ラブ・イン・ザ・ビッグシティのレビュー・感想・評価
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結婚ってなんだろうね。
ゲイととても仲良しの女子って確かにいそうだけど。
なんかこれ以上ないってくらいぴったり合った二人なんだけど、性的嗜好が異なるせいで(異ならないせいで?)カップルではないんだな。
「親友」って呼べるようなものなんだろうけど、どんなカップルだって40歳50歳ってなってくれば、ほとんど「親友」ってのに近いものになっていくんだから、二人は結婚すればいいのになんて思った。
それにしても映画の中の韓国の交番(?)っていつもいいかげんな警官ばかりいるんだけど、ほんとにあんな感じなのかな?
ラストは急にインド映画みたいになります。
韓国映画は、他国のいいとこを貪欲に取り入れる感じがあって、急な歌とダンスもあってもいいとは思うんだけど、やはり結婚式であれは珍妙だわさ。
迷ったら見たほうがいい良作
前半「ヤバ、観にきたの間違えた」とか思えるくらいの大学のキャンパスを舞台にした、しかも同居もののザッツラブコメな展開でしかも演者がなんとも年齢が上の人たちが演じているのでう〜ん…と思っていたら、段々年月が重ねられ、ほぼ『ワンデイ』とか『ベストフレンズウエディング』みたいな愛着が出てきてキム・ゴウンが路上で泣きじゃくる中盤過ぎあたりからとてもよくなり、男が兵役でいなくなる時「寂しいから留学してくる」とロングショットで旅立つキム・ゴウンの後ろ姿を観てる辺りからはかなりのめり込み、最後の歌のシークエンスでは号泣しかねないくらいになってしまう。なるほどこういう話ね。さすが『サニー永遠の仲間たち』の国映画である。
ラブとかいうので恋愛モノかと思ったらそうでなくて「性別の違う親友」「腐れ縁」クロニクルみたいな話。
何ものにも囚われないはずの帰国子女とゲイの男の子の友情クロニクルというか。ちょっと『横道世之介』味もある。これは観てよかったな。
あたしは好きです!
描くべき深度まで掘り下げ、届けたい人に明るく届ける
このポスターから、
「ああ、若者向けのチャラチャラしたラブコメなのね」
と軽く思っていたら大間違いでした。自分がゲイである事をひた隠しにする男性と、自分の考えをストレートに発言し行動するために浮いてしまう女性がルームシェアして暮らす物語です。若い男女のギクシャク同居話というのもよくある設定ですよね。でも。
エンタメ的軽やかさは決して損なう事無く、LGBT問題を単なるネタではなく描くべき深度まで掘り下げ、届けたい人にまで届け、多くの人に励ましをもたらす作品でした。決して暗くはならず、でも問題の本質からは目を逸らさず明るく走り抜ける。現在の日本映画では見られないバランスです。韓国映画の力を改めて思い知りました。
観ていくうちにのめりこんで誰もが好きになってしまう『ジュヒ』というキャラクターが最高
ゲイと女性のいつまでも変わらない友情を描いた韓国映画。 本年度ベスト!!
最近観たお墓がテーマの映画。
巫堂のファリム役のキム・ゴウンさんが良かったので鑑賞。
キム・ゴウンさん。凄いな!
美しさとか可愛いさじゃない彼女の演技が本作でも素晴らしい!
本作では喜怒哀楽の多彩な表情に引き込まれた!
