ベテラン 凶悪犯罪捜査班のレビュー・感想・評価
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ストレスが上回る
前作よりサスペンス要素が多く、それなりにスリルはあったと思う。
とはいえ真犯人は序盤からバレバレだし、そこからどういう展開になるかと期待したのだが、面白さよりストレスのほうが上回った。
まず、なぜ前作で捕まえたはずのチョン所長を、より胸糞悪い「妊婦・胎児殺し」として再登場させたのか。
観客に正義部長の視聴者と同様の処罰感情を植え付ける役割だと思うが、今作オリジナルのキャラで十分だったと思う。
事件の真相に関わる訳でもなく、ただクズのまま殺され、ホラーでも無いのに眼を見開いた遺体写真を映すのも不快でしか無い。
前作のラスボスであるチョ・テセが執行猶予になったという情報もいらない。(3作目に再登場するフラグかもしれないが、そんな小ネタいらん)
ただでさえスカッとしない終わり方だったのに、あの苦労は一体何だったのか?
祭りでのパルクール?や階段落ちなどはとても迫力があったのだが
アクションシーンは基本的に主役やチームに見せ場がなく、真犯人パク・ソヌの独壇場である。
男同士のラストバトルが金的攻撃で決着がつく作品ってのも初めてみた。
とにかく、せっかくのファン・ジョンミンが前作同様に熱血なだけで「ベテラン」らしい有能さがほとんど見られないのが残念。
頭使ったのは偽ヘチに気づいて正義部長にカマかけた所くらい。
他の警察官が揃いも揃って無能なのでマシにみえるが、終始パク・ソヌに翻弄されており、こっちが主役かと思ってしまう。
今作はSNS社会における正義とは何か的な問いかけがされてるのかと思ったが、それに対するドチョル刑事の葛藤や答えのようなものはほとんど表現されていない。
クライマックスの究極の選択を迫られるシーンも、ただ仲間が駆けつけて窮地を脱出するという展開は安物のアクション映画である。
あと、犯行の動機が分からんのでサスペンスとして腑に落ちないのですが、劇中で語られてたでしょうか?見落としてるかな?
妻や息子との対話を怠り続け、あげく無実の未亡人も巻き込んだのにラーメン食いながら「父さんは考えが浅かった」って締め方も、それ自体が浅くないだろうか・・・。
シリーズ2作、ほぼ通しでみた感想は悪役のほうが輝いており、ファン・ジョンミンを活かし切れていないなあというものでした。
便利さの代償
インターネット便利さの代償に私達は、悪魔の道具を手に入れてしまったのかもしれない。目に見えないバーチャルな世界のやり取りが、リアルな世界に紛れ込んでくる。どこまでが虚構で、どこからか真実なのか、もはやわからなくなってしまった。
嫌な時代になったなと、つくづく感じてしまう。
私人逮捕系youtuberとか。
法の裁きの行き届かぬところを義賊の如く殺戮を繰り返す犯人。
見ている方は、怒りの気分が収まるんでしょうが。
なんといっても危ない、現代のネット社会を嫌というほど見せてくれます。
リアルな世界と違う、もう一つの世界が存在する現代。
お茶の間にいて、あるいは安全な場所にいて、殺人の現場からの生中継をみる異常さ。
殺人現場で、その様子を、ただ黙々と写すスマホの群れ。
いつからこんな世の中になってしまったんだろう。
気がついたら、便利だけど窮屈な時代になってしまった。
そんな気分を嫌というほど味あわせてくれる作品。
それだけ、出来がいいんだろうな。
韓国映画の底力に脱帽。
本当は、発信なんてしないほうがいい。
こうやってブログを書いていながら、矛盾した意見ですが。
この危険な世の中では、そのほうが安全。
あくまでも、情報を得るためと連絡手段としてのみというのがいいのだろうと。
それでも、向こうからいろんな災いが襲いかかってくる時代。
万全とはいえないまでも、危険を減らすためにはそのほうがいい。
情報を得ると言っても、あらゆる情報が錯綜して。
あるいは、捏造や悪意の流布。
テレビとて、もはや世の動きを正確には伝えれない時代。
なんだろう、こんなはずではなかった。
そんな、混迷深まる時代をここまで身近に感じさせてくれる『ベテラン』
あまりにもリアルに迫ってきたからか。
映画を見た晩は、嫌な夢を立て続けに見てしまった。
悪夢にうなされる映画。
よくできている。
兄貴の拳が一番堅い
◉笑わせた後に現場写真
メンバー5人がタップを踏みながら歩き出すシーンの後に、捜査本部で目を背けたくなる遺体写真が大写しになる。おふざけと現場写真を平然と繰り返すと言う、エグ味の強い筋書き。この調子で、はみ出し刑事チームと連続殺人犯の対決が展開していく。
◉ドチョル刑事の真情
連続殺人犯であるヘチは、罪状に見合った報いを受けず、軽い罪で逃げ延びている犯人に正義の斧を振り下ろす。仕事人シリーズと重なるし、八丁堀が裁けない奴らを始末する「十手無用 九丁堀」である。古い。
だがしかし、根底に如何なる正義感があろうとも、シリアルキラーである以上、己の満足心が先行した結果に過ぎないと見なして、ドチョル刑事は命懸けで追う。
更に許し難いものは、「正義」をもてはやし次のターゲットまで要求する世情と、煽るネット民だ。ドチョルはもう、見境いなく怒る。おまけに俺の息子を虐める奴まで現れて!
