劇場公開日 2025年10月31日

爆弾のレビュー・感想・評価

全903件中、381~400件目を表示

4.0自己承認欲求という「爆弾」

2025年11月9日
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本作の真価は、単なる“テロ事件”や“爆発物”を描いたサスペンスにとどまらず、「なぜ人は爆弾を仕掛けるのか」ではなく「なぜ人は注目されたいのか」という現代的な問いを突きつけている点にある。
タゴサクの「お前らは俺と同じだ」という叫びは、「心に闇の爆弾を抱える」登場人物たち、そして観客自身の中にある「見られたい」「認められたい」という欲望を容赦なく照射する告発である。

本作は、SNSによる自己承認の連鎖、匿名性の中で肥大する自己顕示欲、社会の分断と無関心といった現代の病巣をモザイク状に組み上げ、それらが最終的に“爆弾”という象徴に収束していく過程を描く。つまりここでの“爆弾”とは、物理的な破壊装置ではなく、現代人が抱える「承認欲求の暴走体」そのものだ。

緊張感の質も特異である。通常のサスペンスのような“いつ爆発するか”ではなく、“人間の理性がいつ切れるか”という精神的な爆心地が焦点となる。観客は加害者を断罪することができず、むしろ彼らの“存在を見たい”という欲望に引きずり込まれる。観る者を「共犯者」にしてしまうこの構造自体が、自己顕示社会の縮図である。
SNSの投稿ひとつ、他人への無関心ひとつが導火線を延ばしていく。彼らは社会の被害者であり、同時に無意識の加害者でもある。この“二重性”を映画は冷徹に突きつけてくる。

最も印象的なのは、クライマックスに訪れる静寂だ。爆発そのものよりも、その“後”に残る空虚さにこそ核心がある。自己顕示欲の果てに待つのは、誰にも見られない「沈黙」である。

『爆弾』は、現代社会の真ん中に置かれた鏡のような映画だ。
私たちがスマートフォン越しに他者を見つめるその視線こそ導火線の火花であり、誰もが無自覚のまま「爆弾」を抱えて生きている。起爆スイッチを押すのは、私たち自身の指先なのである。

そして鑑賞後、SNSで「感想」を書こうとする私の衝動こそが、タゴサクの言葉を証明している。

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暁の空

4.52025年を代表する国産サスペンス大作

2025年11月9日
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怖い

驚く

今年は「国宝」や「8番出口」など、例年にも増して数々の国産のヒット作が公開されましたが、この「爆弾」も、間違いなくその系譜に連なる国産サスペンスの傑作として、後世に語り継がれるでしょう。

物語の根幹となるのは、佐藤二朗演じる謎のオッサン『スズキタゴサク』と、山田裕貴演じる若手刑事『類家』ら警察側との緊迫感あふれる頭脳戦です。密室の取調室で繰り広げられる演技合戦から一切目が離せません。特に佐藤二朗の不気味さと愉快さ、そして作中でも語られるような「​無邪気さ」が同居した怪演は下手なホラー映画よりも恐怖を感じるほどに圧巻させられます。彼の早口での長回しセリフは、本作の最も大きな見どころの一つと言えるでしょう。

担なるテロ事件の解決で終わらせず、その犯行の動機、社会的弱者への眼差し、そして「爆破」という行為に込められた不条理な暴力の連鎖といった重いテーマを深く掘り下げています。タゴサクの行為は肯定されるべきものではありませんが、彼が暗に指摘する社会の歪みや、無関心が生み出す悪意には、何かと考えさせられる不快なリアリティがあります。タゴサクが予言する爆発を描いたシーンは、邦画の平均レベルを遥かに超えた大迫力で描かれます。火薬を用いた実際の爆破は勿論のこと、CG技術の高さにも目を見張るものがあります。

単なる謎解きやタイムリミットものの域にとどまらない、極上の社会派エンターテインメント作品です。

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トビー

4.5心の爆弾

2025年11月9日
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スズキタゴサクが投げかける言葉には、共感してしまい、「あ、これ俺に言ってるんだ。」と感じるところでドキっとする。

誰もが心に爆弾を抱えていて、でもそれを抑え込んでいる。
それを自覚し、タゴサクによって「べつに俺の爆弾が爆発してもいっか。」と一瞬思うが、警察連の言葉や被害に遭った人の惨状を観て思い留まらせてくるのだ。

