「きさらぎ駅だョ!全員集合」きさらぎ駅 Re: Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
きさらぎ駅だョ!全員集合
Amazonプライムvideoの配信を鑑賞しました。前作『きさらぎ駅』(2022年公開)の続編です。
今回は本田望結さんが主人公で個人的に最高でした。
現在は前作の評価を☆3.5にしていますが、戻って行って編集して高評価にし直して来ようかなと思うほど、今作は前作を上手く踏襲していて良かったです。
「どうして満点なの?バカですか?」とコメントが来る前に、先に返事を書いておきます。
「そうです、バカです、ワタシがへんなバカです、♪へんな、ば~かです・だか~ら、へんなば~かです!」
プライドは無いのかよ!と怒られそうですが、自分の愚かさを認めて人の愚かさも許せる、サウイフモノニワタシハナリタイ...。
主人公の行動に「そっち行くな!」とか、「早く行け!」とか、「志村、うしろ、うしろ!(これは映画じゃない)」とか言いたくなるのが、良いホラー映画の証だと思います。今作でも、そのようなシチュエーションがありました。それは、椅子と机を並べてゴールである「光る扉」に近づこうとしている時です。椅子三つを一人で渡りながら並べながら進める(遠い方の椅子を持ち上げて、近い方に置いてその繰り返しで、どんどん近づける...二つでも行けそう)でしょっ!て登場人物に教えたくなりました(結局、光る扉がゴールではなかったので、無駄なツッコミですが)。
何事も、一生懸命な当事者よりも、安全な場所から見ているほうが冷静に判断できるものです。
ボケは意図的で、ツッコミたくなるのは、鑑賞者が登場人物を応援しているのです。では、何故応援しているのでしょうか。それは、登場人物に感情移入してしまっているか、優しい性格だからなのか、若しくはボケにはツッコミをいれるのが当然なことだと認識しているからなのか、或いは“人の不幸は蜜の味”は真実ではないからなのか、いずれにしても、ツッコミどころは意図的なものだと思います。
現実世界に戻っていた宮崎明日香(本田望結)は成長していましたが、きさらぎ駅に残っていた堤春奈(恒松祐里)は成長しておらず、キャスティングの良さと脚本が良かったです。相変わらずチープな演出でしたけど。
ラストも面白かったです。
ニヤリと微笑む笑顔が、違う意味で怖かったです。