「どちらがオリジナルでも超絶面白怖い! 続編も作ってください!!」爆弾 グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
どちらがオリジナルでも超絶面白怖い! 続編も作ってください!!
そういう意味では、あの『羊たちの沈黙』に匹敵するほど、原作小説と映画、どちらも半端なく面白い。どちらを先に味わっても、既視感や違和感であれれ?となったり、なんか違う、自分の見たいのはそういうのではないのに…というズレが生じない。
原作は3年前に初読、映画公開の3週間前に再読。併せて、小説の続編『法廷占拠 爆弾2』も読了。原作初読の時に抱いたスズキタゴサクのイメージは、この3年間ずっとイラストレーター南伸坊さんの描くいがぐり頭のおむすび顔だったので、佐藤二朗さんがむしろシャープに見えてしまった(笑)
爆弾で人が死んでも、公園の遊具でこどもが軽い怪我をしたと聞くのとさして変わらない反応。自分を憎む殺意を「自分に対する強い欲望」だとして恍惚を覚え、射精までしてしまう無邪気さ(我々にはおぞましくて邪気だらけにしか見えないのに〝無〟邪気と表現することになる矛盾)。
「命は平等、社会的弱者を救うために法律(福祉)がある」と正論を説く清宮の心を「こどもとホームレスのどちらのほうが大事だったの?」と突きつけることで、見事に砕いて見せたスズキタゴサク。
類家も等々力も、そして映画を見ている我々の多くも、タイミングや状況によっては、どこかで「こんなくだらない世界、壊れてしまえばいいのに」と思ったことはある。
だから、映画の序盤に出てくる「でも爆発したって別によくないですか?」というスズキタゴサクの台詞が潜在的に刷り込まれ、自分自身への猜疑心となって不安な気持ちを抱かせることになる。
【1回戦から3回戦までの主な爆発場所や犠牲者】
1回戦 秋葉原、東京ドームシティ、代々木の路上生活者向けの炊き出し現場
スズキタゴサク 〇 清宮 ×
2回戦 阿佐ヶ谷や山手線の各駅
スズキタゴサク 〇 類家 × 「また、あなたの負けだ」(by タゴサク)
3回戦 野方警察署(明日香のフェイクと見つかっていない最後の爆弾)
スズキタゴサク △ 類家 △ 「今回は引き分けです」(by タゴサク)
因みに、原作小説の続編でラストのほうでスズキタゴサクがこんなことを言ってます。
「そうそう。類家さんにもぜひよろしくお伝えください。また、私の勝ちだと」
(4回戦? スズキタゴサク 〇 類家 ×)
ぞくぞくっとしませんか。
また、見たいと思いませんか。
この映画、「続編もみたい!」と私は声を大にして言います。
なので、大ヒット祈願して口コミ拡散に努めたいと思っています。
共感ありがとうございます!
原作未読だったんで、観終わったらすぐにアマゾンでポチっとしました。警察の不祥事と残りの爆弾が回収されていないので続編が楽しみです。
こんばんは。
帰国後速攻で2本観ました^ ^
ハードでした(°▽°)b
作品の奥まで補ってくれるレビューでした。
有難いです。
続編、ぞくぞくっとします!!
「爆発したって別に良くないですか」はパワーワードでしたね。
タゴサクの自分勝手な思想ですが、しかし、大きな声では言えない、他人事ではない、きれいごとだと突きつけられて嫌な汗が出ますよね。
二朗さんの10円ハゲが恐怖でした
('◉⌓◉’)
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