映像的な部分では2つ痺れた。
1つは、雪上で殺され、伏している少女が実は生きている(そんな事件はない)と分かった時のカメラ目線。
2つ目は、ホームレスたちへの配給所を狙った爆発事件の後、ベテラン刑事がタゴサクの指を折り、ボケていても折れているのは分かるし見たくないと思った矢先にピントが合って、「これが心の形です。」と刑事に向けて言うところ。

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DaiDo

3.5心理、真理、真理

2025年11月9日
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知的

難しい

ドキドキ

出てくる主要人物たちが色々な形で関わり合い、犯人、刑事、家族、仲間色々な側面からの描写があり、会話の一つ一つに何か関係やヒントがあるのでは?と注意深く聞き入ってしまいます。
その中にはいろんな「しんり」があり、とても楽しめました。最後15分くらいは種明かし的になってしまいますが、綺麗に纏ってます。
心理: 心の状態や働きのことです。
真理: 本当の道理や真実のことです。
心裏: 心の奥底、胸の内を指します。

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ろひたかまーご

4.0佐藤二郎がクセになる

2025年11月9日
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あの役は佐藤二郎しか考えられない。
これまでの佐藤二郎作品の中でベスト!
日本アカデミー賞確定です。

もっともっと見たくなる。

劇場の大画面で佐藤二郎を見た方がいいかも。

爆乳おじさんもよかった。

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ムー

2.5演技⚪︎ミステリー✖️

2025年11月9日
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生々しくリアルにいきたいのか?
スタイリッシュなエンタメにしたいのか?
間いってる感じがちょっと……

捜査本部以外の場所が暗くて、
そんな場所で作業してんの?って感じの冒頭。
捜査本部のテーブルの黒、取り調べ室のテーブルの天板幾つか用意してたり、リアル感より拘ってんな感が勝るw

心理戦もちょっとイマイチ
渡部さんと山田が何をそんなに喰らってるのか?よくわからん

ペン回し下手ならやるなw

ウジ沸くほど死んでから経ってるのに、水は今まで買われて無かったんか?そして、そんなに同時に色んなとこで買われるんかww時限爆弾設定なら買わせなきゃいいのに。。。

タイトルは爆弾の間の飛んでる赤い子が活きてないのがなぁ。。。あの人込みで、車があんなに吹っ飛んでて、なんで死にそうなの1人だけなのよ……未だ殺人者じゃない!としたいなら、爆発抑えれば良かったのに。インパクト欲しかったんだね。

あとタイトルの髪切るのタゴサクにすれば良かったのに。
で回想は帽子とると髪長いとか

ネタバラシも染谷は思い付きだし、
タゴサクはバレたく無いのに夏川さんの名前匂わすし…
謎解きの痛快感が無く
なんか歯切れの悪い終わり方

あと最後、
たぶんなんかのシーンカットしてる気がするw

あと終わり方ダサいなぁと……

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run

3.5惹きつけるチカラはあるが

2025年11月9日
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このミスがスゴい!2023年から、おそらくすぐ様オファーして2年足らずで映像化に漕ぎ着けたのはスゴい。結構な情熱をかけていたのかな。まあ、他に持っていかれるのがイヤだったのもあるのだろうけど。
確かに俳優陣の熱量には目を見張るものあり、最後まで厭きることなく観ることができました。ただ犯人の真の動機がちょっと納得しづらく感じたかな。わかりますよ。そこに誘導したいのは。原作未読からすると、犯人の出自からして、その謎かけは出ないのでは?とか考えてしまいました

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うっか

4.5面白かった

2025年11月9日
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まあこの手の話にありがちな、動機や実現の不自然さを揶揄する人もいるかもしれませんが、エンターテインメント、映画ですから。

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ロン

4.5緊迫感めっちゃある!