アクションが打撃・蹴り技・関節技がぶつかって逃げ場のない大迫力であるのに対して、主演デカがひたすら真っ当に突き進むのみ。しかしドチョル(ファン・ジョンミン)の紅潮した生真面目な顔に魅力があり過ぎて、引き込まれました。
◉犯人の隠し方
登場した瞬間、パク・ソヌ(チョン・ヘイン)は間違いなく怪しいことに気づくのだが、ヘチの影武者から協力者や模倣犯まで現れる。金目当てのユーチューバー「正義部長」までも協力者候補になって、クライムサスペンスの綾の作り方が上手過ぎる。
パクがトイレに何かを隠して、親子3人を殺害した犯人がそれを使って脱走、更に犯人の所在の情報をパクが握っていたと分かっても、私はパクはあくまでヘチの協力者と騙されていました。
何度も命を失いかけた父が、虐めの地獄から生還した息子と、延びたカップ麺を啜る。ラストは本当に気持ち良い脱力感。
コミカルとハードアクション
法のシステムで裁けなかった悪人が連続で
殺される事件が発生。謎の犯人とは……。
ユーモアがありお茶目なコミカルさと
ハードなアクションのギャップが凄まじい。
この感覚がくせになる。
チョン・ヘインの目付きは怪しく
研ぎ澄まされてたなぁ。脚技も凄い。
麻雀賭博の笑いで始まり、ラーメンの涙で
閉めるとはね。ああいう日常的な所が好きである。
ヘインのビジュ良いじゃん!出番少ないじゃん!
チョンヘインさん好きなスノードロップロス祖母に連れられ行きました。が、なかなか出てこない。涙の女王の美容師姉さんが前作同様ミスボン刑事でイイ味。紅一点ポジなのに鼻血出したり顔面から落ちたり。前作のヘインは薬でリアルタイーホされてたけど、そのポジをビジュヘインが担う。スノードロップより前髪を下ろしている分、幼いというか大きい劇場で見ると○根?出てきたと思ったらヒーラー如く黒キャップ目深からのパルクール、決め技はUFCと目新しさはなく、どれも見たことある様な。悪役なんだけど、ヴィジランテぽく描かれていてすげー悪者でもないままエンディング。ラストがスノードロップの恋人ヨンロのパパがエンドロール後に出てきて祖母興奮!エンドロールの字幕同僚に捧げる〜は誰?分かってる人教えて〜。来月ヘインのファンミに行く祖母はご満悦だけど、どこか古臭い感じ。ラストでパパと息子が歩み寄って奥さんも起きて、韓国モノにあるあるな胸糞エンディングではなくほのぼの終わるのは良かった。ミスボンが広瀬香美さんにしか見えないのは私だけ?個人的には、もっとヘインのビジュを拝む映画かと思ってたけど、出番は少なめだった〜。かっこよ!余計な事件3つ位の前半がやや退屈でしたが、パルクールあたりからテンポ良かった。ヘインが逃げたって事は続編期待!
新人刑事は寝技が得意
⚫︎①②共にネタバレになっちゃいましたごめんなさいm(__)m
①の「ベテラン」は勿論好き。
財閥のバカ息子テオ(ユ・アイン)が最低〜な奴でねー!クソでねぇー!
