「容疑者Xの…【渇望と欲求】」爆弾 デブータさんの映画レビュー(感想・評価)
容疑者Xの…【渇望と欲求】
佐藤二朗さんは!凄いんでス!…福〇〇一監督にイイ様に道化装置に使われるタマじゃないんです!本来は!💣️💥
日本の“レクター”になれるかもしれない…私は、割りと真面目に思ってます。
自らをスズキ・タゴサクと名乗る正体不明の男。
とある10月初旬…都内の酒屋で諍いを起こし暴行の容疑で逮捕された男。
所轄署内で取り調べ中、スズキは嘯き始める…自分には霊感があり、これから都内で起きる事件を予見して進ぜようと。
当然、取り合わない刑事。
のらりくらりと刑事からの尋問を躱し、くだらない世間話の中に、所轄署内・あるいは警察でしか知り得ないキーワードをまるで伏線の様に忍ばせるスズキ。
スズキが予言した午後10時…確かにソレは起きた。
秋葉原で爆発事件が起こる。
そして、スズキは更に嘯く。私の霊感が…あと三回起きると云っていると。
こうして、、日本は、文字通り…独りの男の【爆弾発言】により、戦々恐々とした永い二日間を迎える事になる。
世の中には、、アタマが周りよりも頗(すこぶ)る良過ぎる余り…
自身を理解出来ない世の中に落胆し、
自分を理解出来ない世の中を、理解出来ない自らに絶望し、
自分を愛さない世界を、自分が愛するよりも、世界に自分を憎ませる事で、
自身が産まれてきた意味を、そして生きている意義を問おうとする…傲慢不遜なヤツがいる。
スズキは自分への強烈な拒絶や苛烈な悪意や殺意ですら、
自身への【愛】として、昇華出来てしまう異端。
好きの反対は…嫌い、じゃない。…無!関!心!って真顔で謂うタイプ。
相当頭が良いクセに、ソレを他者の為どころか、自己の為にも使えない。
周りをバカだと見下しながら、虚無な日々を無為に生きるだけの屍な日常、、そんな虚ろな目の奥に…一筋の光りが射す、、絶好の退屈凌ぎが出来る!と。
ソレが今回の事件だったんじゃないかって。
誰かに好かれたいとか【愛】なんて陳腐なモノじゃない。
未来永劫…少なくとも自分の死後20年は、誰かの心の片隅にでも忍び込めれば御の字😁😁
そんなヒトの形を借りたナニカを、佐藤二朗さんが怪演。
脇を固める俳優・女優も豪華豪華😆
そして、私は言いたい。
一部の悪徳刑事や不良警官に負けじと、毎日頑張る大多数の善良な警察官さん、本当にお疲れ様です🙇♂️と。
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