大学時代に知り合ったジョヒ(キム・ゴウンさん)とゲイのフンス(ノ・サンヒョンさん)。
この2人の30才過ぎまでの10数年間の生活を映し出したストーリー。
ある理由で共同生活をする事になった2人。
お互い気を遣うこと無く本音で話したり冗談を言い合ったり。
2人ともメッチャ酒好きで(笑)
その勢いで手首にタトゥーをするシーンが笑える。
結婚を前にしたジョヒ。
婚約者とのある出来事に逃げ出しフンスに電話するシーンに泣ける。
ジョヒの結婚式でフンスが唄い踊るうシーンにも泣ける。
泣かせる映画じゃない作風だけど、自分は結構泣かされた(笑)
フンスが母親に自分がゲイであることをカミングアウトするシーン。
その後、母親が夜中に「君の名前で僕を呼んで」を観に行くんだけど、その映画も観たくなる。
映画から帰宅した母親の姿がかなり衝撃的だった(笑)
個人的にジョヒとフンスに結婚して欲しかったけどハッビーエンドな終わり方で満足度は高めな作品でした。
頻繁に登場する冷凍ブルーベリーが美味しそうでした( ´∀`)
大きな街で肩身の狭いふたり
序盤で「あんたらしさが、どうして弱みになるの?」というセリフ。これねこの映画がどういうものか明確に伝わる。
世間一般の"ふつう"からはみだすマイノリティ性をもった男女ふたりの物語。
そんな自分をひた隠しにする男と、どうして自分らしくいると避難され差別されるのだと叫ぶ女。
意気投合してルームシェアし、喜怒哀楽を共にしながら痛みや困難を分かち合い、やがてソウルメイトとなるバディムービー。
この映画が特徴的なのは、閉鎖的な社会を批判的に描く事よりも、自分らしさを最大限に肯定する人間讃歌にあると思う。
その難しさを現実に沿って描きながらも、最後までポジティブに描こうという意志を感じる。
自分の中にマイノリティ性を感じる人は、この唯一無二の理解者であるこのふたりを通して大いなる共感を得る作品。
会議は喫煙所で起きているんだ!
かつて見た映画『ブエノスアイレス』、きつかった。
この映画は〈男男〉の描写こそ前半だけだが、それ以外もかなりきつかった。
2019年発表の短編小説集の一編のみの映画化であるが、いつの時代の話なのか疑うようなタバコが蔓延している世界。30年前ならわかるが、20年前ならかなり減っているのでは。
学生時代から10数年を幾つかに区切って語られる。
90分間ぐらいきつかった。何度帰ろうとしたことか。
自由すぎる主人公ジェヒ。周りにいたら避けたい。
プロポーズした弁護士。広い視野を持て合わせていない暴力弁護士。
まだまだ理解の幅は狭いがフンスと元彼は自分をしっかりと持って生きている。
母はもう赤い酒は飲まないでね。息子の今が受け入れられないと勘違いするから。
ただDV夫候補とのトラブルで警察でのジェヒとフンスのお互いの言葉は良かったね。本当に必要な人や行動が何なのか。確信できた。でもその後の展開であっという間にエンディングに。
冒頭の屋上のシーン迄の出来事、いかにして伴侶を見つけ幸せを掴んだかをかなり端折っているような気がする。
ラストはmiss A'の"Bad Girl, Good Girl." という曲が使われているが、小説では元々Fin.K.Lの "Eternal Love"だったらしい。あぁ、ショック。
あの名曲を多くの人に聞いてもらえるチャンスだったのに。
以降映画からは大きく外れます。
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Fin.K.L (ピンクル)
K-POP第1世代の女性4人組グループ
日本盤が出ていないので殆ど知られていないが、私が1番好きだった韓国アーティスト。
サブスクに載っていないので今は聞く機会はないが、2019年に配信した新曲もあるの聞いて!
ゲイに関心はない
もったいないと思うのです
期待しすぎました。
韓国ドラマのダイナミックでスピード感あるストーリー展開、豊かな人物造形、その魅力は日本のドラマには真似できないものがあり。かたや、それがときに作品の粗さに通じる時があるようにも思います。
キム・ゴウンも良いし、韓国作品には珍しい難しいテーマに挑んだ意気込みは感じられました。でも今回の映画には、その粗さを感じてしまったのです。
主役2人が知り合い、無二のソウルメイトになっていく過程、親子の葛藤、そして何よりキム・ゴウン演じるジェヒの後半の突然(に映る)の変わり様に、気持ちが置いてけぼり…。
長い年月を描くと端折るものが多すぎてこうなるのでしょう。でも登場人物をもっと絞り、主役のそれぞれの心のうつろい、二人の関係の変化を丁寧に描いてほしかったのです。テーマと役者を活かしきれていない気がしました。
もったいない!