2025年11月9日
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めっちゃ面白かったーーーーーー!!!!!
137分があっという間だったし、予告では取調室内でのシーンばかりかと思っていたけど意外にもアチらコチら捜査で動き回る。
爆発シーンや死体の描写も結構キモグロ。グロ苦手な人は想定以上のグロに驚くやも。

タゴサクさんと類家さんのやり取りおもろい。
続編あるみたいで嬉しい。
本気の佐藤二朗はカッコいい。

丸ピカではこの作品がドルシネで観られるらしいからお替りしようかなー💜

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らまんば

4.5昭和の薫り満載のいい映画

2025年11月9日
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久しぶりに見入ってしまいました。
話の展開も、俳優さんたちの演技も満足です。
原作が2023年作ということでスマホやSNSなどいまのネタが織り込まれてるにも関わらず、ストーリー展開に、特にエンディングの音楽に昭和の匂いを感じたのは私だけでしょうか(笑)
上映時間が結構長いので、トイレ近い方はご用心下さいませ。

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しろひげひろし

3.0大人気ですが

2025年11月9日
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単純

佐藤二郎さんの代表作になるとか評価の高い作品なので鑑賞してみました。
佐藤二郎さん個人的にはそんなに好きな訳でもなく、演技もそんなに好みではないので、彼が盛りだくさん出てきて途中で嫌にならないか心配でしたが、しっかり観れました
むしろ好きな伊藤紗莉さんの役が残念キャラでイラついてしまった😓

作品は取調室でのシーンが中心で、視覚よりフランス映画のような台詞で見せる作品。
作風的には目新しい訳でもなく、そんなに印象に残った感じではなかったです。

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正刈草男

5.0演出にキレがありました

2025年11月9日
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演出、出演者共に良かったです。

演出は「雪原の遺体の目が〇〇〇カット」が上手いなと。

演者は山田さんと佐藤さんの「中日ドラゴンズの選手の件」。
山田さんのイヤミったらしい言い方と佐藤さんの表情が最高でした。

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ランキル

3.5頭脳戦なのかなぁ

2025年11月9日
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予告編は犯人と刑事の頭脳戦っぽく描かれているし、出だしはまさにそのとおりなんだけれども、終盤はちょっと尻すぼみかな。次第に明かされる犯罪の動機や経緯にも、そもそもの原因となった出来事にも、共感できないし納得もいかない。これは脚本じゃなくたぶん原作のせい。

期待していたような、『ラストマイル』的な満足感はなかった。まあ、そういう作品だと言われればそうなんだけど。
ただ俳優陣の演技はさすがによかった。特に佐藤二朗と山田裕貴、それから染谷将太。渡部篤郎と寛一郎の、人が壊れていく様にも引き込まれた。

点数は、ドラマ『ミステリと言う勿れ』で柄本佑が演じた爆弾魔の方が素敵だったよなと思っちゃったので、ちょっと辛くなってしまった。ニュアンス的には3.8ポイントぐらい。

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ROKUx

3.5犯人のカリスマ性

2025年11月9日
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怖い

ドキドキ

とてもよく出来ていると思ったが、佐藤二朗に極悪性が足りない。
中盤から多少の恐怖感を上手く演じているとは思ったが、滲み出る喜劇感というか
どうしても恐くならない。そしてなぜそうなのかも最後怒涛の種明かしがありますけど
納得出来ない、というか後半部分の説明が詰め込み過ぎて、色々飲み込める人少ないと思うのだがどうでしょう。ラストマイルでも思ったのだけど、真犯人というか、この映画では首謀者の動機が知りたい、その計画とか。シェアハウスが気になってモヤモヤしました。

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きんどー

4.0よくできています

2025年11月9日
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興奮

ドキドキ

他の方も書かれていますが、取り調べでの静の場面と現場での動の場面のバランスが絶妙ですね。キャスティングも素晴らしく皆さん役にハマっていたように思います。
元の話が面白い事もあり長時間を長く感じる事はありませんでした。

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はらこ

4.0インティマシイーコーディネーター

2025年11月9日
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驚く

斬新

本日もランチの都合で6:50には家を出た。
雨…予報通り
観る予定ではなかったけれど、
皆様のレビューを拝見し、観に行くことに決定。
8:20スタート。30人は入っているかな。
最初から、佐藤二郎さんの、素のような演技に釘付け。
取調室での動きのない絵なので、演技力が物を言う。
染谷将太さんや正名僕蔵さんも安定の演技。
ラストまで引き付ける演技でしたが、
ちょっと中だるみと、動機がイマイチわかりにくいので、⭐4としました。

ネットで復習。
原作では、続編もあるようなので、映画もあるでしょう。
そして、タイトルのインティマシーコーディネーター という、言葉を初めて知りました。
この作品にはこのコーディネーターさんが関わっているそうです。
みのりちゃんのシーンらしいですが、
最初はそのシーンがわかりませんでした

映画後、関係ない話ですが、
清水玲子先生原画展に行って来ました。
清水玲子先生の漫画の映画化は
「秘密」があります
今年ドラマも放送されましたが、
映画は、最初で最後の⭐1を付けた作品です

素晴らしい原画展でした

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インド映画にハマっているseiyo

4.0怪演の連鎖!

