爆弾のレビュー・感想・評価
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終始緊迫
爆弾
試写会にて鑑賞
のっけから
佐藤二朗さん扮する「スズキタゴサク」の不気味さが恐ろしくてたまらない
ほんとうに佐藤二朗さんは
その辺が上手すぎる
取り調べ室での
「スズキタゴサク」と刑事のやりとりが
緊迫感半端ない
霊感といいつつ
何かが起こることを臭わせ
相手の精神を揺さぶる様が
一体何者なのだろうとこちらまで追い詰められそうだ
最初は等々力が「スズキタゴサク」の取り調べをするも
管轄が変わり渡部篤郎扮する清宮が取り調べをし、山田裕貴さん扮する「類家」がその補佐に
しかしその 清宮までもが、
「スズキタゴサク」に翻弄され
その間にも「スズキタゴサク」の臭わせた爆破事件が次々に起きこり
焦りから冷静な取り調べができなくなる
調書をとる伊勢もまた操られるかのように
術中にはまってしまう
とうとう
清宮の変わりとなり「類家」が取り調べをすることに
そして「類家」VS「スズキタゴサク」が始まる
「類家」は
今までの刑事とうってかわり
「スズキタゴサク」に翻弄されることなく
心を読み謎を解き明かしていく
その山田裕貴さん扮する「類家」が
「スズキタゴサク」と渡り合えるほどの独特さがたまらない
「類家」と「スズキタゴサク」の
緊張感溢れるやりとりの末
事件の要望が明かされていく様に
どんどん引き込まれていく
そんな作品だった
最後の爆弾は見つかっていない
その後音声のみだったが
どうなったのだろう
結末を知ってからもう一度観たい作品!第二弾にも期待大!?
言うまでもなく演者さんの演技が上手すぎて、すごく物語に引き込まれました
犯人と刑事の心理戦、言葉巧みな推理戦は視聴者も一緒になって推理できる場面で
推理が当たった時は爽快感と達成感がありますし、外れてもなるほどと楽しめる作品です
犯人は最初から別件で逮捕され、事情聴取をする為に拘束されたまま事件がどんどん起こって行きます、一体いつからどこまでを想定してどうやって・・・犯人は目の前に居るのに・・・
謎に包まれた犯罪が少しづつ明るみになっていくのがハラハラドキドキの展開に一瞬たりとも目が離せません
犯人は何も失うのもがない所謂「無敵の人」
物価の高騰化・様々な理由での貧困化の増加・晩婚化or生涯独身者の増加等々で無敵の人が増える時代になっているのではと思う昨今には、まさに“今の時代の怖さ”を表していて、とても考えさせられました
爆破の現場のシーンは結構リアリティーがあり、血や人が傷つくのが苦手な方は気をつけてください、まぁまぁグロいです
レーティング指定無しとの事ですが、お子様が居る親御さん等は気をつけてください
(お子様向けでは無いので映画館にお子様は来ない気がしますがDVD等出た時に注意です)
主題歌は宮本浩次さん描き下ろしの「I AM HERO」
映画の中の人物一人一人が誰かにとってのヒーローであり、とても合っている曲だなと思いました。そう、犯人でさえも。
最後の最後まで犯人の人物像が曖昧な感じだったのと、終わり方が意味深だったので
第二弾もあるのかな?と期待してしまいます
以下、ネタバレどころの騒ぎじゃないあらすじを書きます
ある日、小太りで清潔感の欠けるスズキタゴサクと言う男が野方警察署に逮捕される
逮捕理由は、酔ったままうっかり現金を忘れ酒屋に行き、お金が無い事に気付くと
八つ当たりで自動販売機を蹴り壊し、止めに入った店員に怪我をさせると言う
器物破損と障害による現行犯逮捕だった
