「コメディ系バイプレイヤーが無慈悲な爆弾魔を演じる効果を最大限に活かした佳作」爆弾 カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
コメディ系バイプレイヤーが無慈悲な爆弾魔を演じる効果を最大限に活かした佳作
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原作未読。
主演の山田裕貴の高IQの天才刑事に成り切った演技が印象的だったが、やはり心理戦の相手役・佐藤二朗の狂気の演技から魅せる存在感がずば抜けてよかった。
コメディ役者もいろんなタイプがいるが、何となく気の毒な感じがする役者さん(自分の中では被害者タイプと勝手に読んでおりトム・ハンクスやジム・キャリーがその代表格)ほど悲劇や狂気性を帯びた役をやると強烈なインパクトを残す。
佐藤二朗はまさにこのタイプで、演技力だけでなく素の容貌と佇まいでさらに鈴木田吾作の得体の知れない不気味さや狂気性、悲劇性に強烈なドライブをかけた。
メイン2人だけでなく、渡部篤郎、染谷将太、伊藤沙莉、正名僕蔵、坂東龍太など腕に覚えあり系の役者さんがズラリと居並びその一挙手一投足に見入ってしまった一方、謎解きや犯行動機には無理を感じてしまい、気持ち良いカタルシスを感じるまでには至らなかったのは残念だった。
田吾作は相手の心理を読むのが上手く、その正体はカウンセラーだと勝手に思ってたが、どうやら的外れみたいw
続編があるとしたら、刑務所から犯人の行動心理をアドバイスするレクター博士のような立場で登場とかw
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