岸辺露伴は動かない 懺悔室のレビュー・感想・評価
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幸せを得るには不幸に立ち向かう気持ちが必要
個人的に今回の映画は岸辺露伴実写シリーズで1番良かったと思う。
こうやって思い返すと、
男は結局自分自身のことだけが大好きで、
娘のことは付属品であり、自分を不幸にする一部にすぎないと思っていたのかもしれない。
ごく普通の家庭であれば、自分の死をもってしても
自分の子供の幸せを願うのではないだろうか。
(まぁ、そのような人間性だから呪われたのだろうが…)
みるからに体調の悪そうな浮浪者にパンをあげるふりをして奪い取り、仕事までさせて、事故とはいえ殺した上で謝りもしない。そりゃ恨まれるよねって思いました。
懺悔室へ来たのも自分自身の罪を告白しているようで、
娘が幸せにならないように願っているようにしか見えなかった。
マリアがロレンツォと交際するにあたって、自身の呪われた環境について話しても、ロレンツォは明るく「ぼくが君の選んだ最初の1番目になれるってことだね」みたいなことを言ってて泣けた。そしてマリアが仮面職人を仕事として選んだ理由に「運に左右されないものづくり」という言葉を聞いて、岸辺露伴と同様、ハッとさせられた。
だからこそ岸辺露伴もマリアとロレンツォ(自身のファンでもあるし)を助けようと一肌脱いだのかもしれない。
運ではなく自身の実力だけで勝負するその姿に。
呪いの力による運だけでのしあがった父親と運ではなく自身の実力で勝負し、運すらも味方につけて幸せの階段を上がっていった娘。露伴へも呪いが侵食し、幸運が襲いかかったのは、呪いと関係のないマリアとロレンツォを助けるためだったのかもしれない。仮面をどうしても盗みたくなった盗人も露伴とマリアを引き合わせるために呪いが画策したとしか思えない。これも運の巡り合わせですね。
一緒に映画を見に行った彼氏が、京香がイタリア語話せたのも呪いのおかげだよねって話してて、なるほどね!ってなった。自己紹介の時は手に書いた文字を読んで話してたもんね。わざわざ手袋を外して見ながらじゃないと話せなかったはずなのに途中から普通に話してたから笑
飯豊まりえさんと高橋一生さんがご結婚されたと聞いた時は本当に嬉しかったし、結婚後もこうして岸辺露伴シリーズの続編を製作陣が提案してくれて、みんなが作ってくれて本当によかった。
ご結婚後もお二人の掛け合いは変わらず、映画の中ではご結婚されたという空気感を出さないところも役者さんだからなんだろうなと勝手に嬉しくなっていました。
イタリア語での台詞回しもこだわりを感じて素晴らしかった。
あとは戸次重幸さんがエンドロールに出てきた時にびっくりした笑、どこに出てた!?!!?と思ってあとから検索したら浮浪者役でびっくりしました。
大東駿介さんのポップコーンの演技はめちゃくちゃよかった笑 デスゲームの空気感があった。
玉城ティナさんも井浦新さんもとっても素敵でした。面白かったです。また続編待ってます!
環境のみ
漫画は未見。(ジョジョは読んでる)
自身が侵した罪の重さとは?
