劇場公開日 2025年6月13日

「大きな街で肩身の狭いふたり」ラブ・イン・ザ・ビッグシティ ヨークさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0大きな街で肩身の狭いふたり

2025年6月19日
iPhoneアプリから投稿

序盤で「あんたらしさが、どうして弱みになるの?」というセリフ。これねこの映画がどういうものか明確に伝わる。

世間一般の"ふつう"からはみだすマイノリティ性をもった男女ふたりの物語。
そんな自分をひた隠しにする男と、どうして自分らしくいると避難され差別されるのだと叫ぶ女。

意気投合してルームシェアし、喜怒哀楽を共にしながら痛みや困難を分かち合い、やがてソウルメイトとなるバディムービー。

この映画が特徴的なのは、閉鎖的な社会を批判的に描く事よりも、自分らしさを最大限に肯定する人間讃歌にあると思う。
その難しさを現実に沿って描きながらも、最後までポジティブに描こうという意志を感じる。

自分の中にマイノリティ性を感じる人は、この唯一無二の理解者であるこのふたりを通して大いなる共感を得る作品。

ヨーク
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