「男にとっての○○○」爆弾 サマシヨさんの映画レビュー(感想・評価)
男にとっての○○○
酒屋で軽事件を起こし、取り調べ室に入れられた謎の男は、都内で起こる爆弾テロを次々と予言する。男が独自の間で発する言葉と刑事による謎解き、そして次々に起こる爆弾テロに、心を乱されるのだが、男が何者で目的は何か、黒なのか白なのか、考えさせられながら過ごす2時間となった。
物語が進むにつれ、男の正体や事件の真相が明かされるが、私は、不器用で時に社会に見放されながらも慎ましく生きてきたのに、ひょんなことから社会の歪みの犠牲者となってしまった男が、警察という組織ひいてはこの日本国に、堂々と挑戦状を突きつけに来たということかと思った。
酒屋で騒ぎを起こすことで目的地の取り調べ室に入ることに成功した男は、男なりの正装をして国家に向かって物申すのだ。「あなた達の営みの結果、こんな私ができあがりましたが、どう責任を取ってくれますか。」と。私は、終いには、男にとっての忠臣蔵だったのか、と思えてならなかった。
佐藤二朗さんはじめ、渡部篤郎さん、山田裕貴さんらによる会話劇の上手さは見事としか言いようがない。爆弾テロシーンもリアリティがあり、作り手の方々にも拍手を贈りたい。
はじめまして、みかずきです
共感ありがとうございます
レビューにある正装という表現がgood です。
私は、レビューにも書きましたが、本作、警察の正義対タゴザクの正義の戦いだと感じました。
佐藤二朗の怪演、存在感が本作を牽引していました。
コメディー出演が多いですが、相当な演技派俳優さんですね。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。