住所も覚えていない、スマホも無くして無くした場所すら覚えていないただの酔っ払いの、よくある事情聴取だと思った担当の等々力刑事(染谷将太)とスズキの見張り兼供述調書をPCに打ち込む伊勢巡査長(寛一郎)は雑談を交えながら聴取を行う
すると饒舌に喋るスズキが、等々力の事を気に入りある事を口にする
「自分は霊感が強くて刑事さんの役に立つと思う」
そう言うとスズキは急に時間を気にしだす、時刻は22時ちょっと前
22時に秋葉原でなにかが起きると“予言”するスズキ
酔っぱらいの戯言を相手にしないつもりでも、言われしまっては気にしてしまうのが人の性
そしてスズキの“予言”通り、秋葉原で爆破事件が起きてしまう
スズキは立て続けにあと3件の事件も予言、そして無情にも二件目の事件は起きてしまう
半信半疑だったものが確信に近づき、スズキを警戒する等々力と伊勢
すると、上の命令で等々力は犯人の聴取から外され、代わりに捜査一課からエキスパートである清宮(渡部篤郎)と類家(山田裕貴)がスズキの収容されている野方署に派遣される
清宮がスズキと話し、後ろで類家が二人の話を聞き、伊勢は変わらず供述書を打ち込む
スズキは気に入っていた等々力を外した代わりにゲームをしようと清宮に提案する
スズキとの会話の中で手がかりを掴みたい清宮はゲームに乗る事にする
スズキが提案したゲームは「九つの尻尾」と言いスズキが清宮に九つ質問し、清宮の心の形を当てると言うのだ
九つの質疑応答をしていく最中、三件目の事件の予告時刻は刻一刻と迫ってくる
すると質問の中で「長谷部有孔(加藤雅也)」と言う人物の名前が出てくる
その人物は4年前に不祥事を起こし、その事がきっかけで飛び込み自殺をした、等々力が憧れていたの元上司の刑事だった
そして後ろで話しを聞いていた類家はスズキの言葉と所作にヒントが隠されている事に気付き
類家の推理で三件目の事件は無事解決する、そして長谷部とスズキの繋がりについて、等々力含め他の刑事が動き出す
九つの尻尾はまだ終わっておらず、四件目の事件への予言時刻まで質疑応答を繰り返す
そんな中「人は命の順列をつけて生きている、貴方もそうでしょう?」と清宮に問うスズキ
その質問に清宮は「そんな事はない」とハッキリと答える
スズキの発言の中のヒントに気付き清宮は幼稚園や保育園等、子供が居る施設に目星をつけるが、類家はまだ何かが引っかかると清宮に食って掛かる
しかし清宮は相手にしようせず、一刻も早い避難と爆弾の回収の指示を出す
「その回答、合ってると思いますよ」とスズキは清宮に言い放ち
そして清宮の推理通り、幼稚園から爆弾が無事回収された
だが実はスズキは二箇所爆弾を設置しており、ホームレスの炊き出しが行われている公園にも爆弾を仕掛け、清宮は死傷者を出してしまう
落胆する清宮を前に「貴方、今子供を守れて安心しましたね!?命の順列が無いと言っておいて!」と煽り嘲笑うスズキ
怒りのままに清宮はスズキの指を折ってしまうが、スズキは笑いながら折れた指を清宮の目の前に差し出し「これが貴方の心の形です」と言い放つ
スズキに惨敗してしまった清宮に代わり
「まだゲームは終わってないんだろ?」と、今度は類家がスズキに挑む事になる
一方スズキの聴取から外された等々力は、スズキと長谷部の繋がりについて調査を続けており長谷部の(元)奥さんである明日香(夏川結衣)の元へ行く、明日香はスタイリストをしている長女(中田青渚)の美海と暮らしており苦労したのに立ち直って「自分の元の職業と同じような仕事に付いてくれて嬉しい」と語る、長男(片岡千之助)辰馬は家を出ていったきり音信不通で行方知れずだと言う
