「期待以上の個人的今年No1かも」爆弾 windploofさんの映画レビュー(感想・評価)
期待以上の個人的今年No1かも
原作は未読、劇場予告を観た時のワクワク感を全く裏切らないどころか思いっきり上回ってきた快作。
セブン、ユージュアルサスペクツあたりがお好きな方はストライクゾーンじゃないかなと。
俳優陣については、とにかく佐藤二朗さんが凄まじいの一言に尽きます。
あの謎キャラで超どアップを持たせる演技力というか、スクリーン上の力強さは唯一無二、真骨頂じゃないでしょうか。
福田雄一監督のコメディキャラ以外での、「さがす」「あんのこと」でも評価は高いですが、本作は代表作となるんじゃないかなと思います。
出演時間的にもW主演と見た方が妥当のような気もしますが、本作は警察側の物語なので、スズキタゴサクは敵役=助演、ということでしょうかね。
ほかのキャストも全く無駄がなく、等々力-清宮-類家の取り調べ担当刑事のグラデーションも素晴らしい。
清宮の出代がちょっと多くて、その分主演の山田裕貴さんが少し薄くなっちゃったかなーという気もしますが、説明がほとんどなかったにしては類家のキャラは十分立っていて性格や立ち位置もすんなり入ってきたので、さすがだなという感じでした。
ストーリー的にはいくつか腑に落ちないところがあり、そこが勿体ないところではあるんですが、それを凌駕する展開とスピード感で、全くダレるところがありません。
映画化にあたり多少エピソードを端折ってたりキャラ設定が若干変わっているところがあるそうですが、違和感を感じるような所は全くなく、上手に尺を使い切ったという感じがしました。
今年度の国内賞レースは国宝で独占かという風潮ですが、個人的には助演男優賞と脚本賞は本作の方が相応しいんじゃないかと思います。
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