爆弾のレビュー・感想・評価
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スズキタゴサク、ヤバい。
最初から空気がざらついてる。
警察署に連れてこられた酔っ払い――スズキタゴサク。
「都内に爆弾が仕掛けられてる」なんて、冗談みたいに言い出す。
でもその“軽さ”が、じわじわと怖くなってくる。💣
彼のしゃべり方がもう異常。
狂気と余裕が同居してて、
取調べしてる刑事たちより、
こっちのほうが手に汗握る。🎭
まるで台本でもあるかのように、
スズキタゴサクは刑事たちをじっちゅうにハメていく。
一言一言が計算されていて、
笑ってる顔さえ恐ろしい。😨
物語は二つの時間軸で進む。
取調室での心理戦と、街で進む爆弾捜索。
この切り替えがうまくて、
息が詰まるほどの密室劇と、
焦燥に満ちた外の世界――その対比が鮮烈。🚨
そして終盤。
真相が少しずつ見えてくるけど、
最後の「爆弾の行方」だけは霧の中に残る。
スッキリしない。でも、それが現実っぽくて妙に刺さる。
“真実”なんて、結局誰にも掴めない。
モヤモヤもざらつきも、全部まとめて後を引く映画。
静かな爆音が、まだ耳の奥で鳴っている――。💥
愛と哀しみの取調室
信じることの怖さと温かさを、同時に描いたサスペンス
タゴサクからの問いかけに自問自答
佐藤二郎を正しく使うとこれくらいはやれる
原作から比較的上手く映像化した作品になったと思う。
あの構成で、あの時間に納めるのは、なかなか大したものだと感心。
監督、脚本、編集、みなさん良い仕事されたのでは。
キャスト陣は皆上手いのですが、今回は実質主演の佐藤二郎さんに尽きるのではないでしょうか。
正直、何本か福田作品の映画で彼を観ることはありましたが、あまり良い印象を持ったことはありません、ただの一度も。
まあ、福田作品自体がほぼ面白くない内輪向けみたいなものが多いのもありますが、その中での彼の演技は嫌悪感すら覚えていました。
が、本作、彼のキャラクターを上手く活かして、原作とまた違うタゴサク像を見せてくれたと思います、
他の演者さんであれ以上のものをやれそうな人を想像できません。
星4に留めたのは、長谷部の描かれ方がちょっと弱かったのと、染谷君は私のイメージの轟と違った点、最後のモヤっとした感じが、映像化の力でもうちょっと上手くモヤっとさせて欲しかった、そんなところです。
しいたげられた人々の反逆!?
テレビでもしつこいくらいに宣伝されていたので、原作は知らないが一回観てみようと思い馳せ参じました。尊敬しているある女性も、謎解きサスペンスが大好きなので、その影響かもしれません笑。最後までいったい何故こんな酷い事件を起こしたのかの理由がよくわからない面もありましたが、基本は社会の中でうまく生きることができなくて、不幸の無限ループにハマっていた人間の復讐のようです。こういう心情は、今の若い世代をはじめ、私たちシニアも味わってきた不公平感に対する怒りかもしれません(もちろんリアルな復讐や殺人は絶対悪!)。しいたげられた人の代表のように佐藤二郎は今までの人生を語ったり、犯行を匂わすクイズを出しながら、不適な笑みで迫ってきます。時には絶叫するのですが、まるで自分は正義の旗頭とでも言いたそうです。対する警察側の山田裕貴、伊藤沙莉、染谷将太、坂東龍太らの奮闘する姿に目頭が熱くなりました。ラスト近くに山田が事件の背景を順々と解き明かしていく姿は、あまりにも明晰なので、神がかっているとしか言いようがありません。劇中、この警察官たちの心の中にも、社会に対する不満を吐露するシーンがありましたが、廊下で佐藤と染谷がすれ違う際に、染谷が放った言葉が、作品の中に漂う不幸感から幸福感へ見事なターニングポイントになったことに深い安堵の気持ちになりました。
追記 結局この社会を不幸の塊と見るか、幸福の塊と見るかは、生きているそれぞれの人間が決めることです。社会現象には良いも悪いもありません。つまり色即是空(目に見えるものはすべて、様々な要因によって一時的に形作られているだけであり、本質的には実体がない)です。知恵のある方は多分社会を幸福の塊として見ると私は信じています。
山田裕貴がカッコよかった。何か、山田裕貴は雰囲気のある役者だなと思...
