことでしたが、関係ないはずの伊勢がなんであそこまでショックを受けたのか自分には分かりませんでした。
・次の清宮も類家に説得されたにも関わらず途中でクイズを放棄しましたよね。血気盛んな若い刑事でもないのに感情に流されてやめた理由が全く分からなかったです。はじめは命を救うためにクイズを早く最後までやり切ろうとしてたし、類家にもあんなに言われてたのになんで辞めちゃったのか疑問でした。
・結局、最後がスッキリしない。爆弾を爆発させなかった理由も奥さんを守りたかったのか、だとしたら奥さんとの関係性が描かれてなくて説得力にかける。最後に今回は引き分けと言っていたから続編等で語られるのですかね。
他にも先輩警官の性癖も詳細が語られてないし、そのうえで等々力が共感した理由もなおわからない。いろいろと疑問点がわいてくるのですが小説を読んだらわかるのかも知れませんね。
気になったところを長文で書いてしまいましたが、本当に映画の雰囲気がダークで良くて暗い中の大画面のスクリーンが合う映画でした。是非とも劇場で観ることをオススメします。
生々しい
脳みそが疲れる映画
疲れているときに観るのはお勧めできない
佐藤二朗の演技は凄くてマジでムカつきます
たまにトーンを変えずに吐く台詞は脳みそ貫いて心にズンと響いてきますね
あれはよくない、洗脳する人が使いそうなテクニックです
眠くなりそうなシーンでは急に声を張り上げて驚かせて眠気が吹き飛びます
計算されてるな~、と感心します
最後に一瞬容疑者Xがふと頭に浮かぶけどすぐに違うことに気付いたな
映画らしく生々しいシーンが多いです
覚悟するほどではないけど観るのならば心構えしといた方がいいかもね
爆弾
佐藤二郎の演技に驚嘆する作品。作中には普段通りのコミカルな演技をする佐藤がいるはずだが、あのシリアスな作中では逆に狂気を感じた。
作品は、主に警視庁の清宮(渡部篤郎)、類家(山田裕貴)と爆弾魔と推測されるスズキ タゴサク(佐藤二郎)が取調室の中で心理戦が繰り広げられる。
「坊主・中年・小汚い」のスズキ タゴサクが警視庁のエリートの清宮、類家を言葉巧みに翻弄する、"エリート×逆エリート"の構図が面白かった。また"エリート>逆エリート"がひっくり返る場面は不快感極まりなかった。
スズキは、石田明日香の優しさのおかげで、これまでの地獄の日々に彩りがついて、もしかしたら人生が好転するかもしれない、とスズキは期待をしたんだと思う。
ただ、明日香から辰馬を殺害したこと、辰馬達が計画した無差別テロが始まることを相談された際に、"犯罪の身代わりになって欲しい"と解釈してしまったことで、また地獄の日々に戻ってしまうこと、それを自分を救ってくれた恩人からだということに、ひどく失望したんだと思う。
スズキが夕日をバックに帽子を取るシーンはスズキの感情を考えると痺れるものがあった。
個人的には合わない作品でした
非常に気にはなっていた作品でした。とはいえ、本作品よりも早く上映終わってしまいそうな他作品の鑑賞を優先した結果、本作品は公開1か月半もたってからようやく見ることになってしまいました。
満を持して見に行ったのですが、大変恐縮ながら、個人的には合わない作品でした。
スズキタゴサク氏の犯行動機がどうにも薄く感じられてしまったというのが第1の理由です。鑑賞を終えても、あそこまでの込み入った計画を立てて実行したかっただろうかとは思えず、最後までこの作品の世界に入り込めませんでした。
そしてもうひとつ、爆弾の調達方法がどうにも本当らしく思えなかったのも、覚めた目で見てしまう要因となってしまいました。
