「リリー=ローズ・デップの顔芸が秀逸!」ノスフェラトゥ ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
リリー=ローズ・デップの顔芸が秀逸!
ロバート・エガース監督の前作
『ノースマン 導かれし復讐者』のビジュアルの質感が好きで
本作も楽しみにしていた。
それのみならず、吸血鬼🧛ネタが好みでもあるため
自分自身としては必見の映画だ。
エレン(リリー=ローズ・デップ)の夫、
トーマス(ニコラス・ホルト)が不動産の契約のため
オルロック伯爵(ビル・スカルスガルド)の城を訪れ
騙されて妻を手放す契約書にサインをし、その後、
城から脱出するためにあれこれするところまでが、
実にスリリングで面白い。
オルロックすなわちノスフェラトゥのビジュアルも
見えそうで見えないあたりもいい感じなのだ。
中盤以降は、ノスフェラトゥに操られるトーマスの雇い主
やエレンの顔芸がオンパレードでなかなかに疲れる(笑)
そして、劇伴がだいたい鳴りっぱなしなのも疲れるし、
たびたび驚かされるのも疲れてしまうという
ザ・ホラーなつくりなのだが、今では相当に新鮮味を欠く
演出に感じた。
ラストは吸血鬼らしい倒され方ではあるが、
エレンの一人勝ちというか、もはや救世主だ。
ウィレム・デフォーが良い役というのも、
違和感があってよかった(笑)
この人がいい人を演じた作品をほとんど見たことがない
ので、このキャスティングは新鮮だった。
めちゃめちゃ期待して観たけど、
期待通りなのはビジュアル。
あとはちょっと物足りなかった。
でもこうやって吸血鬼作品がつくられるのは嬉しい。
『アビゲイル』のような新鮮な作品に期待している。
共感ありがとうございます。
最近、劇伴音楽の使い方が凄く気になります。教皇選挙や今作は一本調子で失敗だと思います。吸血鬼がガオッと吠えるのも・・モンスター然とし過ぎ、ゾンビ寄せし過ぎじゃないですかね。
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