動機がなぁ…
「あんのこと」で佐藤さんの演技にすこし違和感を感じて、今回見るにあたって気になったら嫌だなぁと思っていました。結果、あまり気にならずとても良かったです。渡部篤郎さん、山田裕貴さん、寛一郎さん。タゴサクと対峙する人たちが上手すぎて対話式の演技は相手の反応によってこんなにも空気が変わるんだと思いました。なかなかハードな心理戦で内容が心をえぐります。社会への混沌とした怒り、反論をこんなにも言葉で戦い続けるのを見るだけでも息を呑みました。爆弾事件の解決へと突き進む警察グループたちの不安、動揺、焦りが伝わるスピード感。ハラハラしたのですが、どうしてもラストの結末、動機が…いま一つに腑に落ちるような、落ちないような…(^^;そこだけ気になって満点にはしませんでした。それでもスケール感の大きいミステリーが解けていく経緯、俳優陣たちの演技もカッコよかったです。ぜひ♪
役者さんの好演が光る作品
ストーリーとしては、
自動販売機を壊した罪で逮捕されたスズキタゴサク(佐藤二朗さん)を名乗る男の予告通りに、街中に仕掛けられた時限爆弾が次々と爆発、それに警察が翻弄される、というものです。
佐藤二朗さんの演技が素晴らしく、劇中でスズキタゴサクという人物の内面が次第にわかると、佐藤さんの演技に誇張はなく、「これ!」という所を過不足なく、ビシッと突いていることがわかる熱演でした。
スズキタゴサクを取り調べる刑事は、清宮(渡部篤郎さん)と、類家(山田裕貴さん)のコンビが担います。
私は渡部篤郎さんを久しぶりに見たのですが、ベテランでありながらハートが熱い刑事をしっかり体現されていて良かったです。
山田裕貴さんも、天才肌の刑事を見事に演じきっていて、存在感が◎でした。
あと、下っ端警官の、倖田(伊藤沙莉さん)も、意気が強くて、彼女の存在が作品全体を重厚にしていたと思います。
ということで、主に「取調室での、スズキタゴサクを中心とする攻防」がこの映画のメインのようです。
ただ、フィクションとしての、「犯人の動機を含む、必然性」とか、「リアリティのある外堀」の点を見ると、
ちょっと「?」な疑問点があり、私ももう一回本作を見直せばわかるのかもしれませんが、
「・・・ん?で、なんでこんな爆発事件が起こってるの?」っていうところはよくわかりませんでした。
そして、終盤を見ればわかるのですが、この映画の中心は「スズキタゴサク」であり、山田くん演じる「類家」は、主役という位置づけではないようです。
私はもっと、つい先日行われていたメジャーリーグのワールドシリーズの勝ち星取り合戦みたいに、
「タゴサクvs類家の、一進一退の攻防」を最初期待していたのですが、
総じて言えば、佐藤二朗さんが、すごい役者だったと確認することができて、星4つの満足です。
二郎祭りじゃ
集めましたね〜
役者さん達
見終わってから思ったんです
取調室だけでの作品も見てみたいと
携帯もパソコンもあるから外からの情報は逐一入るしね
しかしよくもまあこんな話を思い付きますね
二郎さんは相変わらず二郎さんだったね
二郎さんのラジオ知ってますか?
NHK第一でやってるんですけど面白いんですよ〜
彼のいろいろな面が見えてきて興味深いです
映像作品でも色々な二郎さんを見てみたい!
そう言えば思うことがあります
人の命は平等なのか?
総理大臣と一般人とかね
もちろん総理です
だって総理は人じゃないもの
ま〜コレは揚げ足ですけどね
自分に利害のない命は平等かもしれないけど愛するものと他者だとしたらとても平等とは思えない
だけどもどちらを助けるかはその時の状況で変わってしまう気がするのです
『岳〜みんなの山〜』で痛感しました
よくできたエンターテイメントだった
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