「取り調べるメインの3人の刑事たち、それぞれが違う雰囲気があって凄く良かった。」爆弾 60代の男ですさんの映画レビュー(感想・評価)
取り調べるメインの3人の刑事たち、それぞれが違う雰囲気があって凄く良かった。
[60代男です]
ふてぶてしい謎の男を取り調べる刑事、染谷将太、渡部篤郎、山田裕貴が、それぞれ個性があって魅力的で、凄くいい。
謎の男が警察側の推理力に挑戦するように出してくるヒントが、何を意味しているのだろうとワクワクしていたのに、最初のうちのものは、結局ただそこから都内の地名を連想しろというナゾナゾに過ぎず、正解が指摘されても、東京に行くこともない僕にはピンとこないものでガッカリ。
しかしこの地名のナゾナゾ以外の部分は充分面白く、質的にも量的にも充実している。
爆弾魔を扱った作品の中で、すべての元祖である「ジャガーノート」は別扱いとして、本作は間違いなく最高傑作と言える。
面白かった。
2時間を超える、この手の娯楽サスペンスとしては少し長めの上映時間も、あっと言う間。
釘付けになった。
ただ引っかかったのは、知的で優秀な頭脳の持ち主はみんな多かれ少なかれ、テロ行為でこの社会をぶっ壊したい願望があるというのが、まるで、優秀でない者たちの知らない真理、とでもいうように語られることだ。
犯人が一人で勝手にそう思っているというのではない。
優秀な主人公刑事もそれを真っ向から否定したりせず、その願望は自分の奥底にもあることを前提にした返答をするので、原作者がそう思っているということなのだろう。
このあたりはまったく納得できない見解で、ちょっとイヤな部分だ。
主人公刑事にはそんな願望、持っていてほしくなかった。
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