岸辺露伴は動かない 懺悔室のレビュー・感想・評価
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大東圧巻の顔芸にハマる
原作既読につき目新しさや驚きは特に無かったためストーリーそのものへの言及は控えておく。
シリーズとしては次作にあたるが「黄金の風」のイメージもあり、改めてヴェネチア(イタリア)の街並みや空気感との相性の良さを感じ、ほぼロケ撮影だったこともその雰囲気がより増し、世界観維持の助けになったように思う。
大東俊介の品の無さとアクの強さとウザいくらいの顔芸がポップコーンのくだりを頂点とした前半の大きなヤマ場とすると、後半の井浦新、玉城ティナ(イタリア語上手)、主演の高橋一生、飯豊まりえらは特に盛り上がりに欠け、話が淡々と進んでいく様子が少し残念だったように思う。
ただこの世の森羅万象の説明がつかない奇々怪界の「悪意」の様なものに飲み込まれそうになり、手段の一つとしてスタンドを使うものの、露伴が冷静な思考と知性と度胸で回避していくという展開はJOJO本筋と一線を画しているという点を、役者、演出はじめ製作側が深く理解してることがNHKテレビシリーズを通し安定した一級の映像作品になっているように思う。
鑑賞動機:原作5割、ドラマ&前作5割
後半はオリジナル展開ということになるが、ブチ切れ方とか、そこに至る思考が露伴らしくていい。トータルで露伴ならどうするかと考えた時に、少なくとも私はすんなりとこのストーリーを受け止められた。
仮面によって顔を隠す/変えるということを考えると、ベネチアが舞台であることの理由も腑に落ちる。
泉君は相変わらず有能なのか無能なのかよく分からないけど、鋼のように強い。
ヴェネチアへ新婚旅行?(笑)
新婚さんの二人がなかなか劇中で絡まないのでやきもきしてました(笑)
てか、ファーストシーンは携帯電話での会話で始まるのですが。昨年4月に入籍し、この映画のベネチアロケが9月ってことで、お金を払って劇場に足を運んだ我々は結果として「新婚旅行のカンパ」をしたことになります(爆)
とまぁ、イケズを書きましたが、TVドラマからのファンとしてはなかなかいい感じの二人だったし、入籍発表を聞いたときには、おもわず心のなかで拍手喝采したわけですが。
この作品の肝はヴェネチアの美しい風景であり、ヒロインを演じた玉城ティナの美しさであり、戸次重幸の特殊メイクかと思います。
え?映画の出来はですって?私は映画前作の「ルーブル」よりも好きですね。分かりやすかったので。
ヴェネツィアの画力が凄い
『今日残業していく?』『だが断る』
という上司とのやりとりを経て金曜日仕事帰りに早速見てきました
評価は自分がジョジョシリーズのファンという観点でしました(知らない人は割引になるかと)
前作は何回か視聴しないと良さがわかりづらい部分もありましたが、今作はシンプルで初見でも良さがわかるレベルです
特に良かったのはポップコーンのシーンで、自分が知っている限りの過去作品でポップコーン題材にこんなに白熱する作品はなかったと思います
※上映や視聴後公園で真似をするのはやめましょう
次回作も是非制作して欲しいな…
見やすい映画ではあるが、VODなどでの予習は必須か。
今年135本目(合計1,676本目/今月(2025年5月度)20本目)。
※ 世界観が割と謎なのですが(外国っぽいのに日本語を話している等)、便宜上日本の法律が適用されているものとみなします。
このシリーズ自体は原作がコミックだったか小説だったと思いますが、去年かに前作があり、原作ファンでない限り前作を映画で見ていても、VODなどで復習しておくのは必須かな、といったところです。
ほぼほぼイタリア?で進む(わりに、イタリア語が出たり日本語が出たり…)展開ではあるものの、ストーリーはわかりやすいし、初めての方でも導入がしやすいようにいわゆる自己紹介パート的な部分もあるし、知らない方は来ないでね状態にはなっていないものの、VODでの予習があると圧倒的に有利かな、といったところです。
おそらく次作もあるのだろうと思うし、作品としても極端に不愉快な表現はないし(気になる点は下記)、今週は迷ったらおススメかなといったところです。いわゆるグッズの類がほぼほぼ売り切れていたのが印象的でした(女性の方が多かった印象。女性ファンの方が多いのかな?)。 ※ 購入数制限が掛かっていてもいくつかのグッズが売りきれ
