「妻の隙を突いて話題作『爆弾』を見に行ったら佐藤二朗の怪演がヤバすぎた! 期待値爆上げのOPと「想定内」の結末に40歳が唸る件」爆弾 しゅうらくさんの映画レビュー(感想・評価)
妻の隙を突いて話題作『爆弾』を見に行ったら佐藤二朗の怪演がヤバすぎた! 期待値爆上げのOPと「想定内」の結末に40歳が唸る件
おいみんな! 生きてるか!? 日曜日、楽しんでるかーーー!? 俺は今、猛烈に感動している。なぜなら、奇跡が起きたからだ。
日曜日の寒空の下、我が家に「完全なる空白の時間(エアポケット)」が訪れたのだ!
リビングを見渡すと、小5の息子はYouTubeのゲーム実況に魂を吸い取られている。 そして、シール狂の妻はというと、最近流行りの「ボンボンドロップシール」とかいう、飴玉みたいにプックリしたシールの新作情報を血眼になってリサーチしている。
……今だ。 俺の第六感が告げている。「今なら行ける」と。
俺は震える声で、しかし努めて自然に妻に問いかけた。 「ねえ、ちょっと映画館行ってきてもいい?」
妻はスマホ画面から目を離さず、短く答えた。 「いいよー」
キタァァァァァーーーッ!! 自由(フリーダム)!! やったぞ! 勝ち取ったぞ! 独身時代には当たり前だった「一人映画」の権利を!
信頼と実績の「映画.com」が導き出した答え
さあ、貴重な数時間をドブに捨てるわけにはいかない。40代の時間はダイヤモンドより重いのだ。 俺は震える手でスマホを取り出し、我が心のバイブル「映画.com」をポチポチと検索する。
今、俺が見るべき映画はどれだ? アクションか? アニメか? そこで俺の目に飛び込んできたのが、映画『爆弾』だ!
おっ! まだ見てないやん! しかも評価を見て驚愕した。星4.0! おいおい、4.0って言ったら名作のラインだぞ。これは間違いない。俺の映画センサーがビンビンに反応している。
場所はいつもの大垣コロナシネマワールド! 俺は愛車を飛ばした。西濃の道を疾走し、ポップコーンの香りが漂う聖地へと向かったのだ!
前情報は「佐藤二朗がホームレス」という一点のみ
正直、事前情報はほとんど入れていない。 俺が知っているのは、「佐藤二朗がスズキタゴサクというホームレス役で、爆破予告をする」という一点のみ。
佐藤二朗さんといえば、あのアドリブ全開のコミカルな演技が持ち味だ。でも今回はシリアスなサスペンスらしい。 「あの二朗さんが、どんなサイコパスを演じるんだ?」 期待と不安が入り混じる中、俺はシアターの暗闇に身を沈めた。
そして映画が始まった瞬間、俺のテンションはいきなり沸点に達することになる。
タイトルバックがカッコ良すぎて失禁するかと思った
まず言わせてくれ。オープニングが最高すぎる。
映画冒頭、爆発が起こる。そこまでは想定内だ。 だが、その見せ方がヤバい。地雷系メイクの秋葉原にいそうな女子が、爆風とともに吹き飛ぶガラス片と一緒に、スローモーションで宙を舞うのだ。
その悲惨さと美しさが同居した、強烈なビジュアル。 横からスローで捉えられたその映像の真ん中に、ドーン! と『爆弾』というタイトルが出現した瞬間……。
サイコーーーッ!! 期待値爆上げぇぇぇぇッ!!
心の中でスタンディングオベーションだ! 「これだよ! 俺はこういう映画的なケレン味が見たかったんだよ!」 この時点で、俺のポップコーンを持つ手は完全に止まっていた。つかみは完璧だ。100点満点中120点の滑り出しと言っていい。
佐藤二朗 vs 渡部篤郎、演技の殴り合いが名シーン確定
そして肝心の中身だが、何と言っても役者の演技が凄まじい。
スズキタゴサクを演じる佐藤二朗さん。いつもの「仏」のようなふざけた感じは封印……しているようで、どこか残している。 不気味な笑み、何を考えているのか分からない虚ろな目、そして独特の「間」。 「あ、これマジでヤバい奴だ」と本能が警告するレベルの怪演だ。
対する刑事役の渡部篤郎さん。 この二人の取調室での会話劇が、この映画の真骨頂だ。 ヒリヒリするような心理戦。セリフの応酬。そして絶妙な「間」。
この二人が画面に映っているだけで、画が持つんだよ。 「鈴木さん、次はこちらから質問させていただきますよ?」 「へへへ……」 このやり取りだけで、白飯3杯はいける。この演技合戦は、間違いなく邦画史に残る名シーンとして語り継がれていくはずだ。
でも、正直に言おう。評価は「3.5」だ!
ここまで絶賛しておいて何だが、俺の最終的な評価は「3.5」だ。 なぜか?
「想定の範囲内」だったからだ!
映画が進むにつれて、俺の脳内名探偵コナンが囁き始めた。 「あれ? これって、スズキタゴサクはただの実行犯というか、操り人形なんじゃないか?」 「真犯人は、アイツなんじゃないか?」
サスペンス映画を山ほど見てきた悲しき40代の性(さが)よ。 展開が……読めてしまう!
「スズキタゴサクはサイコパスなのか、それとも……」 という、この手のお決まりの展開。 期待していた「うわぁぁぁ! そう来たかぁぁぁ!」という、脳天をカチ割られるような衝撃は、残念ながら訪れなかった。
「まあ、真犯人はあの人だろうな」 と予想した通りに物語が進み、 「うん、やっぱりね」 という感想でエンドロールを迎えてしまったのだ。
まとめ:エンタメとしては上質だが、驚きは少なめ
誤解しないでほしいが、映画としては十分に楽しめた! オープニングの映像美、佐藤二朗さんと渡部篤郎さんの演技バトル、これを見るだけでもチケット代の価値はある。 日曜日の貴重な数時間を費やしたことに後悔はない。
だが、映画オタクとしては「もうひと捻り」が欲しかった! 俺の予想を裏切り、完膚なきまでに叩きのめしてほしかったのだ!
というわけで、僕の評価は厳しめの愛を込めて「3.5」とさせていただきます!
映画を見終わり、満足感と少しの物足りなさを抱えて帰宅すると、妻はまだシールのスレッズを凝視していた。 「あ、おかえり。映画どうだった?」 「うん、爆発してたよ」 「ふーん」
我が家の平和な日曜日は、爆弾テロよりも静かに過ぎていくのであった。 現場からは以上です!
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