劇場公開日 2025年10月31日

「静かな会話の裏に潜む狂気」爆弾 S.amさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 静かな会話の裏に潜む狂気

2025年11月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

驚く

斬新

場面展開は少ないものの、終始張り詰めた緊張感が持続し、最後まで飽きることなく鑑賞できました。
派手な演出やアクションに頼らず、会話と心理戦で物語を引っ張る構成は見応えがあります。
特に印象的なのは、佐藤二朗の怪演。普段のコミカルな印象を覆すような、狂気と静けさが入り混じる演技が見事で、物語全体に不穏な空気を漂わせています。

一方で、同じ爆弾を題材にした『交渉人 真下正義』のようなテンポ感やスリルがあれば、より盛り上がったかもしれません。
邦画らしく声が小さく爆発音が大きい点は少し気になりました。DOLBY ATMOSで鑑賞しましたが、爆発シーン以外ではあまり効果を感じなかったため、通常のシアターでも十分楽しめると思います。

総じて、『爆弾』は静かな緊張感と佐藤二朗の怪演が光る心理サスペンス。
見応えよりも空気感で魅せる、心理描写重視の秀作サスペンスです。

S.am
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