「美人が頑張って戦う面白い映画!」VENUS ヴィーナス sokenbiteaさんの映画レビュー(感想・評価)
美人が頑張って戦う面白い映画!
しかしまあ、どこの国にも綺麗な人はいるもんですね。
主人公のダンサーの彼女、整った顔立ちの正統派美人で、スタイルも完璧。
健康的かつセクシャルな魅力も十二分にあって、ダンスもしっかり踊れる。
しかしそんな彼女が踊るのは、マフィアくずれみたいなワルの仕切るクラブの、見せ物の檻みたいな舞台の上で・・・。
そんな境遇からなんとか抜け出そうと、麻薬を盗んで逃げようととするんだけど、なんだかんだでトラブルになり、姉のアパートに逃げ込みます。
この姉とも疎遠だったようで、会って何分もたたないうちに口論になってしまうんですけども。。
まあ皆さんよくおわかりのように、人間的な魅力があるっていうのと、世の中うまく渡れるっていうのは、まるで比例しないですからね。
そのあと成り行きで姉の娘の世話をしなきゃならなくなるんですが、なんかその応対の仕方が、普通に優しくていい。
こうなると見てるこっちは俄然彼女を応援したくなります。
またその子供がやたらと可愛いので、彼女の優しいパーソナリティに説得力が増します。
要は見ていて自然に、肩入れしたくなるような好人物なんですよね。
主人公も、姪っ子の女の子も、あとその母親もそうです。
みんな感情移入するのに十分な魅力を備えている。
やっぱ映画はこうでなきゃいけない。
登場人物が魅力的でないと!
この映画、そこは十分にクリアしてます。
で、ストーリーの方はというと・・・、だいぶぶっ飛んでます(笑)。
宇宙人ものと悪魔召喚ものがミックスされたような、、ちょっと一言では説明できない話で。
その中で主人公の彼女は、まあとってもひどい目にあうんですが(汗)、それでも血まみれになって戦い抜きます。
その全部が、はっきり言って、素晴らしい。
得体のしれないモンスター?の不気味さも、それをそれを召喚しようとするとする謎の老婆たちの禍々しささも、マフィアどもが最終的に平伏す結末の爽快さも、そのどれもが完成度が高くてセンスがいい。
どれだけ話がぶっ飛んでようが、これだけ楽しい要素を揃えてくれれば、自分は満点をつけます。
面白い映画ってのは、こういうのを言うんだと思います。