爆薬から製造したということのようですが、あれだけの回数分となると、相当大量の材料が必要となり苦労しそうですが、そこがほぼ描かれていなかったのが不自然というか、設定不足過ぎて、この作品の良い面がすべて台無しになってしまっているように感じました。
誰かタバコを吸おうと火をつけようとするシーンも逆効果にしか思えませんでした。その程度の知識・能力しかない人物が犯人側にいては、これほどの大計画はとても無理、と思ってしまうマイナス要素にしかはたらきませんでした。
タゴサク氏と捜査官との間の息のつまるようなやり取りが生きてくる前提・土台として、どう爆弾を用意したかについても、相当綿密な設定が必要だと思いましたが、どうもそちらはあまり練られていないようで非常にアンバランスに思いました。まるで犯人というものは、いつでも好きなだけ爆弾を手に入れられる魔法が使える特権でも与えてもらえるのか、というレベルの唐突さがどうにも私には合わなかったです。
また爆弾に関しては、あのわずかな人数であれだけ広く多くの場所に同時期に仕掛けられるのか、というところも無理がありすぎると思いました。いくらフィクションとはいえ、タイトルが「爆弾」なのですから、爆弾の入手や設置方法にもう少しは現実味のある設定がほしかったです。
日本映画のクセ爆弾
自分にとって山田裕貴は『海賊戦隊ゴーカイジャー』なしでは語れない。本当はその話題は避けた方がいい面もあるがまあ許して。
ゴーカイは周年記念作品で結構面白かったのよ。山田裕貴という人はゴーカイブルーで当時から演技はうまかった。戦隊は年によって演技力低い人がいることも割とあるんだけどゴーカイの年は全体的にうまく、山田裕貴はその中でも冷静で熱いブルー感があり、ゴーカイを盛り上げてくれた一員だったのよ。
『テン・ゴーカイジャー』発表の際、既に山田裕貴は売れてきていたので流石に出れないんじゃないかという予想の中、10年ぶりにオリキャスが集まった時も出れたんだー!っていう衝撃、感動が大きかったのよ。そして残念ながらその後にシルバーが逮捕されてこの戦隊は今後揃うことはないだろうという悲しみも含めて色々な思いがある。
よく知らない若手イケメン俳優なら「へえ人気なんだー」ぐらいで終わるんだがほぼ一年追った特撮出身者はいつまでたっても卒業生なのよ。あの代の卒業生活躍してんじゃん!みたいな。
だから、たまたま見つけた「大ヒット御礼!ラスト舞台挨拶」のチケットがとれたので来たわけよ。
山田裕貴は舞台挨拶で笑いもとっていたし、初号試写の時点で作り手側の反応も良かったと語ってくれたし、25億円を超えたと司会者に言われた時も「まだまだ行ける」と強気な姿勢を見せてくれていた。
で。映画の内容はどうだったかというと。
山田裕貴、佐藤二朗ほかキャストに文句はない。
ただ演出面において日本映画のクセみたいなものが気になった面はある。
日本映画のクセ爆弾一覧
- 俳優の演技を撮りたいあまり俳優のアップが多くなりがち。もうちょっと引きが多くてもいい。カメラをぐるっと回転させたり覗き窓から取り調べ室を真横から観るショットを入れたりかなり工夫は凝らしてくれていたけれど。
- 後半で行くシェアハウスがセット感というか作られた場所感がある。ゴミの散乱の仕方含めて。玄関入ってすぐ横の鏡か何かが綺麗すぎる気がした。
- 群衆の演技がわざとらしく感じる場面がある。都内で爆発事件があって次の日の閉鎖されてる阿佐ヶ谷駅にあんなに「早く入らせろ!」的に詰め寄る群衆が来るか?
