劇場公開日 2025年10月31日

「佐藤二郎のハマり役」爆弾 くまくまさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 佐藤二郎のハマり役

2025年11月22日
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鑑賞方法:映画館

興奮

ドキドキ

原作は、このミス1位獲得時に読了。個人的には、このミスは当たり外れの上下が激しいのだが、「爆弾」は、非常にスリリングかつ、人物描写も良く、ストーリーも起伏に富んでいて、とても面白かった。当時の読書日記で90点を付けている。
映画も尺の制限がある中、鈴木(佐藤二郎)と類家(山田裕貴)の攻防に焦点を当てて、非常にスリリングな展開になっていた。
そして、佐藤二郎がめちゃくちゃハマっている!いつもは長台詞を脈々と語る不思議キャラだが、本作での、腰が低いようでいながら、刑事を手玉に取る頭の良さ。逆に見下しているような、でも、次の瞬間には気の弱い謙った男になっていたり、卑屈になっていたり、そして凶暴性が垣間見えたりと、不気味さ満載。
惜しむらくは、類家より等々力(染谷将太)の方が謎解きに貢献し切れ者のように見えたことと(原作は違った気がしたけど…)、最後の爆弾が分からないことへの不気味さが原作より見えず、若干の尻切れ感があったことでしょうか。
名前がエリート刑事は、類家、清宮、等々力と凝っているが、犯人はJHON DO的なスズキタゴサクと名乗るのも鈴木の心の中を写しているよう。

くまくま
琥珀糖さんのコメント
2025年11月23日

おはようございます。
共感&コメントありがとうございます。
本当にショッキングなまでに面白い映画でしたね。
原作読まれての鑑賞なのですね。
最後に見つからない爆弾の不気味さが原作では
ラストを引き締めているのですね。
「セブン」のジョン・ドゥのケビン・スペイシーの役は
最悪なラストに衝撃を受けて立ち上がれない感じでしたね。
タゴサクは愛嬌もあり、なんか憎めないところがありますね。
続編が「法廷占拠」とか?って聴きました。
なんか楽しみですね。

琥珀糖
ひなさんのコメント
2025年11月22日

くまくまさま
共感ありがとうございます🙂
エリート刑事とタゴサクの名前の対比、なるほどと納得しました。

タゴサクのキャラクターに、『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクターや、『セブン』のジョン・ドゥを上げている方が多いですが…

私は少数派ですが、「タゴサク=ゴジラ」派です。
永井聡監督と原作の呉勝浩さんの対談を見つけて、答え合わせできました🫡

※昨日レイトショーで『愚か者の身分』の2回目を観てきました。
『愚か者』のレビューに感想を追記しました。

ひな
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