「史実に基づく重み」長崎 閃光の影で sow_miyaさんの映画レビュー(感想・評価)
史実に基づく重み
分かりやすくということを優先するためか、凡庸なステレオタイプの描写が気になる部分もあるが、それを補って余りある、史実に基づく重みが心に響く作品。
小野花梨が出色。
「慟哭」としか言いようがない姿で悲しみを表現した彼女を見るだけで、世界に引きずり込まれて、その目線で物語に入ってしまった。
途中の、リアカーを引きながら、彼女たち3人が言い争うシーンは、今も各地で続く戦争を思いながら、これからもずっと自分の心に重く残り続けると思う。
原爆は、その瞬間を生き延びた者たちに対しても、被曝による後遺症で牙を剥き続ける。
「核兵器が最も安上がり」発言をした方は、そのことを知っているのか知らないのかわからないが、その方に賛同している人たちにも、この映画が届けばいいのだけれど。
8月1日からの公開で、初回の土日なのに、大手シネコンで、早朝と夕方の2回上映というのが切ない。
観客も自分も含めてシニア世代のみ10名程度。これが現実。
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トミーさんのコメント
2025年8月3日
そういう思想も平和ボケの一種なんでしょうね。使用せずに済むと思ってるんですかね、使ったらこうなるとこの作品を観て再認識してほしいですね。
この作品は映画的には未熟ですが、火を点ける要素は多分にありますね。
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