劇場公開日 2025年4月19日

メイデンのレビュー・感想・評価

全23件中、1~20件目を表示

3.0【”黒猫の死骸と生きた黒猫。そして響き合う孤独な魂。”今作は、美しい自然の中、孤独な心を抱えた少年少女たちの姿を描いた、切なくも儚いゴーストストーリーである。】

2025年7月20日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

■高校生の刺青を入れたカイル(ジャクソン・スルイター:リバー・フェニックスを彷彿とさせる。途中までは作品の風合も・・。)とコルト(マルセル・T・ヒメネス)は悪友同士。街中の道路をスケボーで飛ばしたりしているが、ある日カイルは立ち入り禁止区域に入り込み、列車に撥ねられてしまう。
 その事で、深く傷ついたコルトは彼と良く過ごした川沿いを歩くうちに、同じ高校に通っていながら行方不明になったホイットニー(ヘイリー・ネス)の日記を拾う。そこには、彼女の友人と上手く交流出来ない、切実な思いが綴られていた・・。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作は様々な解釈を観る側に容認させる作品である。だが、明らかなのはカイルもコルトもホイットニーも、青春期独特の孤独を背負っていた点である。

・冒頭、カイルとコルトは家の建築現場で、地下室になるであろうところで黒猫の死骸を拾う。非常に印象的なシーンである。
 その後、カイルは列車に撥ねられるのであるから。

・美しい自然が背景に描かれるが、トーンは暗い。学校のシーンでは先生も時折登場するが、存在感は薄い。生徒達に必要以上に介入してこないのである。

・コルトがカイルの死を中傷したカウボーイハットの少年と諍いになるも、コルトから謝罪し、二人で拳銃を撃つシーンも、どこか象徴的である。

■死んだ筈のカイルと行方不明になったホイットニーが、河原で出会い、二人で石投げをして笑顔で遊ぶシーンは、彼らの孤独な魂の交流のシーンではなかったか。

・そして、独り彷徨うコルトは冒頭で黒猫の死骸を見つけた場所で”生きた”黒猫を見つけ優しくあやすのである。

<今作は、美しい自然の中、孤独な心を抱えた少年少女たちの姿を描いた切なくも儚いゴーストストーリーである。>

<2025年7月20日 刈谷日劇にて鑑賞>

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NOBU

3.5やるせない青春

2025年7月20日
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単純

難しい

先週(7/19)観た映画は「メイデン」。カナダの若い監督が16mmで撮ったインディーズ作品で、田舎町(カルガリー)のブルーな青春と死と孤独とASDとリレーションシップアナーキーな友情をクリス(リバー・フェニックス)そっくり高校生カイル(ジャクソン・スルイター)で描いたちょっと退屈な「スタンド・バイミー」オマージュ。後半ホイットニーを誘うかのように森の中へと消えていくシーンの繰り返しオーバーラップがその企てを明確にしており、不可解な時系列は置いといて「ファイナル・カウントダウン」を熱唱する幸せなデートシーンは黄泉の国でこそ可能になった感情の発露で、残念ながら現実世界ではちょっと困難だったのだろう。友人に誘われなければ観ることのなかった映画で、全て「友情」という表現で良いじゃないかと教えてもらった。それにしてもフィルム制作はワンカットが長くなる所以で「映画っぽい」のが嫌いではないが辛抱が足りなくなっている老害の身である。それにしてもあり得ないほど猫がなつき過ぎで気持ち悪かった、アーメン。

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たあちゃん

2.5今一つだった

2025年7月19日
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中盤以降はなんだかよく分からない退屈な時間が続いた。

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Avalon

2.0来世と現世をオーバーラップさせた思春期の友情、孤独、喪失を描いてはいるが・・・・・・・

2025年6月29日
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悲しい

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ナオック

3.5序盤から夢中でそんな序盤から欲求不満で

2025年6月28日
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悲しい

興奮

ハードコア・パンクなスケーターだとスタイルで一目瞭然、まるでリヴァー・フェニックス演じる『スタンド・バイ・ミー』でのクリス・チェンバーズが蘇ったような、は、言い過ぎでは無いようで!?

序盤からそんな彼に夢中になり物語への興味の持続力は保たれたまま、微かに存在しながらも登場しない、そんな序盤の序盤で彼を見ていたい欲求不満だけが保たれたまま!!?

後半からファンタジー要素が邪魔になる不安を感じながら、淡々と何も解決しない物語にそんな演出が冴え渡り不思議で心地良い雰囲気と世界観に浸れて癒されてしまう感覚が。。。

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万年 東一

5.0自業自得

Mさん
2025年6月19日
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M

3.0ザ・青春映画

2025年6月19日
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あまりメリハリが無く、やや単調な気がしました。

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hanataro2

4.5思春期時代特有 地元と外の間の大きな壁

2025年6月12日
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良い映画だと思う。
思春期特有の世界の狭さやその世界に抗う気持ちが見えて、押見修造の漫画「悪の華」を思い出した。
思春期のニキビヅラや生えかけのヒゲがリアルで、演技も素晴らしかった。
特に周りに馴染めない主人公が次第に友達のノリにもついていけなくなり、友達からメールで遠回しに別れを告げられたシーンは、悲しみから、受け入れてくれない世界に対する沸々とした怒りに変わっていき最後には覚悟を決めた表情が最高だった。
あと自然物の映し方がとても綺麗で、特に好きだったのが開けた窓からの日差しが揺ら揺らと落ちていくホコリを照らしているところで、太陽の光と相まってホコリが雪の結晶のようで神聖さを感じた。