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.3/労働基準法違反)
中盤あたり、パンが食べたいという男性に対して労働(部屋を片付けること)を脅迫し強制するシーンが存在しますが、労基法には
第五条 使用者は、暴行、脅迫、監禁その他精神又は身体の自由を不当に拘束する手段によつて、労働者の意思に反して労働を強制してはならない。
…とありますから(この使用者/労働者は、いわゆる企業等でなくてもこのように実態的に労使関係があれば足りる、また、実際に労働しなくても脅迫すればそれだけで成立するというのが日本の判例)、ここの部分が極めてまずいです(労基法では一番厳しい基準。拘禁刑(現懲役刑)が、労基法の中でもっとも重い違反)。ここは何らかの配慮が欲しかったです。
※ ここで脅迫、暴行などが用いられても労基法5条が成立する限り、競合関係論(罪数論)により、労基法5条「だけ」が成立します(このあたり、刑法のお話)。
※ このあたりはどちらかというと社労士ネタですが、行政書士の資格持ちは外国人の受け入れ態勢で社労士との共管業務が明確に存在するので、労基法を全く知らないということはありません(そもそも、民法・刑法以外の法律は「行政法」で、「労働法」は行政法の下位区分になります) ※ 国際公法・私法等特殊な論点は除く。
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(減点なし/参考/イタリア語の2つの be 動詞)
映画の中でいくつかイタリア語が聞き取れますが、be動詞にあたる stare と essere があることがわかります。このようにbe動詞が2つ以上ある動詞は「一時的な状態」と「(例外がない限り)継続する状態」で使い分けます(スペイン語の ser/estar と同じ)。一方で、イタリア、スペインと両方に接するフランスでは etre だけと、いわゆるbe動詞(コピュラという。「AはBである」という「A=B」の = を意味する用語)が2つある言語、1つだけの言語がバラバラなのは言語学の話ですが、ここはある程度知識があると「なるほどな」という部分です。
原作への愛が詰まった力作
分かりやすくて無駄がなくて合理的な物を作っていく現代の世の中において
変人な岸部露伴が大好きです
と言ってくれる方々がとても多くて
おこがましいけれど
岸部露伴として
とても嬉しい
…
舞台挨拶の最後の締めの言葉として
高橋一生さんが語っていたこの言葉がとても印象的でした
演者さんや制作陣の皆様の
作品への強い愛情を感じて感動しました
エンドロールのヴェネチアの夜明けの映像は偶然の産物だそうです
ヴェネツィアロケが素晴らしい。絶望しないために幸福の絶頂を避けるという独特の発想が面白い。 大東俊介の必死な顔が原作風になってる!
漫画家・岸辺露伴はある大学に招待されヴェネツィアを訪問。
立ち寄った教会の懺悔室に興味を抱いた露伴がそこに入ると、彼を神父と勘違いした信者が”罪”を告白し始めた・・・。
原作未読ですがアニメ版の本エピソードは鑑賞済み。
原作通りの前半に、映画オリジナル脚本で、その後の呪いの連鎖が描かれる。
ドラマシリーズ特有のテイストを生かしたままの、全編ヴェネツィアロケが素晴らしい。
「幸せの絶頂の時、絶望を味あわせてやる」という呪いの下、次々に襲い掛かってくる幸せから、「幸せの絶頂」が来ないように、あえて不幸になるように振る舞い続ける人生を歩む親と娘の、稀有で滑稽で複雑な人生。
「幸せの絶頂」になると絶望になるから、少し不幸になるようにするという発想が、ひねくれていて面白い。
アニメ版ではクライマックスとして異様に盛り上がった「ポップコーン対決」と呪いが連鎖する恐怖と皮肉が良く描かれていましたが、本作ではそれよりも呪いを断ち切ろうとする娘と露伴、父親のそれぞれが決着してしまことで話の強度が弱くなてしまうのが残念。
アニメ版もおススメです。
日本人キャストが皆さん好演。
特に大東俊介のポップコーン対決での必死の顔、表情が、原作風でいい。
高橋一生ははまり役、飯豊まりえはもっと活躍してほしかった。
新婚夫婦共演となりますが、お似合いで本当に良かったと思う今日この頃。
二人ともスーパー戦隊・準レギュラー経験者で(高橋一生「ジュウレンジャー」敵役、飯豊まりえ「キョウリュウジャー」ヒロイン)、「ジョジョ」「岸辺」も担当した脚本の小林靖子も、戦隊数本でメイン担当だった(他にライダー数本、実写セーラームーンでもメイン)というのも、特オタとしては感慨深い・・・。