勿論、スズキと言う人物に心当たりもないと言うが…
各々が捜査している中、清宮と類家が席を外したり、スズキがトイレに立つ際見張りをしていた伊勢は
実はこっそりスズキに話をされていた、自分の過去の話、好きだった女の子が殺されてしまった事、その事件の冤罪をかけられてしまった事、そして思い出したスマホの場所…
伊勢はスズキとの約束で類家や清宮にその事は伝えず、代わりに、最初にスズキを現行犯で捕まえた人物で、同期である交番勤務の矢吹巡査長にスマホの回収を頼む
矢吹は、同じく現行犯で逮捕した現場に一緒に行ったバディである倖田巡査と共にスマホを見事回収するが、二人はスマホの後ろに住所が書いてあるのを発見し、そのまま2人でその住所に向かう
辿り着いた家は荒れ果てておりチャイムを鳴らしても誰も出ない、玄関のドアが空いていた事から矢吹と倖田は警棒片手に荒れ果てた家の中に入り捜査をする
二階に青年二人の遺体に蛆虫が湧いていたのを発見
さらに捜査を続けると、家の中には実験器具が沢山あり、床には血が引きずられたように付いていた
そして静まり返ったリビングにはスクリーンがあり、映し出されていたのは不祥事を起こし飛び込み自殺をした長谷部が家族に向けて残したであろう動画がループで流されていた
この家に何故長谷部の動画が…
更に先に進むと、長谷部の長男が血まみれで椅子に括られていた
「大丈夫か」と声をかけ近づく矢吹だが、足元で カチッ と乾いた音が鳴る
地雷だ…
勘づいた矢吹は、倖田に「近づくな!」と注意するも、倖田は状況が分からず近づいてしまう
咄嗟に倖田を庇う矢吹
二人は爆破の衝撃で気絶し、倖田がなんとか意識を取り戻した時、地雷を踏んだ矢吹の片足は吹っ飛んでいた
かろうじて息がある矢吹を助ける為、救護要請を無線で出す倖田
二人は救護され、病院へ・・・
なんとか命は助かるものの、片足は無くなり、鼓膜は破れ、肋骨も折れ、内蔵も損傷した矢吹を眼の前にして、犯人のスズキに強い怒りを抱く倖田は怒りのままにスズキのいる聴取室に押し入り、スズキに向けて銃を取り出し「ぶっ飛ばしてやる!」と怒りを露にする
倖田を力付くで止めたのは、矢吹に指示を出した伊勢だった
「刑事さんこれです!こんなに自分を欲している!」と興奮を伝える狂ったスズキ
なんとか倖田を落ち着かせ退室させた後、事の発端となった出来事を清宮と類家に伝える伊勢
伊勢はまんまとスズキの言葉の罠にハマり、同期である矢吹に取り返しのつかない怪我をさせてしまった事で頭が真っ白になり、退場する
捜査の甲斐ありスズキの犯行動機のパズルのピースが埋まって行き
次の事件は長谷部が自殺した駅だと類家は推理し、電車のホームを封鎖させた
しかし、スズキは東京の全部の駅だと言い、警察は総出で駅を封鎖し爆発物の捜索をした
だが、爆発物は一向に見つからない
爆弾の捜索が駅で続く中、矢吹が捜査した家で見つけた二人の青年の遺体は、長男辰馬とシェアハウスしていた自殺願望のある人物で、服毒死による死因だったと発覚
そしてら彼らの素性が明るみになっていく
同居人だった梶と言う青年は三件目の爆破事件の現場である新聞屋で働いていた事が発覚
さらに山脇という青年も運搬業だった言う事が発覚したが、鍵である何の運搬業だったはわからずにいた
次の事件のリミットが迫る中、山脇が自販機のドリンクの運搬であり、ドリンクを自販機に入れる作業もしていた事がわかった
類家は、駅の自動販売機を調べろと指示を出すが、一歩遅く
これ以上の封鎖は無理だと判断した上からの指示で、警察は駅の封鎖を解放してしまう
