「息詰まる密室劇」爆弾 ぽてちさんの映画レビュー(感想・評価)
息詰まる密室劇
『このミステリーがすごい!』2023年版で1位を獲得した呉勝浩さんの同名小説の映画化。2022年6月に読了済み。当時の自分のレビューを確認すると「……もうね、紛れもない傑作。直木賞、あるかもしれない。」と締めている。それくらい興奮した1冊だったのだが、大まかなストーリーしか記憶になく……。
冒頭からアップで映るスズキタゴサク(佐藤二朗)のインパクトがすごい。そして人を苛つかせる話し方。当て書きだったのかと錯覚するくらい、役に成り切っていたと思う。
対する警察は等々力(染谷将太)も、清宮(渡部篤郎)も振り回されっぱなしで相手にならず、真打ち・類家(山田裕貴)の登場を待たねばならない。
ここからが物語の佳境なんだが、「あれれ、こんな話だったっけ?」と少し首を傾げてしまった。序盤のスズキと刑事たちの応酬をずっと観ていたかった。
それでも、実質、取調室内のみで展開される密室劇の濃密さは半端なく、役者たちの熱い演技は胸に迫るものがあった。
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