「続編として」きさらぎ駅 Re: ちえべさんの映画レビュー(感想・評価)
続編として
「きさらぎ駅」を前日に慌てて見直しました。
その段階で、それほど期待できる続編ではないかなと思いました。
予想できる範囲で、前作で「きさらぎ駅」に取り残された春奈(恒松祐里)と前作のエンドロール後に「きさらぎ駅」に行ってしまった葉山凛(瀧七海)、この二人による脱出劇か、誰かが「きさらぎ駅」に行ってしまい、向こうで堤や凛に会って・・・・・というどっちにしろ脱出劇にしかならないなぁって思っていました。
公開前に、チラシを手に入れ見て、「これはただの続編ではない」とか書かれていて、主役が前作で「きさらぎ駅」から帰ってきた明日香(本田望結鵜)が主人公となっているのがわかりましたが、やはり脱出劇の様でした。
映画は、明日香のドキュメンタリー番組から始まります。まだ放送前で明日香のチェックを受けている段階の番組。その中で明日香の「きさらぎ駅」での体験や、「きさらぎ駅」から戻ってきた後のバッシングの日々などが描かれていました。
前作のラストで「きさらぎ駅」に行ってしまった凛は、じつは戻ってきていて、葉山純子(佐藤江梨子)によって自宅で隔離・監禁されていました。
明日香は、春奈がまだ「きさらぎ駅」にいることと「きさらぎ駅」から戻ってくる方法を確認して、あらためて「きさらぎ駅」に向かいます。
その辺りまでは、ホラー要素・都市伝説の怖さを盛り上げる感じでしたが、明日香が「きさらぎ駅」に辿りついてからはコメディに思えました。繰り返しによるコメディ要素が強く、
もともと「きさらぎ駅」自体、それほど怖い作品ではなかったと思うのですが、今回は怖さを求めた作品ではない気がしました。特に不条理と向き合うわけでもなく、淡々と繰り返し繰り返し。
前作で見事な蹴りを見せてくれた春奈は、今回は明日香と見事に連携を組み素晴らしいアクションを見せてくれました。それがかっこいいのですが、なんか笑える。これも繰返しの妙というやつでしょう。
ラストになって、単なる脱出劇でないことがわかりました。そういう意味では監督・脚本家などスタッフ陣に騙されました。
そこが一番の評価できるポイントだと思います。
ラストの明日香もいい感じでした。
そこを見ると、ちゃんとしたホラーに仕上がっているのだなぁと思いました。
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