爆弾のレビュー・感想・評価
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★3だけど、佐藤二朗さんの怪演にプラス☆
原作は未読で観ましたが、特に?な箇所もなく楽しめました
最後の最後まで先の読めない上質なサスペンスドラマ、緊張感たっぷりでとても見応えがありました
フレーミングも色味もすごく良くて、総じて映像が良かったという印象
ストーリー展開もグイグイ引込まれ、すごく面白かったけど、どんな作品にも言えることですが、ラストの展開は「ああ、そうなんだ」ぐらいの内容で物足りない、もっと膝を打つぐらいのを求めてしまいます
キャスティング面は佐藤二朗さんの怪演が圧倒的、正直あまり好きではない役者さんだけど、本作の彼の演技はとても素晴らしかった
そして山田裕貴さんもすごく良かった、でももうちょっと犯人を追い詰めて揺さぶりまくるぐらいのキャラだともっとカッコ良かったのに、とは思いました
あと、染谷将太さんも彼の持つ毅然とした雰囲気に合っている役で、とてもよかったです
そして最後に・・・
とてもサスペンスフルで重厚な秀作なのにエンディング曲で全て台無し!
頼むから作品と全く合っていないJポップは流さないでくれ〜!!
警察、犯人、それぞれの正義
青春映画の名作“恋は雨上がりのように”の永井監督作品なのでジャンル違いでも監督の力量は発揮されると予想して鑑賞した。予想を裏切らない完成度で監督の演出力がジャンルを超えて際立っていた。
本作は、所謂、犯人探しのプロセスから結果までを描くサスペンスではなく、既に犯人は分っている。取調室での爆破予告と、それが現実になり次第に犯行の動機と目的が分かることを通して、現代の、犯人、警察のそれぞれの正義に赤裸々に迫るサスペンスである。
別件で逮捕されたスズキタゴサク(佐藤二朗)は取調室で霊感と称して爆破予告を繰り返し爆破場所、時刻をクイズ形式で出題して警察を翻弄していく。スズキの予告通り都内で爆発が起き、警察は威信を掛けて連続爆破を防ごうとするがスズキに振り回され連続爆破を防止できない。本庁の類家刑事(山田裕貴)は明晰な頭脳でスズキと対峙し、クイズを解き爆破を防ごうと奔走する。
取調室での静的な丁々発止の頭脳戦である対話劇と、都内で発生する迫力満点の動的爆破シーン。静と動が絶妙に交錯し緊張感がラストまで持続し観客の心を釘付けにする。
犯人に相当な存在感と演技力がないと成立しない設定だが、佐藤二朗起用が奏功して、取調室内の会話劇は佐藤二朗の怪演で佐藤劇場と化した感がある。何を考えているか分からない不気味さと警察を手玉に取ったようなクイズ出題、警察に対する憎悪が滲み出た演技で圧倒的な存在感で作品を強く牽引している。本庁の類家刑事役の山田裕貴も負けてはいない。一見朴訥だが、徐々に白熱していくスズキとの対話を通して鋭い洞察力と強い使命感、そして熱い刑事魂が浮き彫りになる。
スズキの動機、目的が明確になるにつれて、スズキと類家の対話は警察対犯人から警察の正義対犯人の正義へと変貌していく。現代社会を反映した多様で複雑な正義に変貌していく。
警察、犯人、それぞれの正義は普遍的ではない。時代とともに変化していく。本作は正義の相対性と危うさを観客に鋭く問題提起している。
全キャラ凄すぎて事前ドラマ作って欲しい!
土曜レイトショー『爆弾』
年末まで邦画は面白そうな作品目白押しの1作目『爆弾』
久々に2番目に大きなスクリーン1で鑑賞
いつもはふざけた役の多い佐藤二郎の狂気は怖い@@!
国宝コンビが強敵ながら間違いなく最優助演男優賞候補
作品的には、実力俳優さん達が与えられた配役で主役レベルに存在感出すので見応えありますが・・・
各キャラクラーのバックグラウンドが分からないので、一度で全編理解するのは難しい。。。。
配信されたら字幕入りでもう一度観ようと思います
主演・山田裕貴のキャラは、ミステリと言う勿れの久能整が刑事になった感じで深掘りしたいし・・・
寛一郎・伊藤沙莉・坂東龍汰の別ドラマあれば絶対観る^^!
何故か気分上昇
面白い!
謎の男が逮捕され、取調べを受けていると、爆弾の爆発予告をしだす話。
面白かったです。
物語の半分くらい?が、取調室の中なので、あきるかな?と思いつつ見ていたが、全くあきない。
佐藤二郎さんの猟奇的なお芝居、会話の中に隠れたヒント、ハラハラ感。とても良かったです。
また、取調室の外でも爆弾を探す人々、昔の事件の絡みなど見所たくさんありました。
大衆心理など、人それぞれの真理抉る怪作でした。
大きい破綻もなく、久しぶりにサスペンス映画みて面白いと思った。
演技も良かったし楽しめましたが気になることがあります
スズキタゴサクの演技も良かったし、展開もじゅうぶんに面白かったです。
ただこれはサスペンスなんですよね。
タゴサクの立ち位置の矛盾が気になります。
動機はなんなのか?