ぜってーー捕まえて!!って、本っ当〜に、ドチョルと凶悪犯罪捜査班の皆んなを心から応援したの。
大好きユ・ヘジン演じるチェ常務(常務?専務?忘れたが)
こいつも魂売った悪党で、憎らしい。
お前それでいーんか!!ってイライラしっぱなしだった。
(ユ・アインも超カッコ良いし、ユ・ヘジンファンなので複雑な心境ではあったが。。)
誰が見ても悪!を捕まえるのがわかりやすくてスカッとする。
どんなに困難でもしつこく粘り強く追いかける。諦めない。
そして必ずやってくれるドチョルとチームへの信頼感がハンパない。
それが「ベテラン」の醍醐味であり面白さだと思ってます。
だから本作はモヤモヤというか「ベテラン」ぽくなかった?と思ったの。
ヘチが本当に真の悪党なのか。。と考えちゃったからスッキリしなかったのかな。
殺人犯を正当に裁けない(刑を下さない)司法の在り方や、人の不幸で金を稼ぐYouTuberの存在、SNSで煽る人達を見ていると、この
"ヘチ"だけが"悪"なのかわからなくなった。
ソヌは警察官でありながら歪んだ正義感を持っていて、やっている事は殺人でその手口も残忍極まりない。
勿論擁護は出来ないが、もし自分が被害者・大切な人を奪われた側の立場だったら、あまりにも軽すぎる犯人の刑に納得など出来るはずもなく、変わりにヘチが仇を取ってくれたなら。。と、思わなくもないかもと、複雑な気持ちになった。
間違った方向に突き進むソヌが怖かったが、"ヘチ"を通して描かれる大衆の制裁願望も恐ろしかった。
早い段階で"ヘチ"の正体が分かるのが残念ではあったが、ドチョルがソヌを気に入ってチームのメンバーに入れてしまうのもハラハラポイントだ。
そして真っ直ぐ過ぎるが故に、すぐにカッとなって過剰に手が出たり(ある意味これも私刑といえる?)暴言(ジョークのつもりでも)を吐いてしまうドチョルに"ヘチ"と同じじゃないかと吐き捨てられるシーンにハッとした。
同じ。。
確かにお互い自分の考える"正義"に沿っての行動。
ドチョルに取り入るためのおべっかか、はたまた真実か、ここも考察ポイントだと思うが、ソヌがドチョルの働きっぷりをずっと見ていた。尊敬していた。と言うシーンも後になって効いてくる。
いつもながらのコメディパートにクスッとしたり、スピーディーな展開や見応えのあるアクションシーンに目を奪われていたが、正直ずっと居心地の悪さがあって複雑な心境で見ていた。
だからラストでヘチを見殺しにせずに蘇生させ、生きて罪を償わせるドチョルの姿を見た時は、やっぱりドチョルとソヌは違うんだと確信した。
ドチョルが人の命を救う警察官で良かった。
ここでやっと安心できました。
で、、
約10年ぶり!の続編となる本作。
まさか①では記者だったパク・スンファン
(シン・スンファン)が、本作ではYouTuber
「正義部長」←何だソレwとなって登場したのには驚いた!!
他にも貨物会社所長チョン・ソグ
(チョン・マンシク←渋い!カッコ良い!)が、再び罪を犯す(妊婦殺害)犯人役で、2人共かなり重要な役割を担っての登場でビックリした!
①のキャラや関係性が②のストーリーに繋がっていたのもファンには嬉しいサプライズでした。
そして、アン・ボヒョンの贅沢すぎる使い方よ!!カッパが似合ってたゾ♡
逃げる"ニセヘチ"を追う"ヘチ"
階段のシーン凄かった!!
我らが阪元・園村監督の撮るアクションシーンと五分五分の迫力だったわ!
(雨の屋上のスライディングもカッコ良い!)
スタントダブルの存在があったにせよ、ここまでのアクションが出来るとは知らなかったので、チョン・ヘイン。
参りましたm(__)m
北で鍛えられただけある?!
他にも、ファン・ジョンミン、チョン・ヘイン、チョン・マンシクは「ソウルの春」コンビだが今回はガラっと違う役どころと関係性で振り幅がすごい。
賭博場にいたセレブ集団は「密輸」メンバー勢揃いでフフフ♪
キャストの他作での繋がりもあって面白い。
賭博場のボス(ヒョン・ボンシク)のジャイアントスウィングはコントみたいだった(^。^)
オ・チーム長(オ・ダルス)とドチョル
(ファン・ジョンミン)の掛け合いや関係性もやっぱり萌えポイント。
相変わらずのミスボン(チャン・ユンジュ)のコメディエンヌっぷりも健在で、そして安定のミスボンラブのワン・ドンヒョン(オ・デファン)の優しさにもニヤニヤ。
(いつも思うけど、チャン・ユンジュさんて
猫背椿さんに似てますよね♪
ついでに入場特典のちびカードのファン・ジョンミンがミスチルに見える。
チョン・ヘインが羽生君に見える。
どんな映画だよっ)
①のシャネルバッグからのくだりが好き過ぎてジュヨン(チン・ギョン)のファンになったのだけど、今回は出番が多い割にパンチに欠けたのが残念ポイント。
息子パートはほろり担当。
(マブリー「犯罪都市」と比較される事が多いと思いますが、「ベテラン」はドチョルの夫、父としての姿、家族を描いている所が味だと思います。
決して完璧な夫、父じゃない所も、ドチョルの人物像を深くしていると思う。
だからジュヨンの見せ場は絶対必要なのよ!)
えーー!!
ソヌはドチョルの気持ちを裏切ってどーやら逃げたらしいので(おまい〜!!)
続編はマブリー並みになる早でお願いしたい。
あっ、①に10秒程ですがサプライズありますよ♪
やべ!又長くなっちゃった!!
最後に言わせて。
ファン・ジョンミン最高!
