「映画の本質を見た、感じかな」ノスフェラトゥ うさぎさんさんの映画レビュー(感想・評価)
映画の本質を見た、感じかな
ブラムストーカーのドラキュラを随分昔に読んだ。
そのあやふやな記憶をたどってみると、ホラーというより、上質なミステリーという印象が残っている。
男性は紳士で、女性は淑女。もちろんドラキュラも紳士である。時代を感じさせる冗長さも心地良い読み心地であったと思う。
これが映画となると、相当に力の入った、おどろおどろしい映像作品になっている。音楽も効果的で、存分に恐怖感を煽ってくれる。
映像の強みを存分に生かすためには、そうするしかなかったと思うし、それは間違いではない。
お決まりの女性の首筋にかみつくのではなく、心臓のある胸にかぶりつくというのも、斬新というか、サービスショットというか、エロさは全くないけど、おおっと思ってしまった。
話しの展開はやや、強引過ぎて、?と思うところもあるけど、それは2時間の尺しかないのだから、目をつむるべきであろう。読破するのに、12時間以上はかかるのではと思う、原作にはとうてい及ばない部分があるのは仕方がない。
でも、それを補って十分な映像と演出を楽しむことができたと思う。
満足です。
ただ、最後はあーいう結末だったかは記憶があやふやでちょっと気になる。原作を再読してみようと思う。さて、何時間かかるかな。
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