何も知らず、封鎖の行列で疲弊した喉を潤す為に自販機でドリンクを買う人々
すると次々と各所の駅の自販機が爆発、東京の各駅はさながら地獄絵図と化した
しかし、その爆発事件で類家はスズキに疑問を持った
今までの事件は明確なヒントが飛び交っていたのにも関わらず
駅の爆破事件だけは曖昧なヒントだったのだ
そんな少しの引っ掛かりを持ちながら、捜査はどんどん進んでいき
辰馬達がシェアハウスでホームレスを一緒に住まわせていた情報が入る
辰馬たちと一緒に住んでいたのは、ホームレス時代のスズキだったのではと推理
更に、息子辰馬は地雷によって体がバラバラに吹き飛ぶ程の損傷だった事が発覚
地雷を踏んだ矢吹巡査長よりも、息子辰馬の遺体の方が損傷が激しいのは何故…
それはきっと既に辰馬は死亡していて、それを隠蔽する為に吹き飛ばしたのだろうと
そして、辰馬、山脇、梶と共に共犯で連続爆発事件を起こしたとすると辻褄が合うと
そして事件を横取りし全部自分が真犯人になりたい為に計画に乗ったのだと類家は推理した
しかし、類家の推理は少し外れていた
それは等々力の推理によって明らかにされる
スタイリストに似た職業って?長谷部の娘はスタイリストで、長谷部の妻は自分の仕事に似た職業だと言っていた
美容師だ
スズキは身なりこそ不衛生だったが何故か髪の毛だけは整えられていた
妻、明日香はスズキとの接点は無いと言っていたのに接点は合ったのだ
そうなると推理が変わってくる
明日香は長谷部の自殺があってから家族離散したと言っていた
その時明日香はホームレスをしていたのだ、そして出会ったのがスズキ
そして息子辰馬は父親が起こした不祥事、自殺での鉄道会社からのとんでもない学の賠償金とその為の貧困、不祥事の件で自分に向いた世間からの“長谷部の息子”に対するSNSでの特定や拡散と言う刃、その事に強い恨みを持ち、復讐を心に決め、連続爆破事件の計画を企てた
大学で化学を先行していた辰馬は、就職し化粧品会社で研究員をしたり、危険物取扱の免許等持っており、爆弾の実験も、事件の計画も自殺願望のシェア仲間の協力を仰いでいた
そして迎え入れたホームレスとはスズキではなく、明日香なのであった
明日香は辰馬の計画を知り、止めに入るが辰馬は言う事を聞こうとしない
辰馬の犯行を阻止すべく、明日香は辰馬を殺してしまう
そして誰も頼れなかった明日香は唯一頼れるスズキに相談しスズキは辰馬達の犯行を自分のものにし実行した
しかし事件の種を撒いたのは辰馬と明日香、基、長谷部の不祥事と自殺が原因だったのだ
そして最後の爆弾は爆発しないまま幕が引く
自分の文章力では5000文字じゃコレが限界でしたすいません
細かい事と最後は劇場へどうぞ笑
ドキドキがすごい
試写会に当選し、公開日より早く鑑賞
予告時点でずーっと気になってて、佐藤二朗のあの笑い方が印象強かった。
いざ鑑賞してみると、すごい引き込まれる。
スズキ タゴサクという身元不明のホームレス
等々力がもっと活躍すると思ったのにあまり出番少なく残念
いいキャラしてたのに
でも、類家と等々力のコンビ(?)はとても良かった!
タゴサクの問題というかヒントを聞いても全くピンと来ない笑
そして、世間の関心、SNS、自分は関係ないという若者たち
それを逆手に取った内容もありとても興味深かったというかすごいなと思いました。
ラストは神のみぞ知るセカイならぬたごさくのみぞ知るセカイ
とてもドキドキ、ワクワクする映画でした。
色んな人に自信もっておすすめできる作品です。
"終わった"今を生きる賢すぎる人々へ…最高なキャラクターを演じる山田裕貴 ✕ いつもながら最高の佐藤二朗劇場!
