劇場公開日 2025年5月2日

ロザリーのレビュー・感想・評価

全21件中、1~20件目を表示

3.5ただ愛を求めただけなのに

2025年5月8日
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鑑賞方法:映画館
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sugar bread

3.5群集心理が生み出す恐怖

2025年5月7日
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鑑賞方法:映画館

今週はどうしても観たい作品がなく、「敢えて選ぶなら」とピックアップしたのが本作。米国映画レビューサイトの評価も低くないし、カンヌ出品作品でクィア・パルム賞にノミネートされ、大変話題にもなったとの紹介文を当てにしてサービスデイの新宿武蔵野館へ。10時15分からの回はやや寂しい客入りです。
父(ギュスタブ・ケルベン)に連れられ嫁ぎ先であるアベル(ブノワ・マジメル)の宅へ訪れるロザリー(ナディア・テレスキウィッツ)。口数少ないロザリーは一見醜いわけではなく「何か訳ありか?」と勘繰りつつも、この妻になる女性が自分の停滞気味の暮らしに変化をもたらしてくれることを期待しているアベル。翌日、結婚式を済ませ義父も帰り、いざ初夜を迎えようとしたその時、それまでひた隠しにされてきた「ロザリーの秘密」が明かされます。
二人が暮らすのは小さな田舎町。そしてこの町の産業を支え、事実上の権力者であるバルスラン(バンジャマン・ビオレ)の存在に町人は極力目立たぬよう生きていて、町に活気は感じられません。そんな中に忽然と現れる「異質な存在」であるロザリー。人は未知なるものに好奇心を抱き、また反対に恐怖心をもつ者もいて小さな町は束の間、良くも悪くも浮足立ったような状況になります。そして他の誰よりも戸惑いを隠せないのが「ロザリーの夫」であるアベル。いつまでも息が合わない夫婦の関係性とエスカレートしていくロザリーの選択が、異物排除をもくろむバルスランにきっかけを与えることになるのですが、その際の町人の中で起こる「群衆心理」が実に恐ろしく、比喩ではなく観ていて本当に震えました。
ロザリーのモデルとなったクレマンティーヌ・デレが生きた1870年代の時代感で見れば、むしろ意外性のない人々の言動はしっかりとリアリティがあり、決して「おとぎ話」にはしていません。そのため、終始「こうなればいいのに」に近づくも届かない展開は削られて辛いのですが、だからこそこの作品の「メッセージ」が強く伝わり、身につまされる作品に仕上がっていると思います。
そして何より本作の「重要なテーマ」、終盤に進むにつれて段々と「夫婦」になっていく二人、そして「愛」。ラストシーン、ロザリーが見せる表情に少しだけ救われつつも、その儚さしかないエンディングに涙腺を刺激されて強く印象に残ります。
消極的に選んだのに、結局は観て良かったと思える本作。ナメててごめんなさい。好みの一本でした。

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TWDera

3.0本人は

2025年5月6日
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鑑賞方法:映画館

辛いでしょうね。ヒゲなら自分でも処理できるけど、全身となると難しいし。最近ならまだしも、この当時だと君悪がるか、面白がられるかですからね。最後はご主人が受け入れてくれたのが、救いでしょうか?

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ごっとん

3.0ある意味、神様は彼女の行動をしっかりと見ていて、相応の未来を与えたようにも思えた

2025年5月6日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

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Dr.Hawk

2.0Official髭unfeminism

2025年5月5日
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鑑賞方法:映画館

難しい

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uz

3.0生きてるよね。

2025年5月5日
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鑑賞方法:映画館

村人からバケモノ扱いされると思ったが意外にそうでも無い。でも噂次第でコロッと変わるのが恐い。
お金のためとはいえ写真はちょっとやり過ぎたか。ロザリーは髭のままでいたかったのかなあ。

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あらじん

3.0主演のナディア・テレスキウィッツが魅力的

2025年5月5日
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鑑賞方法:映画館

1870年代のフランスの片田舎。多毛症でヒゲがあるため、新婚の夫からは遠ざけられ、人々からは好奇の目で見られるが、負けずに生きた女性の話。
主演のナディア・テレスキウィッツの演技がよく、魅力的だし、田舎の風景や森の中の美しい画面などもあって、スクリーンに見入った。
しかし、村の有力者との関係が分かりづらいし、ラストも抽象的で、彼女が結局どうなったのか、いま一つすっきりしなかった。

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ファランドル

4.5差別感情ヤバ…。

2025年5月5日
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泣ける

怖い

知的

良かった。わざわざバス電車乗って行った甲斐ありました。イザの時の女性の芯の強さ、男性の弱さを感じながらも夫さんの優しさが分かってロザリーの幸せを感じましたね。神父さん(キリスト教の女性)が…「みんな特別な人」…といった時、思わずウルウルしてしまった。どんな障害ある人も誰ひとり使命の無い人は居ない…との心が染みましたね。ホントに良かったです。感動でした。