またヴェネツィアに行ってみたくなった
劇場版第2作。
人気漫画家の岸辺露伴はヴェネツィアを訪れてた際、教会で仮面をかぶった男の懺悔を聞いた。それは、かつて浮浪者を殺した男がかけられた、幸せの絶頂を迎えた時に絶望を味わう、という呪いについてだった。そのため、その男は幸福から逃れようとしてきた。そんな男の告白に露伴は、ヘブンズ・ドアを使用し、理解したが、その呪いが自分にも襲って来た。さてどうなる、という話。
舞台挨拶の回を鑑賞。
原作もテレビも見てなくて、前作の劇場版のみの知識だが、ストーリーは理解できた。
出演者が流暢にイタリア語を話していたが、日本人には発音が真似しやすい言葉なので、英語やフランス語よりイタリア語は日本人には発音しやすいよね、って観てた。
イタリアには仕事で何十回も行ってて、もちろんヴェネツィアも行ったことあるが、よくあんな狭い島に多くの人が住んでるな、って感心する。でも仮面屋さんは知らなかった。
機会があったらもう一度訪れてみたい。
岸辺露伴役の高橋一生、担当編集者・泉京花役の飯豊まりえ夫婦の息のあった掛け合いも良かったし、玉城ティナの落ち着いた感じも良かった。
今作は謎解みたいな展開では無かったし、戸次重幸と大東駿介が濃過ぎる演技でちょっとウザかった。
飯豊まりえ、マタニティドレスの様な姿だったけど、もしかしてそうなのかな?
原作にない部分も見事にまとめ上げられた「岸辺露伴」な世界観!
こ、こわ。お、おもしろい
一番を手に入れよう!
どの席にしよう。ジョジョのJだと、Jの5を取って座った。
NHKのドラマ版が良かったので鑑賞。
さすがに映画版は豪華!
べネチアに行きたくなる。街並みや教会の天井画など、どこもかしこも素敵で、そこにキャラクター達がいることですごく絵になる。
高橋一生のヘブンズドア!と言う言い方も各所、イントネーションの違いにウキウキした。
飯豊まりえの明るい笑顔が全体の重い空気を一掃するし、ファッションも楽しめた。
大東俊介のボップコーンのシーンはくだらないものに必死になる緊迫感を楽しんだ。
新郎の背中の岸辺露伴のサインにニコニコしてしまいました!
楽しすぎてグッズ売り場でパスケースも買ってしまいました。これがまたかっこいい!
人生一度きり。幸せすぎることを恐れず、自分にとっての一番を手に入れよう!
実写化というリアリティが浮かび上がらせる原作者の天才性
実写版『岸辺露伴は動かない』の「懺悔室」を観て、改めて荒木飛呂彦という人物の凄さに打ちのめされました。
“リアル”な映像で描かれることで、荒木作品に潜む奥深さ、そして狂気じみた天才性がより鮮明に浮かび上がってくる――そんな感覚に襲われました。
物語に通底するのは、人間が誰しも抱える普遍的な感情や心理。まさに「人間の性」そのもの。
本作では、次のようなテーマが描かれていたと感じます:
・罪悪感と呪い
・"幸せが続くと悪いことが起こるかも"という漠然とした不安
・毒親との関係性
・物事の二面性/表裏一体性
これらの複雑で重たいテーマが、見事に岸辺露伴というキャラクターの世界観と融合し、非常にユニークかつ鮮烈な物語に昇華されていました。
日常の不安が、非日常の中で逆説的にリアルに感じられる――まさに『岸辺露伴』シリーズならではの魅力です。
前作から一貫している、“本物”に対するこだわりは今回も健在。
舞台となったヴェネツィアの美しさと不気味さの両立。
その異様で幻想的な空気感は、『ジョジョ』的世界観と完璧にマッチしています。
加えて、キャストやスタッフの表現力・再現力にも感嘆しました。
漫画からそのまま飛び出してきたような演技と演出。ファンならニヤニヤせずにはいられない再現度です。
個人的に最も印象的だったのは、ポップコーンに群がる鳩たちのシーン。
鳩は一般的に"平和"や"幸福"の象徴とされていますが、この場面ではまるでハゲタカのような、死神の使いのようにも見えました。幸福を象徴する存在が、一転して恐怖を喚起する――幸福と絶望が表裏一体であることを象徴する名場面だったと思います。
最後に:幸せを恐れず、全力で掴むということ
幸せも絶望も、運命なのかもしれないし、そうじゃないのかもしれない。
けれど、それでも私たちは、全てを受け止めて立ち向かっていくべきだと本作は教えてくれたように思います。
「幸せが続くと悪いことが起こるかもしれない」という不安に怯える前に、
“いつが幸せの絶頂かなんて、死ぬ直前までわからない”
だからこそ、全力で幸せになろう!