「刑事さん」「類家だ」
作品の大半、密室劇で繰り広げられる(毎度ながら圧巻の)佐藤二朗劇場に、最高のキャラでやり合う山田裕貴!!2人の演技対決を見られる取調室は面白いのだけど、肝心の外のシーンが画の緊迫感に欠けヌルくて、その温度差が気になった。ネットの動画を見てザワつく群衆や、見渡す限り周囲に何も無い道路でドヤった車のUターンとか、「あ、普通の日本メジャーだな」って思っちゃう。
何より、事件のオチが湿っぽさと説教臭さが邪魔をして、『踊る大捜査線』を見せられているような気分にもなった。変に"情"めいたものを出さないで、そのまま得体のしれない"化け物退治"のほうが、絶対によかったし、そっちのほうが色々と考えられる余地が膨らんだと思う。
「九つの尻尾 心の形」
小説ではそれでいいかもしれないけど、映画化にあたりもう少しストーリーというかエピソードというか、限られた時間の中でスポットを当てるキャラクターを絞るべきだったのではないかと思う(正直こんな豪華キャストでなくても…)。
登場人物ごとに色々な人間の側面を投影されているような、言葉がそれぞれ浮かんだ。例えば組織の規律やルールに雁字搦めなマニュアル人間系の渡部篤郎、まんまと転がされる浅はかな感じの寛一郎、そして坂東龍汰&伊藤沙莉の警官2人のバディものの絆。
「わからなくもない」「めっちゃ高い焼肉」
退屈でくだらないバカばっかりのクソな世の中。そんな世界をブッ壊すのは簡単だけど、そこで踏みとどまって壊れる世界を食い止めえ、どうにかよくしようと頑張る方が大変だしやり甲斐がある。世の中そこまで見限ってないし、まだ捨てたものじゃないと思っているから、不満を抱えて生きることが不幸せとも限らない。
和製『セブン』『ダークナイト』『ザ・バットマン』を狙った『容疑者Xの献身』?「令和最大の衝撃作」と自分で謳うには、ベールの裏に隠れた掘り下げが足らない気がしてしまった。今のままだと、テーマが深そうと期待させながらも、蓋を開けて中を覗いてみたら思ったより深くなかった…みたいな気がしたから、もっと深淵にリーチしてほしかった。今の壊れた世界、爆弾はどこにでもある。
「クソが」「いずれ後悔するよ、俺に会っちゃったこと」
勝手に関連作品『セブン』『ダークナイト』『ザ・バットマン』『容疑者Xの献身』
P.S. フジテレビと知っていたら観に来なかった。けど、よくよく考えたら監督的にそりゃそうか。なぜ気づけなかったのか。これじゃ自分もまんまと「スズキタゴサク」の手のひらの上で転がされちまうぞ。
本作はワーナー・ブラザースの映画でもあるけど、フジテレビに出演しているタレントや俳優などは、自身の社会的責任などを考えないのだろうか。そうして何事もなかったかのように"普通"に振る舞うことで、人々の痛み(という言葉ではまるで足らないだろう)の上にまた一筆一筆真っ白なペンキが塗り重ねられてら一層一層と新しい絵が描かれていって薄くなって消されていく、忘れ去られていくのではないだろうか?
FODをやたらと推すTOHOシネマズも同罪だ。そうした、何も思わない無感覚な"所詮他人事"社会が大嫌いだ。もし本作のテーマがそうした人々にも向けられているのだとしたら、それをフジテレビが製作しているというのも皮肉。日本大手メジャーありがち、スキャンダラスな題材に社会的責任など考えずに飛びつく姿勢も気持ち悪い。
スズキタゴサクに振り回させる人々
緻密でメリハルある表現に魅了されました
じっくり観察して見抜いてやろうと思ってたけど完全にスズキタゴサクに...
