劇場公開日 2025年10月31日

「スムーズな導入から一気にラストまで駆け抜ける感覚」爆弾 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 スムーズな導入から一気にラストまで駆け抜ける感覚

2025年11月26日
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鑑賞方法:映画館

酔っ払いとして留置所に入れられた「スズキタゴサク」が、都内の爆破事故を予言していく。佐藤二朗演じるタゴサクの妙な話し方と雰囲気、そして爆破の映像で、一気にこの状況に入り込んでしまった。この導入がとてもスムーズだった。
ここからは取調室での攻防と、現場で爆弾を探す捜査員の緊張感が続いて、一気にラストまで持っていかれた感覚に陥る。いや、ツッコミどころは確かにある。でもそんなことが大きなマイナスにならないくらいにものすごく濃密な上映時間だった。原作は未読だが、原作自体が面白いことは予想できる。爆弾が仕掛けられた場所、爆破時刻、そして動機、一つひとつ目の前に提示された謎を解いていきながら全体像が徐々に明らかになる流れは見事だった。でも原作はそれなりの厚さだったから、それを2時間程度にまとめるにはそれなりに削った部分もあったに違いない。素晴らしいまとめ方だと思う。
でもやはり印象に残るのは佐藤二朗と山田裕貴の演技だ。特に佐藤二朗演じるタゴサクは、人を食ったような態度でサイコパスのような雰囲気を感じさせながら、冷静にそして緻密に計算された言動だったようにも思わせる。まさに怪演。
タゴサクの経歴や動機、真の目的みたいなものは若干漠然としていて終わり方にはほんのり不満が残ったが、それは続編で明らかになっていくことを期待したい。とても面白かったが、続編の出来がどうかまだわからないので、本作では4.5という点数をつけた。

kenshuchu
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