「嫌なもん見たな〜という感想」爆弾 汐さんの映画レビュー(感想・評価)
嫌なもん見たな〜という感想
母娘で観に行きまして、共通したキーワードは「気持ち悪い」「怖い」「後味悪い」です。故のこのタイトルです。
人間は理解できないもの、対処できないものに恐怖を覚えることがあります。
・例えば言葉が通じない人(言語の齟齬、倫理常識の齟齬など)
・例えば抵抗が通じないもの(重病、大怪我、それに繋がる脅威など)
・例えば復讐が叶わないもの(幽霊、強権力、無敵の人など)
この作品は幽霊や宇宙人的な超常の何かが出るわけではありません。ただし、前述の理解や対処の通じないものへの恐怖を詰め込んだような作品ですので、体感的にはホラーを一作品観たような感覚を覚えました。
描写傾向的に、女性から、というよりは男性からの評価が高くなりそうだなと。やや変態的なシーンがある為です。実際に鑑賞者の性別でどう評価が分かれるのかは少々気になります。
世の中に報われなさを感じていて、何もかもを破壊したい衝動を抱えているものの、自分では誰かに恨まれるようなことはしたくない……無敵の人になって景気良く悪いことをする誰かを、法で保たれた世間をおちょくる誰かを安全地帯から眺めたい……みたいな人に刺さる映画なんじゃないかと感じました。
人間の悪意を研究したい人にも向いているかも知れません。
佐藤二朗の怪演には一見の価値があります。一人で観に行くか、何を観ようが気不味くならない友人と観に行くか、犯罪心理学的な作品が好きな人と観に行くかがおすすめです。そしてデートで観に行くのはやめておくのが無難でしょうね。
コメントありがとうございます。
私はこのサイトのレビュー119本目にして初めて⭐️3未満をつけました。あのきっかけ、経緯からして、東京都心同日内多発無差別爆弾テロまでエスカレートするのは、いくらフィクションでもふざけ過ぎだと。あそこまでするには、狂気と大掛かりなプロジェクトを推進してゆくに足るだけの悪い意味での情熱が必要だと思うのですが、そのあたりの描き込みが足りないと感じました。結局、人間がうまく描けてない印象を持ちました。佐藤二朗の個人技頼りの映画だったのかな
共感&コメントありがとうございます。
続編が裁判モノで企画中との事ですが、多くの人の前に現れるスズキタゴサクの姿に皆どう反応するのか?仲々、面白い展開ですね。
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