「他の人がバカに見えているんじゃないですか?」とタゴサクが類家に
言い放つセリフはタゴサク自身がそう思っているからだと仮定すると、タゴサク自身が知性が高いという暗示です。でもその高い知性を活かしているようにも見えないです。
爆弾という手段は、他人の計画に乗っているだけなのに不自然。
タゴサクが独断で主犯を買って出たと仮定すると、それを裏付ける強い結びつきが不明です。
守ろうとしている人が石川だったとして、その人が爆弾を持ってくるんじゃ身代わりになりようがない。それが計画外だったとしたら行き当たりばったりの展開になってしまう。
ここは意味不明でした。
物語中に裏付けがなされないと、サスペンスじゃなくて、
演技がすごいだけのキャラクタ萌えのホラーになってしまうので、
原作等で補完してみたいと思います。
顔相撲の芝居合戦
文句なし
国宝をまさかの大差で上回る今年の超傑作現る
佐藤二朗と染谷将太コンビでのスタートで
聖☆おにいさんのトラウマがフラッシュバック
ところがどっこい
どんどん引き込まれて、
今年どころかここ数年でトップレベルの超大傑作映画だった
原作が面白いのでシナリオは間違いなく、
映像も監督のキャリアが存分に活かされたバキバキのカッコ良い画
役者陣の演技も最高てした
会話劇なので動きが少なめだけど、トータルでこれ程完成度が高い映画は邦画ではほぼお目にかかれないんじゃないか
不条理が重なりどこかでどうでも良くなってしまう、ジョーカーと重なるね
バットマンみたいなド派手なアクションは無いが淡々と取調室で事件が進むのでより狂気が際立って感じた
結末は続編も匂わせる雰囲気だったので
ジョーカーのようにシリーズを続けて欲しいし、
是非海外へも出して欲しい
原作を読んだ方でも楽しめると思います
※原作のネタバレを含みます。
映画化として非常にうまく纏められていると感じました。
大学生のエピソードや鶴久課長の娘などのサイドストーリーがカットされ、スズキの冗長な独白も最小限に。原作で好きだった「警察の勝利とは、犯人をルールの内側に引き戻すこと」といった清宮の台詞も省かれているのは残念でしたが、スズキの事件にフォーカスした濃密な実写化 になっています。
映画の構成として、「取調室の張り詰めた尋問」「外で進む爆弾捜査とタイムリミットの緊張感」を交互に見せていくスタイルとなっています。
スズキ・清宮・類家による取調室のやりとりは緊迫感があり、特に会話の応酬は見応えがありました。ただ、舞台が一室に固定されるため画面のバリエーションには限界があり、カメラワークで工夫をしているものの、映像的にはやや単調 に感じる部分も。音楽もメリハリが効いているのですが、一方で静かなシーンが多く、劇場では寝息が聞こえる瞬間もありました…。
閉鎖空間の心理戦が好きな方には刺さると思います。
爆発シーンは迫力がありましたが、引きの画が多いのが気になりました。3回戦の爆破では被害者が100人超という規模なので、瓦礫や負傷者の描写をもう少し寄りで見たかった所です(センシティブな表現になるため、あえて避けたのかもしれません)。
※ここから原作終盤に関する言及あり
明日香が警察署に入ってからの展開は、少し急ぎ足で収束してしまった印象です。(ここも正面から入ってくるので違和感がありますね)
特に惜しかったのは以下のシーンが削られていたこと:
・等々力と対立している課長が「明日香が殺人に関わっている」という等々力の判断を受け入れる場面
・明日香侵入後、等々力が後輩を押し留め、一人で爆弾(明日香)を探しに向かう覚悟のシーン(最終的には二人で向かうのですが)
・倖田が明日香を命懸けで説得するシーン(シーン自体はあるのですが、短すぎて重みが薄い印象です)
スズキが「もういいや」と全てを巻き込んだ爆弾事件を肯定した一方で、刑事たちはほんの少し見知った程度の関係でも、命を懸けて人を救おうとするという感情の対比が上記のシーンを通して描かれます。そのアンチテーゼが弱まってしまったのが残念でした。
2時間超の映画なので尺に余裕が無いのは理解していますが、現場にいる刑事たちが、行動でスズキに抗うシーンが残っていれば、ラストの感動がさらに強くなったと思います。
終盤に気になる点はあるものの、全体として満足度の高い実写化 でした。
原作既読者でもしっかり楽しめると思います。
佐藤二郎さん!
普通の感性を
心の形
もう、いいやあといつかの焼肉の間
作品は、とても見応えありよかったと思います。
作中のスズキ以外のマイノリティーの描き方は、現代のやるせなさを感じてやり場のない気持ちになりました。
また、作中感じたのはそのやり場のない気持ちをある時、スズキは「もう、いいやあ」と思いこの計画に加担した。
一方で、類家やその他は同じ黒い感情に覆われながれも「ポークステーキ丼」や「いつか高い焼肉を」と思いながら留まっている。
その間には何があるのだろうか
国内外での切りつけ事件は、そのいつかの何かがなくなったからではないか。
「良くわからないところを確認するためもう一度見たい」と思わせるのは良い作品
全1181件中、921~940件目を表示
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