ヒーローではない。
初めて見た。そして好きだ。
どうやら前作もあるらしく、機会があれば見てみたい。
ベテランの刑事が奮闘する。
特別な能力は何もない。剛腕もなければIQ200の頭脳もない。伝説的は傭兵部隊の一員でもないし、凄腕のスパイだったかこもない。あるのは長年の経験則と刑事の勘だ。
その辺が上手く表現できてて好感度大だ。
逆に今作の犯人は凄腕だった。
頭もいいし、知識もある。若いし動ける体も持ってるし格闘技まで身につけてる。ほぼスキがない。
そんな犯人を40後半くらいのオッサンが追い詰めていく。
画面から必死さが伝わってくる。
確信を持って掴んだ犯人の手は絶対に離さないというような。それだけが、彼の武器だったように思う。
作品はショッキングな作りになっていて、司法が裁けなかった悪を私的に制裁している連続殺人事件の犯人が今回の敵だ。
日本でいうところの仕事人みたいな事で、大衆が彼を奉る姿が巧妙に描かれている。この辺の誤差が面白いなと思ってて…彼ばおそらく殺したいだけの人なのだ。で、これなら殺される資格があるよねって連中を自分の趣向の為に殺している節がある。それなのに、その彼に勝手に理想と価値を塗りたくってるのは大衆なのだ。その大衆はとある発信者に煽られ熱狂していく。
上手く描けてんなぁと思う。
発信者も大衆も滑稽だし、嫌悪感を抱く。
まぁ、それに扇動され騙され貢いでいる連中も馬鹿としか言いようがないんだけどね。
そんな風に描かれてる。
導入はコメディタッチな部分があるも、ちゃんと社会性を盛り込む辺りは流石は韓国。エンタメでありつつも社会への提起を忘れはしない。
刑事が言うのよ。
「なんで皆、他人にそんな興味があるだ」と。
全くもってその通りで…無関心でいろってわけではなく過度に関わったところで得る物などない。もうボチボチ新しい病名なんかが、この行為に付けられるんじゃなかろうかと思う。
お隣もなかなかに派手にやらかしてみるみたいだ。
祭りで賑わう中、配信者が犯人と接触するなんて動画とかなんで撮れると思うんだろう?
俺が知らないだけでyoutuberってのはそんなに信用されてるものなのかしら?
でここからチェイスが始まる。
コレがまた縦横無尽な立体的な構成で楽しかった。最後の階段落ちは凄まじかったなぁ。めちゃくちゃいいスパイスになってた。
あまりアクションはないのだけれど、主張がはっきりと伝わってきて偏差値は流石に高い。
痛そうだし、オッサン負けんなと拳を握る。
犯人の蘇生を試みる編集とか良かったなぁ…。
アレだけで彼の信念が伝わってくる。
刑事が言うのよ、2回も。
「疲れた、チクショー」って。
もうその台詞に全て集約されてるようで格別だった。
あんなに必死になって、息子が殺されそうにもなってるし、トラックの荷台にぶん投げられもした。体は悲鳴しか上げてないだろうし、車同士で正面衝突もしかけた。過剰たと叩かれる事はあっても、身に余る栄誉があるらけでもないし、給料は上がらない。
誰の目にも触れないところで日夜闘い続けてる。
祝勝会が催されるもけではなく、家に帰ってインスタントラーメンを啜る日常、そのラーメンでさえ、家族に啄まれていく。
割に合わないのだ。
けれど、自分の信念は曲がらないし曲がってもくれない。ラストカットの日常が表現している事はホントに大きくてちゃんも物語を締めて着地させたような感じだった。
規模もしっかりしてるし、ディテールは見事だし…暫く韓国映画を上回る事はないように思う。
アイドルをキャスティングして小銭稼いでる場合じゃないぜ、ホントに。
SNSに蔓延る「正義」
報復殺人を繰り返すヘチと呼ばれる謎の人物。彼は報道やSNSを通じて得た情報から刑を不当に免れたとされる者たちを次々と被害者と同じ方法で抹殺してゆく。
それは「正義」でも何でもない、強いて言うなら「独りよがりな正義」によるものだった。
法治国家では仮にも国民の代表が作った法律に従うのが大前提だ。そしてその法律に基づいて出された司法判断も尊重されなくてはならない。それが個人の正義感により踏みにじられてしまえばたちまち法治国家の意味をなさなくなってしまう。ましてやその「正義」と呼ばれるものが誤った情報をもとに醸成されたものであればなおさら危険だ。
ヘチの正体は交番勤務の警官パクだった。彼がなぜそのようなことをしたのか、劇中でその理由はあえて明かされない。彼の安易なヴィジランティズムによるものなのか、あるいは愛するものが過去に同じような被害を受けたのか、それはわからない。本作の作りては彼をSNSに蔓延る「正義」の象徴、その担い手として描いた。
様々な動機から日々SNS上では「正義」が叫ばれる。犯した罪に対して不当に軽すぎる判決だとして憤る、あるいは罰せられることがないことに憤慨する。失言した有名人をことさらにたたく、過去の不祥事が明るみになりやはりそれをたたきまくる。態度が悪いとスポーツ選手をたたきまくる。誤情報を鵜吞みにして人に対して誹謗中傷を繰り返す。
