劇場公開日 2025年10月31日

「社会の負を背負ったタゴサク」爆弾 ライブラさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 社会の負を背負ったタゴサク

2025年12月1日
iPhoneアプリから投稿

軽犯罪で取り締まりを受けている自称「ススギタゴサク」が「霊感がある。秋葉原で何かが起きる!」と言うと本当に秋葉原で爆発が、それから次々と言葉通りに爆破が起こり、警察とススギタゴサクとの取り調べは進みます。
しかし、のらりくらりとはぐらかしたり、意味深な言葉やゲームで尋問官をキレさせ、事件を煙に巻いていきますが、真打ちのキレ者刑事が尋問に当たり、似た者同士の心理戦を続けるというストーリー。

原作は「このミステリーがすごい」の大賞に選ばれた作品で、犯人役の佐藤二郎が怪演。心理戦がメチャクチャ面白いです。
今年はもう「国宝」に並ぶ作品はないと思っていましたが、それに並ぶ面白さでした。

演技が上手い役者ばかりたし、4人の取締官が1人ずつタゴサクに敗れて、実質の主役の登場が後半から。タゴサクは自分と同じ匂いのする類家を挑発しますが、自分の負の部分を晒しながらタゴサクに一歩も引かないです。

昔だったら社会の負を背負ったタゴサクに共感する所だけど、今の自分には1ミリも共感出来ませんでした。
特異のキャラクター「ススギタゴサク」の誕生。

ライブラ
PR U-NEXTなら
映画チケットがいつでも1,500円!

詳細は遷移先をご確認ください。