「佐藤二郎の怪演」爆弾 菜野 灯さんの映画レビュー(感想・評価)
佐藤二郎の怪演
佐藤二朗の怪演を観たさに観た。この人のハマり役であり誰でも代役が務まりそうにない怪演ぶり。声のトーン、間、表情、どこまでが正気でどこまでが狂気なのか、正気と狂気の狭間を行ったり来たりする不気味さ。
日々の暮らしの中で潜む闇の部分を口にするおぞましさ、一線を超えてしまった現実の狂気。「羊たちの沈黙」での怪演、アンソニー・ホプキンスを連想してしまう。頭がすごく良いのか、すごく無邪気なだけなのか、誰もが人をはめ込みたくなるようなカテゴリーを逸脱している。
狂気を前に経験も常識も通用しない。サスペンスとしてはそれほど手の混んだものではないと思うが、佐藤二郎の怪演は見応えはある。いまの日本の俳優陣でここまで狂気を演じ切れる人他にいたら教えてほしい。ここまでの演技ができるということは、佐藤二郎、さほど繊細なひとだと想像できる。
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みかずきさんのコメント
2025年11月25日
佐藤二朗の怪演、見事でしたね。
何を考えているか分からない不気味さがgoodでした。
存在感が際立っていて佐藤二朗劇場でした。
これから、こういう役柄が増えるでしょうね。
では、また共感作で
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