劇場公開日 2025年10月3日

「歌にすべてが集約」リビング・ラージ! コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 歌にすべてが集約

2025年10月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

最後の歌(ロックンロール)=「リビング・ラージ」にすべてが集約されていたような。
今まで何も考えず成り行きとノリで生きていた子供が、初恋にとまどった挙句、自分の外見や正確に自信がなくなり、情緒不安定に。
そして、野放図に食ってた男の子が、見かけのためにとった奇異な行動……ダイエットを試みると、自分では何もやらないくせに他人の努力をあざ笑う不良たちや、脳筋で偏見と主観で子供を裁く体育教師に絡まれからかわれ……
さらに、好きな子に「友達だと思ってて恋愛ではない」と振られる姿は、万国共通なのだなと。

クレイ系ストップアニメーションで表現したのは、実写でやるといじめ・からかいが生々しくなるのと、主人公がいろいろ夢想する「憧れの姿」や「絶望のイメージ」を表現するのに適しているからなのかな、と解釈。
それら、むしゃくしゃする葛藤を吹き飛ばすのがロックンロール。
先生が主人公ではなく、思春期の子供が自発的にロックで自分を表現するアレンジをした
さわやかな『スクール・オブ・ロック』という感じかな。
精神的に幼い、子供の青春譚として楽しめました。

最初、独特なデザインのキャラたちに違和感を覚えましたが、5分もすれば慣れました。
主人公もヒロインも、最後の方にはかわいいと思えましたし。

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コージィ日本犬