これら「正義」がSNS上で日々蔓延っている状況下で現れたヘチはまさにこのSNSの闇から必然的に生まれたとも言える。ヘチはSNSに蔓延る「正義」の申し子ともいえた。
そもそも彼にははじめから自分の意思などなかったのかもしれない。SNS上で醸成された「正義」が彼を操り、彼に私刑を繰り返させそれを見たネットユーザーたちが歓喜する。そのユーザーたちの期待に応えるかのようにさらに犯行を重ねる。まさに負のスパイラルだ。
真の敵はヘチではなく、ヘチを創り出したものは今もなおSNSの中に潜んでいるのかもしれない。
ドチョルたちチームはこの強大な敵に対してどう立ち向かうのか。目の前の敵は確かにパクである。だがたとえ物理的に彼を逮捕できても彼は一人ではない。これからも第二第三のヘチがSNSから生まれてくるだろう。
ドチョルたちはこの難問に対する一つのアンサーを提示する。それはチームワーク、仲間同士の信頼関係に基づくチームワークこそがこの敵に立ち向かうことのできる唯一の方法だと指し示す。
人質にされたドチョルの息子をチームが協力して救い出す。それをチャンスとドチョルはパクに反撃し、見事に彼を逮捕する。
ネットワークに蔓延る無自覚な悪意である「正義」に対抗するには人間同士の信頼関係が必要だと本作は暗に訴えている。
広く張り巡らされたネットワークにより見知らぬもの同士が瞬時にまことしやなか情報を伝え合う。それは時として危険なデマや誹謗中傷を広げてしまい標的を攻撃するに至る。
互いの信頼関係もない者たち同士で交わされる不確かな情報を真に受けた者たちがさらにそれらの情報を拡散させる。
SNSに流れる無自覚な悪意である誹謗中傷はひとつひとつは小さな水滴に過ぎないがそれがネット上で集約されて束となり強大な津波となって一気に標的に襲い掛かる。それを浴びせられる人間はひとたまりもない。最近でも兵庫県知事パワハラ疑惑に絡むSNSによる攻撃で犠牲者が出たことが記憶に新しい。
SNSに流される無自覚な悪意はひとつひとつは微々たるもの。しかしそれを増幅させる力がSNSにはある。誰もが軽い気持ちで書き込んだ誹謗中傷がSNSを通じて増幅され強大な威力を持つものへと変化してゆく。
人間同士の信頼関係がなくともそれだけの力を持つSNSに対抗するには人間同士の信頼関係こそが必要であり、信頼できない者による情報を拒否できるようになることそれこそがネットワークにはびこる悪意に唯一対抗できると本作の作りては暗に提示している。本作の結末を見てそのように感じた。
また本作では「正義」を醸成する元となる悪意とドチョル自身が向き合うこととなる。彼自身の中にも犯罪を憎悪するあまり暴走しかねない悪意が潜んでいることを目の当たりにする。ネット上に潜む無自覚な悪意が自分の中にも存在することを否応なく直視させられたドチョルは彼なりの結論を出す。けして感情に左右されない冷静な判断の下で法を執行すると。彼はパクを死なせることなく適正に法の裁きを受けさせるのだった。
最初はダーティハリー2のような内容かと思って見ていたら、それに加えてSNSが発達した現代社会を鋭く風刺した内容でかなり奥が深かった。そして監督の面目躍如ともいえるアクションの見せ場がてんこ盛りでエンタメ作品としても大いに楽しめた。次回作も期待大。
パート1も観たいな
韓国映画らしい良い娯楽映画だった。
ストーリーのテンポも仲間同士の会話も楽しめた。
そして,なんと言ってもアクションだ。これが観たくて映画館に来てるかも。
犯人役の男の子は最初からおそらくわざとわかるように表現されていて、これがどこでどんなふうに本性を表すかに期待しながら観ていられる点でチョンヘインの演技はよかった。そして主役のジョンミン,さすがというか,全然イケメンとは思わないけれど,とてもかっこよかった。
パート1も上映中のようなので,できれば行きたいと思った。
前作との関連は、キャラ、思想、社会的風潮と意外とあるので、可能なら予習しておこう
2025.4.17 字幕 イオンシネマ久御山
2024年の韓国映画(118分、G)
前作『ベテラン』の続編で、約10年後を描いた犯罪映画
監督はリュ・スンワン
脚本はリュ・スンワン&イ・ウォンジュ
原題は『베테랑2』で「ベテラン2」、英題
は『I, the Executioner』で「私、処刑人」という意味
物語の舞台は、韓国のソウル
広域捜査隊の強力班第2チームの面々は、闇カジノの摘発に向けて潜入捜査を行なっていた
紅一点のボン刑事(チャン・ユンジュ)が主婦賭博団に扮していたが、闇カジノの経営者が顔見知りのトクチル(ヒョン・シンボク)だったためにあっさりとバレてしまう
それと同時に警察も踏み込むことになり、大捕物はうだつの上がらないものになってしまった
