「原作ファンにも、新規にも、子供にも、高齢者にも！」ペリリュー　楽園のゲルニカ　くま母さんの映画レビュー（感想・評価）

原作読了勢です。
子供(防衛医科大学生)と鑑賞。
号泣覚悟でタオルを握りしめて、もう前半でボロ泣き。

20代に入ったばかりの若者が、「戦争を引き伸ばす」為に、過酷な戦場で傷つき、倒れ、飢え、死んでいく。
この尺で、こんなにしっかりメッセージ性を残して映画にしていただけて、
原作ファンとして、
また、この豊かな時代に国防を担うべく敢えて厳しい学生生活を送る若者の母として、ありがとうございましたとしか言えません。

敗戦を知らず、敗戦したとの情報を得ても認めず、真実を知るために投降しようとする若者を、人格者である上司が、殺してでも止めようとする…。

敗戦後80年の節目の年、そしてロシアとウクライナ、中国と台湾、更に北朝鮮のミサイル発射等、世界は日に日に不穏さを増しています。
平和の尊さ、真の愛国心とは家族への愛、友人への愛、そして敵国の兵士にも愛する「ママ」がいる事への気づきを得てもらえる、そんな名画だと思います。