「引き寄せられる会話劇」爆弾 ブライトワンさんの映画レビュー(感想・評価)
引き寄せられる会話劇
序盤から、言葉のやり取りに吸い寄せられる映画だった。
派手な演出があるわけではないのに、会話そのものがドラマを前へ引っ張っていく。
登場人物はどちらも一筋縄ではいかない“変わり者”。
その「異質×異質」のぶつかり合いがとにかく面白い。
相性が悪いのか、良すぎるのか。
会話の温度、間合い、視線の返し。
すべてが小さな“戦い”になっていく。
中盤以降、特に2回戦に入ってから作品は一気に加速する。
互いの内面が少しずつ剥がれていき、
その裏にある感情や本音が滲み出る瞬間がたまらない。
心理戦の緊張感が持続したまま、最後まで腕を掴まれているような感じ。
「会話劇ってここまでハラハラできるんだ」という体験価値のある一本。
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