その頃ソウルでは、「正義部長TV」というウェブチャンネルが流行っていて、その配信者であるパク・スンファン(シン・スンファン)が取り上げた人物が殺されるという事件が続いていた
彼は、司法が捌けなかった犯罪者を番組上で吊るし上げるのだが、そこで取り上げられた人物は謎の男によって「被害者が死んだのと同じ状況」で殺されていた
スンファンは男を「ヘチ」と名付け、その名前は一般化していくことになったのである
強力班2チームはその捜査も行なっており、チーム長のジェピョン(オ・ダルス)をはじめとして、ドチョル(ファン・ジョンミン)、ドンヒョン(オ・デファン)、シヨン(キム・シフ)とボン刑事が捜査に当たっていた
彼らは一連の事件を同一犯であると考えていたが、捜査隊の隊長ジョンシク(チョン・ホジン)は「もっと広角的な目線で」と捜査に発破をかけていた
物語は、ある路上の事故で収監されていたチョン・ソグ(チョン・マンシク)が刑務所から出てくるところから動き出す
ある家族と駐車場で口論になったソグは、相手を突き飛ばし、それによって被害者が死んでしまうという事件を起こしていた
懲役3年が軽いのではと考えられていて、そのことが「正義部長TV」にて発信されてしまう
ソグもヘチのターゲットになる可能性が指摘され、ドチョルたちは身辺警護を行うことになったのである
ドチョルは、前作の事件にてドチョルたちの捜査対象になっていた人物で、その警護は気が進まなかった
そんな折、ドチョルを匿っている場所が漏れてしまい、やむなく場所を変えることになった
そこには多くの市民たちが押し寄せ、さらにスンファン以外にもたくさんの動画配信者がごった返して来た
そんな中で、ヘチがこの場に現れるのではないかという噂が流れ、場はさらに混沌としたものになった
そして、ソグを狙う男が発見されたのだが、それを制圧したのが交通整理のために派遣されていたパク・ソヌ(チョン・ヘイン)だった
ドチョルはその腕前を見て、強行犯係に加えてはどうかとチーム長に進言し、それが叶って、人手不足の第2チームに加わることになったのである
映画は、その後も「正義部長TV」を絡めた事件が起こり、その中で夫と車に乗っていて助かった外国人妻のトゥイ(トゥイ・ミン)の事件が取り上げられていく様子が描かれていく
トゥイは保険金詐欺を指摘されていて嫌がらせを受けていたが、それを社会福祉士をしているドチョルの妻ジョヨン(ジンギョン)に相談を持ちかけていた
さらにドチョルの息子ウジン(ビョン・ホンジュン)も学校で問題を起こしていて、自殺騒動まで起こしてしまうのである
物語は、かなり多くの事件がサクサクと押し寄せる展開で、そこまで混乱しないものの、集中力を要する内容となっていた
登場人物が物凄く多く、前作の因縁が絡んでくるところがあり、さらに「司法や大企業に対して無力だった」という過去も関連してくる
そんな中で、「私刑」というものが行われるようになり、それが許容されていく社会が描かれていく
その渦中にドチョルは放り込まれ、自身の正義感というものが試される、という内容になっていた
社会問題化する私刑を描きつつ、その方向に傾倒する国民を描いていて、それに対して警察は何をすべきなのかが問われている
彼らは逮捕するまでが仕事だが、その先に犯人がどのような処罰を受けるのかまでは関わることができない
悪事は誇張されて伝達されるために、加害者に対する印象は最悪なものとなり、それが経済的な疲弊を起こしている国民の捌け口となりつつあったのである
前作を見ていないとわからないということはないが、物語的には連続していて、前作の警察の無力さというものがさらにエスカレートする世界になっているので、予習ができるならしておいた方がいい
闇カジノの経営者、路上暴力犯は前作に登場する人物なので、彼らとの関わりは思った以上に重要となっている
さらに、新しく配属されるソヌは「先の事件に感化されて警察に入った」という経緯があるので、そのあたりの重みを感じる上では必要な120分と言えるのではないだろうか
いずれにせよ、前作同様にかなり泥臭い内容になっていて、犯罪捜査に対してスカッとするかと言うと微妙なラインを突いていると思う
前作では、金持ちが失態を犯しまくったことで何とかなったものの、今回は身内の出来事がメインになっていて、その爽快感というものはメインヴィランの思うツボのようなものだと思う
今回は、ドチョルがその感情の矢面に立つ格好になるのだが、ほとんどの観客は一般人なので煽動する側に当たる
それゆえに、叱責されるべき世論とか同調者という側面が否めないので、普段ヘイトを吐き捨てていたり、自分とは無縁の事件でウサを晴らそうとする人にとっては耳の痛い内容になっている
そう言った意味において、あらゆる社会的な出来事を冷静に見られる人は良いと思うのだが、そうではない人にとっては不快な作品になっているのかなあ、と感じた
シリーズ第2弾としては?
