「【”亡き祖母がりせをワンダーランドへ招待する遺言を残した訳。そして好きを大切にする事を忘れない心を持つ。”今作は児童文学の名作を換骨奪胎した、色彩鮮やかなファンタジーアニメである。】」不思議の国でアリスと Dive in Wonderland NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”亡き祖母がりせをワンダーランドへ招待する遺言を残した訳。そして好きを大切にする事を忘れない心を持つ。”今作は児童文学の名作を換骨奪胎した、色彩鮮やかなファンタジーアニメである。】
■就職活動が上手くいかない中、人生に迷い始める大学生のりせ。
そこに、「不思議の国のアリス」を何よりも大切にしていた、りせが大好きだった亡き祖母が作ったテーマパーク”ワンダーランド”の招待状が届く。
りせは、気分転換にテーマパークに赴き、「不思議の国のアリス」の主人公アリスと出会う。試験期間中だったテーマパークで次々に起こる不可思議な経験をする中、りせは祖母と出会い、”好きを大切にする事を忘れないで・・。”と優しく告げられるのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・りせとアリスの性格の対比が面白い。
りせは、自分に自信がなく、周囲と自分を常に比較し、且つ就職試験に落ち続け更に自信を無くしている。
一方、アリスは「不思議の国のアリス」同様に、積極的に行動し、言いたいことはキチンという。この二人のコンビが”ワンダーランド”内で次々に起きる不思議を経験していく過程が面白い。
・”ワンダーランド”で登場する様々なキャラクターが面白い。
1.自分の見かけや、フォロワー数を気にするお洒落な青虫。彼女は孵化した時に戸惑うのだが、徐々に自分の変化を受け入れていくのである。
2.チョイ、不機嫌なハンプティダンプティ。
3.美しいが少し怖いハートの女王。
4.いつも時間に追われているせっかちな白兎。
■りせが、どんどん大きな動物になってしまい、破裂した後に透明人間になってしまうシーン。
りせは亡き祖母と出会い、”好きを大切にする事を忘れないで・・。”と優しく告げられ、アリスと共に、好きな事を言い合ううちに、少しづつ透明から実像が現れるシーン。
ここは、好きなモノを思い出す事で、自分を再確認する事のメタファーである。
<そして、りせは現実世界に戻り、友人達が大企業に内定していく中、自分が好きな職業を選び、そこで働く事を決意するのである。
今作は児童文学の名作を換骨奪胎した、色彩鮮やかなファンタジーアニメであり、”好きを大切にする事を忘れない心を持つ。”事の大切さを描いた作品なのである。>
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