「本番は後半からです」爆弾 トンまるさんの映画レビュー(感想・評価)
本番は後半からです
プレデターの最新作バッドランドが公開!!ということで、意気揚々と劇場に足を運んだんですよ。
で、気づけば手に取っていたチケットは今作「爆弾」でした。
いや、原作は未読なのだけども、予告がね…予告が絶対面白いって予感させたのと、内容が予想出来なかったものだから気になってついつい。
予告編を見ると山田裕貴くんと佐藤二郎扮するスズキタゴサクとの取調室での知恵比べ、みたいな感じなのかと思ったら、その展開は物語後半からだったのが意外でした。
染谷将太くん扮する等々力刑事がかなり有能であり、スズキが「気に入った」と言うように、一部の人間から一目置かれる存在なんですよね。
酒屋で暴れて捕まった身元不明の浮浪者が突然爆破予告をした。という与太話を刑事たちが一笑に付すどころか割と真摯に受け止めてるところに違和感はあったのだけど、浮浪者スズキの言う通りに世間では爆破事件が起こっていくもんだから、小さな事件で捕まったはずの犯人が歴史に名を残す凶悪犯へと変貌していくというのが中盤までの流れ。
爆発を未然に防げず敗退したベテラン刑事清宮に代わって、いよいよ予告編の展開となるのが後半から。
ここまでの流れで類家とスズキというキャラクター性が見えてしまっているので、ここから両者の怪演に引き込まれる展開となります。
結局爆発は防げずだったけども、代わりに容疑者スズキタゴサクの真の目的と「最後の爆弾」を解明したことで、引き分けという形で幕を閉じました。
取調室でほとんどの時間が過ぎてしまう内容だけど、意味のないような言葉の中に匂わせる重要なワードが存在するため、退屈はしなかったけども、とても濃密な時間で情報量が多いため、10分の経過時間が30分くらいに感じてしまうほど、体感時間はとても長く感じました。
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