劇場公開日 2025年4月11日

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「前作は傑作だったのに…」ベテラン 凶悪犯罪捜査班 おきらくさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 前作は傑作だったのに…

2025年4月19日
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前作を家で観て、観終わったらそのまま映画館に直行して本作を鑑賞。
前作は久しぶりに観て改めて傑作だと思ったが、期待値爆上げで鑑賞した本作は正直イマイチだった。

前作は「格差社会」、今作は「ネット社会」が舞台。
前作は構造がシンプルで、敵役に対して誰が観ても「こいつ最悪」と思える感じでわかりやすかったが、今回はミステリーっぽい要素が入った結果、前作ほど観ていて感情が揺さぶられなかった。

今回の映画で言いたいことは「私刑(又は死刑)は良くない」だと思うが、正直そこに説得力が感じられなかった。
「法律で禁止されているから」以上の理由を感じられず、確かにルールを守ることは大事ではあるが、映画だったらもっと本能に訴えかけてくるものが欲しかった。

前作は敵の行いが胸糞悪くて主人公側の行動を無条件で応援したくなる気持ちになったが、今作はむしろ殺される側の方が胸糞悪いので、複雑な気分になってしまった。

息子のいじめ問題もあまり本筋と関係なく、映画の尺稼ぎにしか感じなかった。

真犯人は最初、正義のために行動していると思いきや、終盤の行動は愉快犯にしか見えず、映画としてはありきたりな展開でつまらなくなってしまったと思う。

ネットの情報に踊らされた人によるクルド人差別みたいなものが韓国にもあるのは勉強になった。

おきらく
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