「用意周到な刹那」爆弾 ようかんニコさんの映画レビュー(感想・評価)
用意周到な刹那
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原作(小説)未読。
前知識なし。タイトルとキャストに惹かれて鑑賞。
興奮もしたし、とても面白かった。
爆発シーンや、一部グロい部分はあるものの、大半は取調室と言う閉塞的な空間を映して進む映画。
それなのに、これほとまでに感情と頭(謎解きとして)が揺さぶられるとは思いませんでした。
彼は何者なのか。スズキタゴサク。
次々に爆発する爆弾を仕掛け、対峙する刑事たちを翻弄する。
等々力、清宮、類家。
スズキタゴサクは、等々力に縁を感じ(事前にその縁を知っていたはず)、清宮には警察権力を感じ、類家にはスズキタゴサク自分自身を感じたに違いない(と、私は思う)。
そこに、伊勢、矢吹、倖田が絡む。
(個人的には伊勢と矢吹のライバルながらも信頼している2人の関係性が生んだ悲劇にかなり心を揺さぶられました)
全ての準備は完了し、爆弾はその刹那をただただ待ち構えている。
行き辛い世の中に対して他者のストーリーを自分の創作に仕立て上げた知能犯、スズキ。
負けを認めた類家に対し、引き分けを宣言したスズキ。
決着はいつか着くのだろうか。
個性の光る役者揃い。
スズキタゴサクを見事に演じ切った佐藤二郎氏には脱帽です。
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