全体的にアクションや戦闘シーンは迫力があってスピード感も満足のいく出来映えだった。
ただ、チームに新加入のソヌの雰囲気が出だしから怪しいと感じてしまいました。思い込みかも?と思って観ていましたがやっぱりでした。作り込みが甘いなぁ〜と感じました。
でも、エンドロール後の追加映像から続編作る気満々🦆
46
韓国版甲斐君
「ソウルの春」で全斗煥を模した”チョン・ドゥグァン”役を演じて唸らせてくれたファン・ジョンミンが刑事役で登場する作品でした。韓国の刑事物というと、マ・ドンソクの「犯罪都市」が頭に浮かびましたが、マ・ドンソクが心身ともにマッチョ系を演じていたのとは違い、ファン・ジョンミンは体格こそ普通の人でしたが、行動様式は破天荒そのものでした。そういう意味で、典型的な韓国の刑事物と言える作品でした。
ストーリーはいかにも現代風で、警察や検察、裁判で微罪になった犯罪者や外国人女性に対する憎悪を煽るYouTuberが登場し、それに呼応するように「ヘチ」とあだ名される連続殺人犯が現れて”天誅”を下していく。そしてファン・ジョンミン扮する主人公ソ・ドチョルをはじめとする凶悪犯罪捜査班が犯人を追及して行きますが、そこで登場するのが”UFC刑事”として有名なパク・ソヌ刑事(チョン・ヘイン)。格闘技に秀でたパクは、ソの片腕として捜査に当たりますが、当初からどうも動きがおかしい。結果、彼こそが「ヘチ」そのものであり、最後はソvsパクの対決になって行くというお話でした。
イケメンの若い刑事が非合法に”天誅”を下すというと、ドラマ「相棒」の甲斐亨(成宮寛貴)そのもので、ダーク系のパーカーを着て”天誅”を下していく時の雰囲気も似通っていて、国籍を問わず刑事物にありがちなプロットなんだなと思ったところでした。
因みにパクの得意技は三角締めで、この必殺技で1人をヤっちゃっていて、ソとの対決でも繰り出しました。しかしソvsパクの最後はカーチェイスでソに軍配。出来ればソに三角締め返しをやってパクを倒して欲しかったなとも思いました。
あと、ラストで移送中のパクが脱走したとの報があり、そのままエンディングとなり、次回作へのシグナルが鳴ったのは、流石にズッコケました。3作目を創るのは良いとして、パクをまだ引っ張るんかい!
そんな訳で、本作の評価は★3.4とします。
よくあるストーリーだが
よくあるストーリーだが、やはり格闘ものでこれだけ
不死身だとちょっと興ざめする部分もあるが・・・。
せめて防刃チョッキ着てたとかじゃないと。
ただやはり真面目に作っている分、引き込まれる場面も
ありました。チームで与太話しながらも、息子の自殺?
の電話を受けた瞬間、チーム全員にスイッチが入るシーンは
良かったですね。結局何事も無かったけど、その一瞬に
チーム全員で行動する。そういう信頼関係は良くできてました。
邦画だと、出来の悪い仕事したくない人間を登場させて
グダグダになっちゃう作品多いから・・・。
因みに前作見てないです。
☆3.7くらいかな?
ドタバタかと思いきや
オープニングのドタバタコメディー調、そのノリで観ていたら、エピソードが変わった途端、一変してハードでシリアスな刑事アクションものになり最後までこの路線。
オープニングのあれは何だったんだろう、普通に見ていて浮いているので意図が分かりません。前作見てないので、もしかすると前作がドタバタコメディーだったのか?
「ダーティーハリー2」なのは当初から読めるが、パク・ソヌの正義の悪事がどこまで行くのか気になり目が離せない。いいヤツよりなのか悪よりなのかも見定めたくなる。
陰湿な虐めにあっているシヨンの目の前にさっそうと現れ、いい気になっている虐め側を叩きのめして、雁首揃えての謝罪に持ち込むところにスカッとしたが、その後分かりやすく悪の方が勝るようになり、敵役認定できて心置きなくドチョル刑事を応援できるストレスレスな作りになっているよう。
ドチョルに心酔する一途さと優しげな風貌に冷血な狂気を併せ持ち、しかも格闘技の達人というパク・ソヌのキャラが鮮やかでこの映画のキモだったと思う。
SNSを駆使する手強さも強敵感があって良い。
投げ銭やアクセス数稼ぎ目当てで何でもするSNS界隈の魑魅魍魎跋扈、SNSとその影響は、もはや現代社会の象徴的な社会現象になっている。
パク記者、今後はネットで壮絶いじめに遭いそうです。
「密輸1970」のリュ・スンワンが監督、脚本にも加わっており、先は読めるものの見せ場が多くて面白かったが、特定の場面に拘って必要と思われる以上にしつこく尺を使う傾向があるよう。
アクションの迫力と臨場感が半端ない。特にどしゃぶりの雨の中、水しぶきをぐしょぐしょに飛ばしながらの殴り合いは圧巻だった。
韓国の司法の実態はどうなっているのだろうか。
「対外秘」に出てきたように司法が力関係で揺らぐのか
韓国映画を見ると、常々感じるのが、国民の政治不信。
国民は、公的機関と役人公務員を、力を乱用する庶民の敵と認識しているように見える。