バディもの青春映画
男女の組み合わせだけど、完璧に「バディ」もので、私の好物でした。
刑事でも探偵でもヒーローでも軍人でも、先生と生徒でもないけど、バディもの。
友達であれ、家族であれ、恋人であれ、相手のありのままの生き方を受け止めて、理解し、否定しないことの大切さ。
逆に、差別・偏見を「普通」とする中年以上世代の価値観を押し付け、相手を束縛しマウントとる人間たちが、いかに傲慢で醜悪か。
それらを魅力的な2人のキャラクターと物語で見せる、素敵な青春映画でございました。
その組み合わせから、結局この2人も恋愛・結婚で終わるのか?と思わせるミスリード誘導のシナリオも上手かった。
物語の重要な小道具として、映画『君の名前で僕を呼んで』が使われていたのも面白かった。
ストレートな彼女が教えてくれる
改めて、「バディ(buddy)」の意味を調べた
恋愛じゃない関係
強い絆が教えてくれる世の中の理不尽さ
自由奔放な生き方をする女性ジェヒとゲイの男性フンス。
「社会で生きづらい」という共通点を持つ二人は、血の繋がりがある家族や恋人よりも強い絆で結ばれていたように感じる。
自己を犠牲にしてでも相手を救わんとするその姿に、幾度となく胸が熱くなり、涙がこみ上げてしまった。
ジェヒとフンスは、お互いに遠慮なく何でも言い合える関係を築いている。
相棒が傷ついていると感じ取ると、その心の痛みを分かち合おうとする。
この作りのおかげで、若い女性や同性愛者が社会で受ける苦痛が観客にダイレクトに伝わる構成になっていると思った。
自分は女性でも同性愛者でもないが、この作品はそうした人たちが社会で経験する苦しみを伝えることに成功していると感じた。
ジェヒは周囲から尻軽女として見られていたが、この映画に出てくる男性陣は第一印象が抜群に良いため、彼女が普通に一目惚れし、彼氏のことで頭がいっぱいになる様子は、現実世界で恋愛に真剣な女性と何ら変わらないと思った。
ジェヒと付き合う男たちは、最初は好印象だが、徐々に本性が現れてくる。
どの男性もよく聞くタイプの「ダメ男」ばかりで、まさにダメ男の見本市のようだった。
この映画でジェヒが最初に付き合う男とのエピソードで、初めて彼の家に行った際、旅行中の母親がなぜか帰宅したため、ジェヒをベッドの下に隠れさせるが、その結果、母親の前で見せる彼氏の極度のマザコンぶりに、ジェヒがベッドの下で気づくというコミカルな場面があった。
後から考えると、この彼氏はまだ可愛らしい方だと感じる。
ジェヒにショックな出来事があり、酒場でやけ酒を飲む場面。
最初は声をかけてくる見知らぬ男を無視していたが、フンスにどうしても外せない用事があり飲みに来られないと聞き、自暴自棄になってしまう。
男が差し出した酒を一気飲みした結果、意識を失い、目覚めるとホテルのベッドの上に全裸で、隣には先ほどの男がいた。
これで性被害を訴えても、男が「合意の上だった」と主張し、不起訴になることが容易に想像できた。
ゲイの人たちがイベントを開いている最中に、数人の男たちが突然乱入して会場を破壊していく場面。
「ゲイを気持ち悪いと思うのも権利」などと発言しており、ヤフコメなどで目にしたことがあるなと思いつつ、こんな人たちが世の中にいるのだから、フンスがカミングアウトしたがらないのも当然だと感じた。
ジェヒに予期せぬ妊娠が発覚。
それまで強気で自信に満ちた表情しか見せてこなかったジェヒが、この場面では震えながらうずくまり、そばに寄り添うフンスに弱々しい声で「怖い…」とつぶやく姿を見て、巨人の坂本選手みたいな人(子をもうける意思がないにもかかわらず避妊せずに性行為を求める男)は、この場面をどう感じるのだろうかと考えさせられた。