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サースライ

4.516mm正解。

2025年6月11日
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カナダの若い監督、長編初作品。
なかなか良いぞ次作も見たい。
16mmフィルムのザラ付きが懐かしく、空気感ビンビン感じて見れちゃう私ですが、若い子達にはどう見えているのだろうな? これ昔の映画?なんか汚くね?じゃなくて、あの不確かさに空間や時間を感じて欲しいと思う。そう感じる若い監督がいて嬉しいし、楽しみだ。音楽もかっこよかった、フィルムの質感のようなジョンハッセルとかマンシーニの古い曲、渋いチョイス。
前半は男子の友情と強力な喪失感。
後半は皆に馴染めない女子が居場所失って消えていく様と、そこにあらわれるあっち側の男子との繋がり。
タイトルバックのシーンはあの子が日記書いてるシーンだったのか、、、終わってしばらくしてから気がついたわ。タイトルのMAIDENと言えばIRONMAIDEN、、あいや、、処女とか乙女とかお初的な意味しか日本では見つけられないが、欧米ではもっと複雑なニュアンスがある様に思う。だってタイトルがいまひとつピンとこないんだもん。
スッキリしない話だし、ファンタジー要素もありだけど、、非常にリアルを感じる。私も昔日曜夜中向かい合わせの机に座ってた会社の先輩が月曜の朝に逝ってしまった事があり、あの時の頭真っ白喪失感思い出した。

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masayasama

3.5予告編からあふれる圧倒的な詩情! カナダの俊英が贈る「おいらのスタンド・バイ・ミー」。

2025年5月27日
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じゃい

5.0映画に出てくる、お化けあるある、会いたいと思っている人のとこには現れず、関係ない人のとこに現れがち。

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病人28号 note 始めました。そっちも見てけんと?

2.0わからなかったです

2025年5月5日
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思春期にある友達との関係。喪失感が描かれているのですが、申し訳ないですけど、最初のところからカイルのダミ声が耳障りで内容が入ってこなかったです。時間軸がわかりにくく感じました。

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いちごのチョコレート

3.5シュレディンガーの猫?

2025年5月3日
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10代の儚さ脆さ描くムービー?
友達に無理して合わせたり、とかく行動が危うい、映像も女の子の肌質も粗い ホームビデオか?と思った そして若者のお話しの割には、スマホの出番が最後チョロっとだけ 二部構成みたいでノートと靴にはあぁやっぱりとなったけど あの2人はどの世界線で彷徨っているんだ?
時系列が逆?でも黒猫ちゃんが謎 摩訶不思議なお話いろいろ解釈出来そうですが、意外とホラー ファルコンレイク☓クロースみたいな印象受けた

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ゆう

3.5メメントモリ

2025年5月1日
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親友の死という喪失。残された青年が、友人との場所や行為の記憶を辿る。女生徒の、居場所がないまま失う命。二つの死、それぞれが現世に重ね合わされた彼岸で出会う。生と死が隣合う世界で、友と葬った黒猫と再会するクライマックスは、凛とした静寂がスクリーンを満たす。

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t2law

3.0列車が夢を見るとしたら、運んでいる人たちの笑顔ある未来なのかもしれません

2025年4月30日
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悲しい

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Dr.Hawk

4.0タイトルなし(ネタバレ)

2025年4月29日
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りゃんひさ

3.0猫と靴

2025年4月28日
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友人・居場所・自信などの喪失者でなければ喪失の本当の痛みに共鳴できないのか?
青春とは無限の可能性を浪費した堆積物で、それを単に腐敗させるだけか醗酵させるかはその後の人生次第という事になるのだろうが、その堆積物(上っ面だけの友人とか)が多いほど喪失に対して鈍感になり、減らそうとすると孤独になる。なんとも若さとは度し難い。

列車投石や銃器使用の違法性を訴える作品では勿論ない。

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ひろちゃんのカレシ

3.025-055

2025年4月27日
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多感な思春期の喪失感。
彼は親友を永遠に失い、
彼女は親友との間に大きな溝が生まれる。

時間だけが喪失感を埋める唯一の手当。
わかっているけれど、
大人ではない彼らには受け止める時間を耐えられない。
ひと夏の思い出と片付けるには重すぎる。

淡々と静かに描かれた作品。
最後は怪物みたいだったなぁ😅

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佐阪航

4.5どこかに連れ去られそうな田舎の日没の奥の闇

2025年4月26日
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カナダの新鋭監督か。グレアム・フォイ。もの凄くヨーロッパ系の感覚で写されたカナダインディペンデントというか、やっぱりドランとかの次の世代なのかな。とにかくカナダの田舎の嫌な感じだったり、美しいとこだったり、怖いとこだったり、ぞっとするところだったり、強烈でポエティックなリアリティの積み重ねで見たことのない幽玄な、というかヒリヒリするほど切ない感情が紡がれる。あんな日没は怖い。真っ暗になる直前の風の音は怖い。普通に営まれる高校生活から脱線していく男Aとか女Aとか。ほんと暗闇にふらっとさらわれてく感覚は、どこか「銀河鉄道の夜」みたいやテイストもある。
『アフターサン』とかもそうだけど、この映画でないと捉えられない言葉にならないもろく切ない感情とフィルム撮影と音と音楽がすごすマッチしていた。
親友からさよならを告げられるメールを部屋でみているホイットニーの横顔や刺してくる日差しやグラスの氷とか、こういったものの表出がうまいし怖い。

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ONI

1.5アプローチが凡庸

2025年4月26日
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思春期の例えようのない漠然とした不安、この窒息しそうな想いは普遍的なもので、幾度も扱われたテーマだ。
ストーリー仕立ての構成でなく表現するのには、役者の力と演出の力、みずみずしさが不可欠だが、いずれもが凡庸だ。
かつて観たようなものを委ねられるのは不親切で一種の逃げにも感じる。

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ケージ