「続編が楽しみ」爆弾 TUMSATさんの映画レビュー(感想・評価)
続編が楽しみ
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題名のわりには、すでに爆発していることが何回かあったので、バンバン火薬を使ったりCGを駆使していた印象はない。むしろ登場人物が心に抱えている爆弾が見事に描かれていた。
社会や政治に一家言あるけれども、退屈で品(し)がない日常を送らざるを得ない若い世代がキュンキュンしそうな台詞で彩られていて、そういう層の鬱憤を晴らす捌け口でしかないかなと結論づけそうになった最後の最後、鈴木が移送される場面の等々力の台詞に、やられた。あの台詞がこの作品を何の教訓もない消費のための娯楽ではなく、観客に違和感を与え考えさせる崇高な美しさのある芸術としての映画にしていると思った。
2時間16分の上映時間は長く感じなかった(『盤上の向日葵』122分は長かった、、、)。いくつか動機づけが軽くなっていたり、展開が早すぎたりする感があったが、それもこの尺なのだから仕方がない。続編のクランクインが待ち遠しい。
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