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Cinemaオタク女

2.5ナディア・テレスキウィッツの演技が良い

2025年5月5日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

怖い

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ねこたま

3.0ちょっと予想したものとは違った

2025年5月4日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

少しコミカルで軽いノリの雰囲気を期待してたのですが、以外と重苦しくて、当然のように差別的で、結構つらい内容だったかも・・・
とはいえ、重厚な映像と音楽はかなりの質感で、内容よりもビジュアルとかで魅せられた気がします。

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SH

4.0こわした固定観念は姿形だけじゃなかったから、既成の価値観を固守する者たちから…

2025年5月4日
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鑑賞方法:映画館

「グレイテスト・ショーマン」の「ひげのマダム」のモデルが、クレマンティーヌ・デレという女性。
その同じ女性に着想を得て、ステファニー・ディ・ジュースト監督がこの映画をつくった。

女性はこうあらねばならぬ、という固定観念。
姿形も、言動も。
その観念は、監督が舞台として設定した1875年という時代(日本でいえば明治8年)、女性の生き方を強烈に縛っていたに違いない。

ロザリー(ナディア・テレスキウィッツ)はずっと、自分の多毛を気にしていて(原因はホルモンらしい)、
夜は悪夢を見る毎日を過ごしてきた。

父親がかろうじて見つけてきた嫁ぎ先も、
営むカフェの借金返済に苦しむ中年男アベル(ブノワ・マジメル)。

ロザリーは、借金返済の足しになればと、自分を「見世物」にすることを思い立つ。
アベルは、おそらくほとんどは自分の世間体から、もしかしたら若干はロザリーに対する思いやりから、それに反対するんだが、

それでも押して決行すると、店は大繁盛。
ロザリーは人気者になる。
さらには、悪夢から解放される。

そして図らずも、固定観念を破ることになる。
姿形だけでなく、言動も。

ここで終われば万々歳だったんだが、
これを面白く思わない奴等がいて。
しかもアベルも複雑な心境で。

ここまでは、いい。
でもその後の展開、ちょっと可哀想すぎやしませんか?>監督さん。

だって、モデルとなったご本人は、1865年から1939年まで、生きてるんですよ。
日本でいえば、明治維新前、慶応元年生まれで、昭和14年まで生きたということですよ。

いやきっと、××ないアベルが××だことで、
ロザリーも××たんでしょう。
と、思いたい。

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島田庵

4.0それでも人生は続いていくのだ

2025年5月3日
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鑑賞方法:映画館

人には元来「誰かの役に立ちたい」という願望があるらしい。人のためになることがおのれの「存在価値」を見出す術なのかもしれない。

良心も野次馬根性も持ち合わせているのが人間。憎らしい相手でも同じ村で生きていくしかなければやがては認め合う。

家族になれば時に諍いもあるけれど、朝が来ればそれぞれの役割りをこなす日々が始まる。

ラストシーンは、終わりではなくて次の始まりのキズナを結ぶ場面。

久しぶりにフランス映画らしいフランス映画を見た気がするけど、私自身の経験値が上がったせいか物の見方が変化したことを確信できる作品だった。

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たまみ

2.0ちょっと調子にのりました。

2025年5月3日
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悲しい

幸せ

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Bacchus

3.0この時代に生まれた悲劇。

2025年5月3日
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悲しい

楽しい

カワイイ

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SAKURAI

3.5実在の女性をモデルにした映画

2025年5月3日
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Sakiko

5.0タイトルなし

2025年5月2日
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ひげがある顔がむしろロザリーにとって自分なのだということが素晴らしく、当時とてそのセンスがある人たちがいた。一方、ヒロインは地に落ちれば排除されるという構造が分かりやすかった。人々の偏見、恐怖の社会的力、あまりの愚かしさに腹が立つ。夫との心の交流がせめてもの救い。

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えみり

4.0ハンデにも負けず健気に頑張る!

2025年5月2日
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先天的多毛症という女性が、持参金目当てに結婚した夫との間に生まれる感情を描くストーリー 。
多毛で、すぐにしっかりとしたヒゲが蓄えられてしまうというハンデを負った主人公。
19世紀のフランスじゃあ、このハンデはキツイ。
獣扱いというか、不浄というか…
ただ、(気にしてはいるものの)出来るだけ明るく振舞おうと頑張るヒロインの健気さが、もう…
そんな彼女と接するうちに、変化していく夫の心情が描かれている。

けどね、彼女のキュートな表情やファッション、“ヒゲ”のアクセントすらもだんだん可愛くみえてくる。
見ながら、ヒロインに思わずエールを送ってしまう。

…ハンデにも負けず健気に頑張る、この構図、どこかで見たような…
そう、これは少女マンガの王道でした !

