「ばくはつ五郎!佐藤二朗!」爆弾 leoさんの映画レビュー(感想・評価)
ばくはつ五郎!佐藤二朗!
注意、ネタバレあり
結論は、序盤から中盤までは文句なしの4.0。だが終盤にかけて失速感があり、最終的に3.7という結論に落ち着いた。
前半〜中盤は本当に快調。
観客の期待に応えるように、気持ちいいくらい爆弾が次々と爆発!
取調室ではスズキ(佐藤二朗)と、警視庁捜査一課の類家(山田裕貴)、清宮(渡部篤郎)の頭脳戦が繰り広げられ、見応え十分。
一方、現場では警察官たちが爆弾の設置場所を必死に捜査しており、この“内と外”の緊張感の相乗効果が非常にスリリングで、物語を大いに盛り上げている。
しかし、登場人物が後半になるにつれてどんどん増え、最終的には約15人に。
「あの人は何者だったっけ?」「この人とあの人の関係は?」と混乱しがちで、映画館では一時停止も巻き戻しもできないため、少々情報量が多すぎた印象。
爆弾の爆発プランは3段階構成。
2つ目まではテンション高く進むが、3つ目の爆発は残念ながら不発弾。
ここは『隣人は静かに笑う』(1999)のように、もうひと押しの緊張感が欲しかった。
おそらく「最後の爆弾はあなたの心に仕掛けられています」的な意味合いを狙ったエンディングなのだろうが、やや余韻に欠ける。
💣まとめ
登場人物が多いのは悪くないが、キャラごとの“重みづけ”にもう少し差が欲しかった。どの人物を中心に見ればいいのか迷ってしまう部分があった。
それでも、佐藤二朗と渡部篤郎の取調べシーンは圧巻で、緊張感と芝居のぶつかり合いが素晴らしい。
舞台挨拶で渡部篤郎が感極まって男泣きしたという話にも納得。
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