そんな言葉を、自分の中にそっと刻みました。
実写版の泉京香は心の師です。
それにしても、高橋一生
フランス語に続きイタリア語まで流暢すぎて怖い(素敵)
シリーズ一番のクオリティ
どの場面を切り取っても絵になるヴェネツィアの風景。そこに岸辺露伴が佇むだけで世界が出来上がる。シリーズ中、今作が一番予算がかかっているだろうけれど、作り物では生み出せない説得力があって、作品としてのクオリティは間違いなくシリーズ一番だと思う。
ヘヴンズドアのポーズやペン入れの切れ味などの露伴の様式美に加え、負の感情から生ずるドロドロに足を取られている人々を、持ち前の天然さで軽々と飛び越えていく泉の存在。そして、明暗、色、ピントなどのコントラストをハッキリさせたローアングルの画面づくり等々、このシリーズのよさが、今作でもしっかり表現されている。
ゲスト出演者達も、それぞれ世界観にピッタリとハマり、心地よい。
それに、原作の設定に、オペラ「リゴレット」のストーリーを入れ込んでまとめ上げた脚本がお見事。
前作は「わざわざ映画でなくても…」と思ってしまうところが正直あったが、これは劇場で観た方がいい作品。
<ここからは、内容にも関わる部分について>
舞台挨拶のまとめで、高橋一生は「誤りながら正していくのが人間」といった表現をしていたが、ストーリーの主軸となる「誤り」の部分をヘヴンズドアで紐解いていく露伴に対して、天性の純真さ故に、人として誤らない「正しさ」を示す泉という対比が、自分がこのシリーズに惹かれる理由の一つだなぁと改めて思った。
今作でもそこが明確に示されていた。
前作で言えば「黒い絵を見ると襲われる事態」にあたる「その人自身の消化(昇華)できていない過ちへの後悔やトラウマ」、つまり「誤り」の部分が、今作では「日頃から受けていた仕打ちを、浮浪者(戸次重幸)という弱者にあたることで晴らそうとした大東駿介」や「浮浪者からの呪いを整形で逃れようとして、更に呪いをかけられた井浦新」で表現されている。
中でも「最愛の娘」だったはずが、彼女が亡くなった(ように見えた)ことで、「助かった」と言いながら立ち去る男の自分勝手さ。本来は、彼が感じている呪い(後悔やトラウマから生じる恐怖感)は、彼自身の中にあった良心から生まれてきたはずなのに、いつの間にか死への恐怖だけにすり替わってしまっていくところが哀れだし、根源的な後悔に向き合えない限りは呪いは続くという暗示が切ない。
それに対して、玉城ティナ演じる娘と彼のカップルは、「今日が最高に幸せだとは言い切れない。だって、明日はもっと最高になるかもしれないから」と、視点を変えた「正しさ」で前を向いていく。
その軽やかさや爽やかさは、未来あるからこその眼差しかもしれないけれど、とてもまぶしく、愛おしい。
最後に、ラストシーンからエンドロールまで流れる映像が本当に美しく、現地で、それをずっと眺めるためだけに、ヴェネツィアに訪れたくなるくらいだった。
うーむ
露伴先生かっけー
「2回目です。ジョジョを好きを思い出す幸せ」
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