「ムリムラムダ」爆弾 マスゾーさんの映画レビュー(感想・評価)
ムリムラムダ
佐藤二朗
1969年愛知県出身で俳優を志したのは
小学生の頃だったが適性に不安が
つきまとい働きながら役者の
勉強をしたいという現実的な方針
30代から劇団を立ち上げその
個性的な演技が堤幸彦の目に留まり
2000年代後半からドラマ等にも出演
素か演技かあやふやな危ないラインで
起用する監督によっては
アドリブでほったらかしにされ
空気読めない気のいいおっちゃんから
狂気あふれる殺人鬼まで
個性派俳優が生き残りやすい
日本演劇界でその存在感を
いかんなく発揮している
主演は一応山田裕貴となっているが
まあ実質佐藤二朗であろうという今作
酒屋で暴れた酔っ払いを捕まえ
事情聴取をしていると奇妙な事ばかり
言い始め連続爆弾魔事件へと発展していく
その真相は?というサスペンスミステリー
どうだったか
ハッキリ自分はダメ
取調室にもう犯人が拘束されている
状態から外界で事件が起こっていく展開
これは面白い発想なのだが
見せ方がダメダメすぎる
まずいらないシーンが多い
登場キャラにやたら性格や関係性を
説明したがりな描写を入れすぎで
展開上うるさいのである
男女の警官の長々した
くだらない会話シーン
てっきりパトカーのエンジンかけたら
爆発するんか?と思ってたら
しないでそのまま終わり
は?
あれひょっとしてそう思わせる
演出だったのか?
そうであったと信じたい
ムラ
こういうどうでもいいシーンが
多すぎる
頭が固い警察署長のシーンも
多すぎる
刑事ドラマで毎週やってる
シーンを何度も繰り返してる
感じでもうええわってなる
ムダ
ストーリーは緊迫感重視で
整合性はほったらかし
まあある程度はいいのだが
スズキタゴサクが石川辰馬の
犯行計画をどうしてそこまで
乗っ取り切れたのか
突然始まるミステリー仕立ての
謎解きとか急に何が始まったのか
と思わされます
話が進むごとにタゴサクの
動機がどんどん弱くなっていき
部屋でやってることと
外で起こってる事のつながりが
なくなっていくのに
無理矢理解釈を長台詞で
山田裕貴は頑張っていますが
展開はダラダラ
長谷部の奥さん
(長谷部も正直全体的には
ただのクズ)
も気の毒だが
この事件に関わってくるには
あまりに存在感が弱いし
突然現場に行く娘が止める
お涙頂戴にすることで余計に
陳腐化している
あと何故何より
長谷部のスキャンダルを
リークした病院を
吹き飛ばさないのか
タゴサクは
洗脳されていて記憶が無い
と言い張ったで放り投げる
ナレーションエンドは
( ゚д゚)です
理解しろとか
ムリ
じゃあなんですか結局
社会への不満とか
理不尽な攻撃とか
クズはクズとか
色々な主語の大きいメッセージを
言うだけ言えたら話がまとまらなくても
満足みたいなのですかね
それでは自己満足です
そのためにいくつかの
オムニバスを無理矢理くっつけただけ
のよくわからない映画になったのかね
・・とここまで書いて
この監督の名前なんかどこかで
と思って調べたら「キャラクター」
撮ってた人なんすね
それも映画館観に行ってました
当時の自分のレビュー見返したら
全く同じように酷評してました
とにかくみーんな登場人物が
薄っぺらいんです
自分この監督は合わないんだと
確信しました
健康のために
次作は行くのやめとく
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