彼女が握りしめ信仰している〈聖ヴィルゲフォルティス〉って誰だろう?
調べてみたら、
聖ウィルゲフォルティスは父親に急き立てられたイスラム王との望まない結婚を避けるため、純潔の誓いを立て、自身の美しさが失われるよう祈ったと伝えられている。
奇跡的に彼女の顔からひげが生えたことで婚約は破棄され、彼女の父親は十字架上に磔にしたという。
そんな背景を持つ、ヒゲの女性の聖人だったのね。

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kinako-cat

4.0ひたむきに愛を求めた一人の女性の物語。凄く良かったです。

2025年4月23日
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試写会にて一足先に見せて頂きました。

すごく良かったです!何より主人公ロザリーが魅力的。夫役のブノワ・マジメルは流石名優、繊細な演技でした。

多毛症で髭の生えた実在の女性の自叙伝を元に作られたと聞いて差別や偏見と闘う映画かなと思いましたが、これは一生懸命に愛を得ようとした一人の女性の物語であり、夫婦の素敵なラブストーリーでしたね。

生まれつき多毛症のロザリー。父と二人で隠れるようにして生きてきたが田舎町のカフェ店主アベルと結婚することになる。ロザリーは髭を剃り病気を隠したまま結婚。一方アベルは借金まみれで持参金目当てでロザリーと結婚。ロザリーの秘密は初めての夜にばれ、アベルはロザリーを拒絶する。

一方のアベルの秘密もしばらくしてロザリーは知ることとなりカフェに客を呼ぶため自分の髭を利用することを思いつく。夫は反対するがこのままでは住む家も無くなると決行。意外なことに髭のロザリーは村人に受け入れられ店は大繁盛、ロザリーに友達もできる。ロザリーが明るく自然なのが素敵だ。

アベルは徐々にロザリーの純粋で真摯な愛に次第に魅かれて行ったが依然として彼女を受け入れられないでいた。ロザリーは拒絶されたままで辛い思いをしているが、一方で生まれて初めて髭を隠す必要もなくなり本当の自由を得たロザリーは幸せも感じていた。

2人は順調に借金を返済したがそれを気に食わないものがいた。借金の形に店を取り上げるつもりでいた領主である。差別的な態度と言葉をロザリーに浴びせ、ロザリーが男だというデマを流す。デマは次第に村人に変化を与え皆がロザリーを避けるようになる。孤立するロザリーをこれまで彼女を拒絶してきたアベルがかばう。二人の愛の行方は如何に……?ロザリーは愛を幸せを掴めるのか?

この映画の本質は差別や偏見と闘う話ではない。切ないまでに愛を得ようとした一人の女性の物話であり、夫婦の愛の物語である。すごく良い映画でした。二人のお互いを思いあう姿が素敵でした。名優ブノワ・マジメルの繊細にして重厚な演技は見事でした。ロザリーはとても魅力的に演じられていて村人に受け入れられたことに違和感が無くとても素敵でした。

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snowwhite

3.5愛に生きた人

2025年4月19日
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鑑賞方法:試写会

髪の色に合う青いドレスに青い花の髪飾り。
彼女は自分に似合うおしゃれを知っててとてもキレイな人。
価値観は住む場所によって全く変わるんだから、違う場所に旅に出ても良かったかもしれないけど、この場所で彼に認められたかったんだろな。

他人は変えられないから、自分を変えて生きてたけど、自分らしくいられる場所を見つけたと思って頑張ってみたのに、やっぱり他人は変わらなかった。
価値観を変えられるのは自分だけ。

そして変化を望まないタイプの人は、彼女によって変えられた村が嫌で彼女への憎悪は日々増幅していくのがしんどかった。
彼女が子どもが欲しいと思った理由が忘れられない。
愛を求めて愛のために生きる人だった。
彼に愛されますように、の祈りが沁みる。

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icco

3.5自分の運命を受け入れてありのままに生きていく。

Kさん
2025年4月17日
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鑑賞方法:試写会

実在した多毛症の女性に着想を得た物語。
男尊女卑の強い時代の中、
自身のコンプレックスをオープンにして
村の人々と関わっていく姿に感銘を受けました。

それぞれの心情が繊細に描かれていて
ロザリーの愛溢れる優しい人間性と
覚悟を決めた強い生き方に拍手を送ります。

自分らしく生きることの難しさは昔も今も変わらない…。
胸が締めつけられました。

ブルターニュの美しい風景と光の入り方も
重要な役割をしていてラストはとても考えさせられました。余韻が残る美しい作品。
本日はありがとうございました。

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K
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