「日本人なら知っておくべき話だと強く思った。」ペリリュー 楽園のゲルニカ mac-inさんの映画レビュー(感想・評価)
日本人なら知っておくべき話だと強く思った。
気になる映画で、一昨日観てきた。
映画館には平日の割には結構入っていた。
映画は面白い、というより日本人として知っておかなければならない話だと感じた。
映画自体の出来はとても良く出来ていて、それなりに面白い。
キャラクターが子供向け風の丸っこい外見だが、船や戦車や銃火器などはリアルに描かれており、悲惨なシーンもしっかり描かれていた。キャラクターとのギャップが奇妙な印象を持ったが、反対にリアルに描くと悲惨でグロテスクな映像になるところを、オブラートに包まれた感じになり、事実のみが伝わってくることに好印象を持つ。
が、その点が結果としてこの映画の弱さになったと思う。
悲惨だったことや、大変だったことは、大変理解できたが、結局頭での理解で終わってしまった感がある。
イーストウッドの「硫黄島からの手紙」のように、実写でリアルに描いたほうが、感情に訴えたものになったと思った。
結果として、その方がより深く考える機会になったと思う。
日本人なら知っておくべき話だと強く思ったし、観てよかったと思う。
みなさんも是非観てください。
今晩は。
「関ケ原」の拙レビューへのコメント有難うございます。書いたように、今朝の新聞で原田監督の訃報を知り、記載しました。
巷間で聞いた話ですが、原田組は常に大変に厳しい現場だったそうで、或る役者さんは途中で降りたとか、イロイロと噂が有りましたが、私は原田監督の幾つかの歴史作品「関ケ原」「燃えよ剣」岡本監督作と比較されて大変だった「日本のいちばん長い日」などは、とても面白く劇場で鑑賞しましたし、これらの作品に共通するスケールの大きさは、今の邦画界での製作はナカナカ難しいだろうと思っているので、とても残念に思った次第です。では。
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