2025年11月9日
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悲しい

怖い

驚く

佐藤二朗の怪演ぶりが半端ない。そして、それに影響されるのか、共演者たちの演技に凄みがありました。
伊藤沙莉がいい。CMのイメージしかなかったが、演技力も高いんだ。
染谷将太がいい。多分、この作品で最も難しい役だった、と思う。
山田裕貴がいい。切れ味といい、嫌味を増幅させる手法といい、いい役者だなぁ。
面白い・・・と言える映画です。
ただ、覚悟が必要です。鑑賞後、どっと疲れを感じます。
この作品の肝は、爆破シーンではありません。「自分らしく生きる」ことと世間に準じることのはざまに立った時、人は何を基準に判断するのか?その判断基準は、もしかしたら、他人からは「狂気」と思えるものかも知れない。抑圧を開放に向かわせるエネルギーは、常識を圧倒する危険性がある。考えさせられます。

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愚者

4.0佐藤二郎の怪演!

2025年11月9日
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怖い

驚く

佐藤二郎の怪演!

シリアスも出来てスゴイなぁ二郎さん。
松田優作の「野獣死すべし」の夜汽車のシーン
みたいなところもあったよ。
と言ったら褒めすぎかw

山田裕貴も染谷将太も伊藤沙莉も、
上手い役者が揃っていてリアル。

ストーリーも先が読めなくて
面白かったでーす。

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け

4.5取り調べるメインの3人の刑事たち、それぞれが違う雰囲気があって凄く良かった。

2025年11月9日
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[60代男です]
ふてぶてしい謎の男を取り調べる刑事、染谷将太、渡部篤郎、山田裕貴が、それぞれ個性があって魅力的で、凄くいい。

謎の男が警察側の推理力に挑戦するように出してくるヒントが、何を意味しているのだろうとワクワクしていたのに、最初のうちのものは、結局ただそこから都内の地名を連想しろというナゾナゾに過ぎず、正解が指摘されても、東京に行くこともない僕にはピンとこないものでガッカリ。
しかしこの地名のナゾナゾ以外の部分は充分面白く、質的にも量的にも充実している。

爆弾魔を扱った作品の中で、すべての元祖である「ジャガーノート」は別扱いとして、本作は間違いなく最高傑作と言える。
面白かった。
2時間を超える、この手の娯楽サスペンスとしては少し長めの上映時間も、あっと言う間。
釘付けになった。

ただ引っかかったのは、知的で優秀な頭脳の持ち主はみんな多かれ少なかれ、テロ行為でこの社会をぶっ壊したい願望があるというのが、まるで、優秀でない者たちの知らない真理、とでもいうように語られることだ。
犯人が一人で勝手にそう思っているというのではない。
優秀な主人公刑事もそれを真っ向から否定したりせず、その願望は自分の奥底にもあることを前提にした返答をするので、原作者がそう思っているということなのだろう。
このあたりはまったく納得できない見解で、ちょっとイヤな部分だ。
主人公刑事にはそんな願望、持っていてほしくなかった。

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60代の男です

4.0一気すぎ〜

2025年11月9日
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興奮

ドキドキ

面白かった!
息つく間もなく、どんどん進むし、謎解きにも感情面もフルで考えないとストーリー追えなくて、おばちゃんにはなかなかハードでしたが、なによりもインテリな山田裕貴君が素敵でした。見終わってから改めて思ったけど、この一連の内容って1日の中で起きてたんだよね…一晩寝て翌日起きてっていうサイクル全然なかったもんね。面白かったんだけど、思い返してもわからないままの部分かなりあるし、若い子みたいにスピーディに吸収して理解していく能力もー無いし、紙媒体でリピって理解を深めようと思います。

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まだに
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