劇場公開日 2025年8月1日

「大虐殺と再生」長崎 閃光の影で 文さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 大虐殺と再生

2025年8月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

本映画は、原爆投下直後の長崎で、命を救おうと奔走した若い看護婦たちの手記を元に作られている。
投下された原爆は、戦闘員非戦闘員無関係に住民全てを虐殺しようとした非人道的なものであったことが分かる。
映画の最後、福山雅治作曲の「クスノキ」が流れる。
爆心地から800メートルの位置にあった山王神社のクスノキは、被爆後奇跡的に新芽を出し、次第に樹勢を回復した。福山雅治の曲はこのクスノキを題材に作曲されたものである。
この映画でも被爆し救護されていた妊婦から新たな命が生まれる。妊婦は被爆により命を落としてしまうが、新たな命は育っていく。
原爆という残酷な悲劇、同時に次の世代の再生と平和への希望をこの映画は示している。

文