フンスの母親はフンスのことを「病気」だと思っており、悪気なくそう言ってくることにフンスは心を痛める。
日本の政治家の中にも、同性婚反対の理由の一つとして同様の発言をする人がいたような気がするが、医学的根拠がないにもかかわらず、影響力のある人間がそのような発言をすることで、世の中に誤った考えが広まってしまうと考えると憤りを感じた。
後半のフンスの母親に関するショッキングな場面は、結果的に「野苺酒って何やねん!」と思わずにはいられないコメディ的なシーンになっていたが、本当に悲しい結末を迎えていた可能性もあったわけで、カミングアウトの難しさを強く感じた。
結婚式の場面でフンスが何かを披露しようとしており、「いったい何するつもり?」と思って観ていたが、彼は最高の「いい奴」だった。
観ていて涙が止まらなかった。
映画の序盤、大学内でジェヒとフンスはSNSなど見えないところで陰口を叩かれまくる。
しかし、テストの場面では二人のほうが先に解き終えていることから、他の学生よりも学力が高いことが示されていた。
そこから「差別や偏見をする人間は頭が悪いから、そのようなことをするのだ」というメッセージを受け取り、自分もそう思うので激しく同意した。
ヒロイン キム・ゴウンを楽しむ
俺が通うホームのシネコンでは何か月も前から予告編が流れ始めた。普通観る作品によって流される予告編は違うものだが、これは何を観ても流されていたと思う。毎週何回も見せられ続けると、人間親しみが湧いて来る。いつしか「公開されたら観なくちゃ」になってしまった(笑)
【物語】
ジェヒ(キム・ゴウン)とフンス(ノ・サンヒョン)は同じ学科に通う大学生。ジェヒは他人にどう思われても気にしない性格、悪目立ちしながら自由奔放に生きて来た、一方フンスは周囲の人間にどう見られるか気になる性格、自分がゲイであることをひた隠しに隠して生きて来た。ところが、あるときフンスがゲイである秘密が大学のクラスメートたちにバレそうになる。好奇の目に晒されそうになったとき、ジェヒが咄嗟にピンチを救う。このことをきっかけに正反対のふたりは親しくなって行く。
そして二人は何年にもわたりルームシェアするパートナーとなり、互いの悩みを共にし、支え合いながら日々を過ごす。
【感想】
冒頭の事情プラス過去観て来た韓国映画は傑作も多いため、徐々に膨らんだ期待は鑑賞前には「凄い傑作かも?」とまでなっていたが、そこまではいかなかった。 それでも悪くはなかった。
一番良かったのはヒロイン演じるキム・ゴウン。彼女もまたヒロインとして期待が膨らんでの観賞だったが、彼女は期待通りだった。型破りな行動をとるジェヒだが、真っすぐで優しさと繊細さも併せ持つ。そんなジェヒを表情豊かに演じている。場面によってブサイクから“かわいい!”まで容姿の印象も幅広く変わる。 見た目がちょっと似ていることも相まって、“韓国の河合優実”って感じ。
国を問わずLBGTQが映画で取り上げられるのは最近の顕著な傾向で、俺はゲイの描写は生理的に苦手で辟易気味なのだが、本作ではフンスが生まれながらにしてそういう性的嗜好だという設定を示す程度に留めているので、無理なく見られたのも良かった。
劇中の会話で印象に残るのは「人は異質を排除しようとする」というセリフ。それが本作の主題であり、互いに排除しなかったジェヒとフンスの物語なのだが、「異質の排除」は恐らく人間の防衛本能あるいは生殖本能的なもの。理性で抑制しない限り、自分も無自覚にそうしてしまうのだろう。そんなことを改めて考えさせられた。
まあ、難しく考えずとも、ジェヒを観ているだけで楽しい。
生き辛さを乗り越えよう
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