- 特に前半、不安をあおる為に頻繁にカメラを揺らしていた。グラグラして観にくい。
ここら辺のクセは他の日本映画でも感じるのでたぶん根深い何か、日本映画のクセ爆弾があるのだと思う。観る側が色々観すぎて厳しくなっていたり機材がよくなったぶん粗が目立つようになったりしてるのかもしれない。
あとこの映画に関しては、どうしてもわざとらしさというか、展開の為に人が動いているような感じが出てしまう。シリアスな感じで進むからかえっておかしい感じになる。
展開ツッコミ爆弾一覧
- タゴサクが動画で視聴者が増えるとそれが起爆装置になる的なことを言って、若者が次々と登録解除していく場面があるが、あんなに胡散臭い動画をそんなにすぐ信じるか?
- そもそも理系の大学を出たからって、あんな性能のいい爆弾を作れるもんなんか?
- 元々の計画を企てたシェアハウスメンバーが爆弾を作ってそれを色々な場所に設置する→石川息子がメンバー毒殺→石川ママが息子を刺殺→石川ママがホームレス時代の知り合いのタゴサクに罪を被ってとすがる→タゴサクが計画を自分のモノとして準備。動画を撮り予約投稿して警察に捕まった際のやり取りも考えて仕込む→自販機破壊してタゴサク捕まる→爆発が起きる。ここまでの流れが「そんなに計画通りに捕まって計画通りに爆発する?」感があるのよな。
- ウジが沸いたシェアハウスメンバーの死体、爆発で足が吹っ飛んだ警官の足から血がビュー飛ぶ場面をわざわざ映してPG12な刺激を付け加えていたが個人的にはあそこら辺も作り物感を感じたのでもっとサラッと流してくれても、なんなら映さずとも良かったように思う。
ここら辺の一連のわざとらしさ、作り物感が気になった人は心の中のツッコミ爆弾を小出しに爆破させて楽しもう。
映画自体のツッコミどころを役者の演技力で補った感がある。いや、展開自体も面白いは面白い。
グッド爆発爆弾一覧
- 佐藤二朗が演技力爆発させてタゴサクを快演してくれたことで面白さが増した。福田監督以外の佐藤二朗をもっと広げないと。
- 前述したように個人的に観ていた特撮出身者の活躍は嬉しい。まあ山田裕貴の見せ場は予想以上に後半だったけど。
- この手の爆弾サスペンス映画に挑んでくれただけでまずその志がいい。そもそも脚本や演出が悪かったらもっとひどい映画になっていた可能性があるし、取り調べのやり取りメインなこの題材だとヤバいB級映画として不名誉な爆発を引き起こしていた可能性すらある。それを回避できてるだけですごい。
- タゴサクのクイズとそれを読み解く類家のやり取り自体は面白かった。丑三つ時の話題からわざわざ時間の十二支表をプリントアウトして説明してくれる類家の親切さ。
- 染谷刑事の演技の安心感。あの刑事が「気持ちは分かる」と言ってくれたらそれだけで同僚としてはありがてえ。
- 日本映画あるあるだった画面が暗すぎ問題は夜の場面が多い割にはだいぶ克服してくれていた。
- タゴサクのホームレスの命も平等に大切なのか?みたいな問い自体は良い。だからこそホームレスもシェアハウスももっと汚して良かったと思う。綺麗すぎる。逆にむしろもっとアートにしてもいいくらい。
アニメ以外の日本映画ももっと盛り上がって欲しいのでとりあえずこの映画がある程度ヒットしたのは良かったと思う。
映画は「最後の爆弾はまだ見つかっていない」というセリフと共に終わる。物語の趣旨としてはタゴサクの恐ろしさや捜査の限界を示しつつ、今後も社会的弱者が抱えている不満の爆弾はいつ爆発するか分からない、ということを示している。
個人的に感じた日本映画のクセ爆弾はなんとか俳優パワーでギリギリごまかせたような気がするけど、今後別の日本映画で「豪華キャストで金をかけて作ったけど観客の不満大爆発で大コケしました」みたいなことがまた起きそうだなと感じた。
たぶん監督、演出家、脚本家、プロデューサーあたりを個人攻撃してもどうにもならないぐらいのもっと深い爆弾。
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