人間誰しも両面を持つ。そんな出会いの中で自分を無くした若者と出会った浮浪者、2人とも夢を見て進んだ先の行為。それぞれが背負うものが負の連鎖(増幅)の如く若者の人生を縛り怨念が引き継がれる。
その怨念に露伴がどう向き合うのかが物語の面白さなんだろうけど、舞台(ベネチア)という環境のみに力を注ぎ、他は胡座をかいてる様に感じた。
そして原作が映像に適しているのか?その判断も一つあるのかもしれない。漫画では原作者の思いが絵に込められ見る者にダイレクトに伝わってくるのだけど。
映画版
海外観光した気分
正直、あまり期待していませんでした。懺悔室のエピソードは漫画だから出来る作品だと思っていました。
鑑賞が始まっていきなりヨーロッパの街中を彷徨う露伴先生が、まさに漫画の雰囲気にピッタリで驚きました。
あっと言う間にラストを迎えました。
編集者の泉くんとの会話が、最高に楽しかったです。この映画がエンターテイメントになっているのは、泉くんの天真爛漫な明るさと、露伴先生の冷たそうなツンデレキャラの効果だと思います。非現実の世界に観客をいざなうのが泉くんのキャラでした。
やはり全編海外ロケはすごく良かった。石畳の細道、運河に架かる石橋、豪華な内装の歴史ある建物、教会の懺悔室、夕焼けの空の広さ、暗さ、鮮やかさ。海外を観光した気分を味わえました。
2000円で海外旅行の気分が味わえて良かったです。製作スタッフの原作漫画への愛、畏敬の念、雰囲気を大切にしている小物やロケーションに感嘆しました。
結末が分かっていても、また鑑賞したくなる、とても良い映画でした。
シゲさんが出演している事をエンドロールを観るまで、気が付きませんでした。道産子として不覚。
雰囲気を楽しむべし。
ヴェネツィア再訪がこわくなりました
ジョジョは6部まで読了しているので露伴先生は知ってるんですが、原作短編は未読で、NHKドラマも柊木くん目当てのジャンケン小僧しか観ていない状態での鑑賞です。
予告で、全編ヴェネツィアロケという触れこみを見かけて、観る、と決めたので、私的主役はヴェネツィアの景色でした。
が、冒頭の廃墟から、え、こんな草っぱら、ヴェネツィア本島にはないよね…?と困惑。(パンフによるとリド島より南のペッレストリナ島の模様)
全体に、陽光きらめくアドリア海の女王といった華やかな景色よりも、無数のアーチと入りくんだ路地が綾なす陰翳の方にフォーカスした風景が多くて、とっても素敵なんですが、なんとも不穏でおそろしげ。ヴェネツィアは再訪予定ですが、現地行ったら背後から不幸が追いかけてきそうでびくびくしちゃいそう…。
もちろん、サン・マルコ広場やカナルグランデといった王道の観光名所や、ティントレット尽くしのサン・ロッコ聖堂は圧巻でしたけれども。
役者では、井浦さんの不吉さと、それなのに端正な佇まいがすてきでした。他の主要人物含め、人物デザインがまた秀逸でヴェネツィアの風景になじむし映えてました。
ポップコーン
ヴェネツィアで全編ロケとは観ている
だけで贅沢。素直に行きたくなった。
あの世界観を理解して、それを演技に
落とし込み雰囲気を醸し出す。
実写化に対してのリスペクトと
気持ちが纏まっているのが伝わってくる。
ポップコーンのシーンは笑った。
大東駿介さんの演技は良かった。
岸辺露伴が宝クジを踏み潰す
シーンは印象的。その時の脳内が見たい。
カメラワーク抜群で衣装も格好いい。
あの教会の鐘の音が石畳に響く余韻が
あの景色と映像にピッタリ。
幸福から身を遠ざけて身を守る奇妙な
お話でした。
あとから原作読んで
夢ならばどれほどよかったでしょう。
って言ってた?
絶望は娘の結婚式に出席できないことかと一瞬思ったけどすぐ娘が死ぬことだとわかった。
娘が死んだと思ったあと呪いが「やっと終わった」て言ってて、終わったことが最高の幸せだと、だからそのあと絶望が来ると思ったけどこない
死を、恐れ続けることが呪い?呪いは終ってない
死ぬことが呪い?
最後、イタリア語でなんていった?マリエのほう。
イタリア語話せないのに
あとから原作読んで、原作がポップコーン失敗した整形の人が、首を切られて死んで、恨むぜっ亡霊になっておわりだったから、かなり映画オリジナルだったと知って驚いた。面白かったよくできていたというおどろき。娘のことに関してほぼオリジナルなのか…
泉京香は動きたい
高橋一生が素晴らしい
良いと思います
最高の幸せは 最大の絶望を連れて来る
前作と比べるとキャストが少なく,ストーリーがシンプル。
それでも110分の尺で上手にまとまっていたと思う。
ソトバに関しては戸次重幸の面影を全く感じなかった(笑)
この作品だけに言える事では無いが,岸辺露伴と泉京香の対照的なキャラは漫画より実写版の方がコミカルで良い。
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