「佐藤二朗の怪演とふてぶてしい狂気のパワーに翻弄される時間」爆弾 ださいはずのさんの映画レビュー(感想・評価)
佐藤二朗の怪演とふてぶてしい狂気のパワーに翻弄される時間
約130分の映画、半分以上の時間が警察署の取調室内でのやり取りとなる。
酒に酔って人を殴った、チンケな?事件の被疑者のスズキタゴサクを演じる佐藤二朗が、ふてぶてしい表情と発言から徐々にその場を支配し始める。
取り調べに当たる、所轄署の刑事の染谷将太もまだ若いながら相当な取調べの腕利きではあるが佐藤二朗との智恵比べには敵わない。
さらに本庁(捜査一課)のベテラン取調官の渡部篤郎さえも、佐藤二朗に煽られ冷静さを失い翻弄されてしまう。
そして渡部篤郎の部下の山田裕貴が、ある意味佐藤二朗を喰うくらいの迫力で対抗し全力の知恵比べを繰り広げる。2時間を超える映画だが、自分はもちろん、8割方埋まった映画館内も息を呑む展開。
館内の空気で分かる。客の誰もが身じろぎせず佐藤二朗と山田裕貴のやり取りと事件の展開に見入って、いや魅入られていた。
とても濃密な時間だった。これは映画館で観たい映画。
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