「化け物退治💣️」爆弾 すけあくろうさんの映画レビュー(感想・評価)
化け物退治💣️
予告編観たときから、なんだこの設定!と、すぐさま鑑賞リストに加えました。
んで、今日、いよいよ観れる時が来た!
近場の映画館はフェイストゥーフェイスでチケットを買うので、
今作の上映時間前は、完全に裏取引場になってました。
僕も「爆弾をお願いします」と店員さん改め闇のブローカーにお金を払い、いざ、鑑賞!
それぞれの登場人物たちに残っていた禍根や呪いが、まるで爆弾が爆発したみたいに吹き飛ぶ映画。
爆発シーンはどれも突発的。特にバイクの奴。あれはやばい。
鬼の伏線回収が気持ちよすぎて、もうずっと釘付けでした。
いちばん好きなのはYouTubeに投稿された映像たち。
アレは、イカれた思考の辰馬君の映像をタゴサクが真似した物ですが、そうしてみるとあの棒読みが、他責で勝手に世の中にムカついてるジェラシーな辰馬君を馬鹿にしてるように感じて笑えてきます。
もう核心に踏み込みますが、
辰馬君は「環状線で爆破テロを起こして、辰馬君家族をバラバラにしたその他大勢の者たちに制裁を加えること」を目的としていて、スズキタゴサクがそれを乗っ取り、秋葉原、ドームシティ側、代々木公園を爆破した、というのが事件の顛末でした。
スズキタゴサクのしたかった事は、自分が「ジョーカー」みたいになることだったということなんだと僕は解釈しました。これで合ってるのかはわかんないですけど。
「霊感」とか「予言」とか言う怪しげな男の言う通りに爆弾は爆発していく─
取り調べ室の中で、まるで演劇みたいに
タゴサクワールドを作っていくことが、目的。
そういう意味では、この映画の設定をおもしろ!と思って観に行った者たち(つまり僕)も、元を正せば劇中で再生回数を稼いだ大勢の者たちとなんら変わらない。
劇場型犯罪を、蚊帳の外で楽しんでる訳ですから。
「ボタンを押せば爆弾が降り注ぎ押した者に大金が入る。押さなくても爆弾は降り注ぐ。で、ボタンを押すか?」
この問いの穴は、果たして自分もその爆破の被害者に数えるのか数えないのか?という所、まさしく、「お前は蚊帳の外にいるのか?」という所にあるわけですが、
結局野方署で爆破は起きませんでした。
最後の爆弾は行方知れず。タゴサクは結果として死ななかった。
タゴサクが最初から最後まで爆発に対して無関心だったのが、野方署が絶対的に「安全地帯」である伏線だったんですね。
タゴサクの頭の中に、自分に爆弾が降り注ぐという可能性はなかった。…のか?
もうどこからホントでどこから嘘なのかわからないし、この男の腹の底が読めなさすぎます。
ただ少なくとも、劇中のその他大勢も、僕も、そしてスズキタゴサクも、大した違いはないということは確か。
皆一様に、蚊帳の外。例のボタンも迷わず押せる、膨れ上がった社会という化け物。
その化け物を退治できるのは、そんな社会にウンザリしている、ルイケだけなんだと思います。
つまりは、ルイケisヒーロー!
鑑賞後、映画館の外の自販機と距離をとって、家に帰る今日この頃でした。
ていうか、最後の爆弾ってつまりそういうことですよね。
「お前らは蚊帳の外じゃねぇぞ」っていう。
すけあくろうさま
共感とコメント、ありがとうございます🙂
そうなんです、今年は「東リベ」のあの3人が熱かったんですよね。
山田裕貴さんは原作の役の再現度が高いから、ルイケからドラケンを思い出す人は少ないかな。
今年は実写もアニメも邦画大豊作イヤーでしたが、今秋の収穫はドラケンの『爆弾』以上にタケミチの『愚か者の身分』でした。
レビューにも「今年1番」と書いている方が結構いるので、そろそろ終映ですが間に合えばオススメです。私のレビューはネタバレしてないので、もし良ければ読んでみてください🫡
フォローありがとうございます。
こちらからもフォローバックさせていただきますね、宜しくお願いします😀
「爆弾、下さい」「爆弾、ペアで」「10:45からの爆弾、隣に人がいないところ」って次々取り引きされてるわけですね。怖いですね。
タゴサク氏はジョーカーみたいになりたかった、同感です。
ラストで、実はピエロだったりして、という揺らぎが一瞬見えた気がしました。頭脳明晰なタゴサク氏は世の人を舐めてるけど、意外と世間知らずなのかも。。
私も自動販売機で飲み物買うのを躊躇しました。おっしゃる通り、我が事になっているんですね。鋭いご指摘です❗
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