「人はみんな心に爆弾を抱えている」爆弾 ぉゅさんの映画レビュー(感想・評価)
人はみんな心に爆弾を抱えている
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それは本人にとってもとても負担で息苦しいもので、憎悪と衝動性という怒りのエネルギーが着火剤となる。
それには他人をいとも簡単に傷つけたり殺したりする威力がある。爆発させたときはスッキリするかもしれないけれど、それはほんの一過性にすぎない。
「仕事が終わったらトンテキ丼腹いっぱい食ってひたすら寝る」という小さくて普遍的で、でもこの上ない幸福を幸福として受け入れる人。
愛情を知らず他人も自分も信じることもできず、優しさが詰まっていたはずの帽子を捨ててしまう人。
爆弾を抱え続けながらもそれを持ち続けられる人と、そうでない人の境界線はどこにあるのか?取調室を中心とした物語のなかでひしひしと感じました。
終盤に向けて点と点が線で繋がってとても面白かったです。
そして佐藤二朗さんの演技が圧巻でした。
物腰が柔らかくて人懐こいのに、不気味で不快で不愉快。スクリーン越しでなければ耐えられなかったと思います。
朝イチで観て、夜になってもずっと考えさせられる素敵な映画に出会えてよかったです。
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