前作見ておらず、途中までドチョルがファン・ジョンミンと気付きませんでした。
「ソウルの春」の印象が強すぎて他の役をやっても見つけにくいようです。
エンドロール後のあれは、続編の予告編みたい。
10年ぶりの続編‼️
オープニングのコメディ映画かと思わされるドタバタ、あまりにも悪ノリなドタバタ‼️一作目のオープニングはそれほどでもなかったけど、この二作目はますます映画としての全体像が掴みにくい作品‼️そんなオープニングのドタバタから一転、後半はシリアスでハードな韓国アクションになる‼️映画としては面白いと思うし、犯人役のチョン・ヘインの足技アクションがかなりスゴいだけに、余計オープニングが浮いてるように感じる‼️
チョンヘインの役柄の不完全燃焼
あらすじすらちゃんと見てなかったので、てっきりチョンヘインは憧れて入った警察で共に戦ってくかわいい後輩なのかと思ったらまさかの悪役だった。
途中までそうではあるが最初から匂わせ過ぎたのかすぐ察した。
そして世のチョンヘインペンを敵に回したくないのか恨みに恨まれるほどの悪どさは表現しきれていなかった気がする。少しの正義感を残し、犯罪者への制裁のやりすぎという設定もあるから120%の気持ちでは憎めない。
そこが不完全燃焼の要因な気もする。
1のユアインの方がもうぶっとんだ理解できないレベルの頭いかれ野郎だったから、けちょんけちょんにして最後終わったあとスカッとした。
最後はチョンヘインも脱走したので、これは3に続きますよね、きっと。
そこでもう一段階悪さ加えてくるだろうが、やはりベースはできてしまっているので限界がある気がする。
そしてもう一つはアクションシーンのカメラワークが残念すぎる。揺らしすぎ、カットし過ぎで対象者が判別しづらく状況把握が難しいためのめり込みきれなかったのが少々残念...
全体的にやはり1の方が繁華街を猛スピードで飛ばす運転、どうにもできない悪事などストレス具合が総合的によかった。
3が実現するならば早めにチョンヘインは消えてもらい、新たな凶悪犯がでてきた方が面白そうだな。
それでも3は期待してます!
スケジュール調整大変でしょうが、ぜひメインキャストは固定で続けていただきたい。
楽しみにしてます!(まだあるかどうかもわかりません)
「踊る大捜査線」風味な警察ドラマ
「踊る大捜査線」風味な警察ドラマ。警察内部の葛藤、雲を掴むような事件、社会問題。これらに加えて刑事の家庭問題も絡ませた、ベテラン年代の“中年の危機”的要素もある。コメディリリーフが随所にあるのも良かった。
主人公のドチョル刑事の人柄が魅力的で、その人柄のせいでサイコパスな犯人に妙に懐かれる羽目になるし、逆に懐かれた犯人に息子の問題を(多分?)解決してもらったりもする。その慧眼で、新人刑事くんを可愛がる反面、割と初めの方から怪しんでいるところも印象的。
初めから犯人が分かっている倒叙ミステリーにしていいのかなと最初は疑問に思っていたが、犯人当て要素よりも人間ドラマの部分を強く描きたいのだろうから満足。むしろ、細かい所作で犯人としての新人刑事くんの心情がよく伝わってきて良い演技だった。ドチョル刑事がやたら物騒な言葉を使うと薄ら嬉しそうにしていたり、攻撃中に狂気的に笑っていたり。
トータルでは満足感やカタルシスが強い良い映画だった。しかひ欲を言うと、犯人逮捕の展開にはもう一捻り欲しかった。盗聴されてることを逆手にとって罠にかけるとか。冤罪だった結婚詐欺の人を救えたという結末も微妙。本当に悪人なチョンみたいなやつの殺害を防いでこそ、「殺人に良いも悪いもない」という言葉が真実になると思うから。
シリーズ第3弾に期待
前作よりコミカルさがマシマシで
アクションもキレキレ
「ヘチ」を追うシーンは
ハラハラしっぱなし
ファン・ジョンミンまさに「ベテラン」なのに
しっかり体張っててすごい!
ストーリー展開は読めるものの
冒頭のシーンで「おぉ?」っと驚かされ
まさか双子設定なのか?!と思ったし
チョン・ヘイン、かわいいだけじゃありません。
あの漆黒の黒目が不気味で怖い。
正直、前作のユ・アインが強烈なキャラだったので
それを上回るほどではなかった気もするけど
それでもやっぱり見応えあった。
続編ありそで楽しみー。
登録いいね投げ銭。
ヘチ連続殺人事件が起き捜査することになったベテラン刑事・ソ・ドチョルと凶悪犯罪捜査班の話。
…とソ・ドチョルを尊敬し犯人相手にやりすぎる新人刑事・パク・ソヌもチームの一員となるが。
ハニカミイケメンな顔とは裏腹、犯人を追い争う姿、ニコッと笑いながらやりすぎちゃう姿、何か怪しい行動、刑事の行動把握と盗聴盗撮と何かあるよね!この新人と思ったけれど…。
韓国作品ならではユーモアさとアクションで見せる本作だったけどセリフ被せのBGMの音量デカさだったり何かストーリー、人とゴチャゴチャしてて序盤の方は話についていけなかった。
1作目観てない~
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