多分今年の邦画ベスト
凄かった。
今年の邦画のベストかも。
めっちゃくちゃ面白かった!
気がつくとタゴサクが脳裏に棲みついて侵食されている。妙な感じの良さと、異様に鋭い洞察力、うなぎみたいにヌルヌル掴めない彼の実体に全員が容赦なく翻弄されていく。
もうその頃にはタゴサクのぬらぬらと光る目からもう目が離せないのよ!!
目からなんか出てたよ、妖気みたいやつ。多分出てた、そうとしか思えん涙。
彼と彼に激しく揺さぶられ続ける警察メンバーの謎解きの頭脳戦が見所。でもその裏に人の弱さと狂気と欲も同時に描かれているので、それぞれの抱えた理由にも胸が痛む。
おかげで観てるこちらも感情が忙しかったわよ。
タゴサクは本当読めない人物で、あらゆる方向から、対峙する相手の本能と本心を抉り出し痛ぶるサディストかと思えば、相手を煽って怒りを自分にぶつけさせるマゾでもあった。
観ているだけでも彼に振り回されて大変だったので、対峙してる彼らは本当にしんどかったと思うわ。
原作も読んでみたくなったので読む。
2時間ちょっとがあっという間でした。
もっかい観たい。
今年は“漢字二文字日本映画”の当たり年かな?
消化不良感
佐藤二朗の演技はすげーと思った。飄々とした態度と激情の起伏、声の緩急と抑揚の表現、サイコ特有な笑い方。ただ、画面がずっと暗くて見づらかったのが少々残念
構成、脚本に関しては難しい、厳しいというのが正直なところか。この映画はスズキの逮捕と予言までの導入、ゲームによる爆発の場所と時刻の推理および清宮の欺瞞と選択、2回めの爆発とスズキの身元および過去の署内の事件との関連性の捜査、最後の爆発とスズキおよび関係者の動機の推理およびスズキによる哲学的な投げかけという構成になってる
爆発による衝撃と推理、サスペンスといったエンタメ要素がかなり尻すぼみ的。THE BATMAN的ななぞなぞは最初だけで、ここは類家の推理が光るが、スズキの動機の推理に関しては、なるほど、そういうことかというカタルシス感がない。事件関係者の事情は把握できるが、なぜそのような行動に出たのかという動機が結局よくわからない
カタルシス感に関わることだが、全体的にかなり説明が少ない。スズキの発言から署内の事件と関係者の調査が始まるが、一体何があったのかが初めに説明されないので、推理がぬるぬる進行していっていつの間にか最後に繋がっている
最後にスズキの哲学的な疑問提起と刑事達の価値観、生き方、社会は残酷で誰も自分を救いも求めもしないのに、なぜそんな世の中で自分を欺き欲望を抑圧しキレイごとというメッキを塗り実行を我慢してまで現実を受け入れて生きているのか?的な疑問に対する答えが語られるわけだが、登場人物のバックボーンがわからんすぎてすごい淡白。白身魚。鱸。っていうかスズキお前、■■人じゃねえじゃねぇか。しかも、真■■に対する同情でもないよね?え、あれ全部■技だったんですか??ピエロが兵隊とか■■わりじゃだめじゃない???
要するに、なんか、最初、やべぇやつキター!!と思ったら、あれ、やっぱそんなことなかった――か?みたいな肩透かし感、消化不良感が残る映画。せめて、スズキが葛藤の中で世の中理不尽なんだからぶちこわしてええやろ的な哲学へ闇落ちするきっかけがあったりとか虚実がごちゃごちゃでスズキの行動の本当の動機と関与の範囲は不明みたいなオチだったらもっとよかったかな......
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