「AdioS」ChaO uzさんの映画レビュー(感想・評価)
AdioS
導入で、ジュノーをステファンだと誤認した。
続いて「20XX年」という時間が進んだのか戻ったのかさえ分からない無意味なテロップ。
この時点でセンスの無さにガッカリした。
ストーリーとしては全体的に雑で、面白く見られたのは初デートまで。
その後はアクションというか、画を動かしたいがための無理矢理な展開ばかりが続く。
主人公の心情の移り変わりがまったく伝わらない。
誕生日のやらかしなんてキレて当然(ロベルタの陰謀かと思ったわ)。
それなのに過去の約束だけで全面的にステファンが受け入れる流れは到底理解ができなかった。
肝心の回想も間延びした上、スクリューが動いた理由やどういう流れで「ずっと一緒」と言ったかは不明。
逆ギレして殴った後に「俺のせいで…」とか言い出し、マイベイに花を渡すのに数年かけるロベルタ。
謎の発明技術も含めて彼が一番意味わからん。
ステファンが付けた愛称である「チャオ」を王様が普通に呼んでるのも不自然。
キャラデザが尖ってるのはまだいいが、ハンプティダンプティやら小人やらはノイズ過ぎないか。
色彩も鮮やかではあるが、ゴチャゴチャしていて見づらさが勝つ。
プロ声優以外の演技も及第点とはいかず、特に鈴鹿央士の叫びは迫力も情感もなく残念。
人魚が人型になると服を着てるとかは定番だからいいけど、設定も色々腑に落ちない。
なんで陸上向きの人型に水中でしかなれんのよ。
オメデ大使など不要なキャラも多く、ロベルタやジュノーの恋愛よりメインを見せてほしい。
最初にジュノーがコーヒー飲まずに捨てたのは何故?
暴力沙汰や船泥棒など主人公がヤバい。
ポスターの印象通り煩雑な作品でした。